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シンヤ・G さんの投稿された作品が21件見つかりました。

 
  • 何不自由ない時代6

    早速銀行のサイトにアクセスし、口座開設の手順を進めていった。看護師が言う通り指紋と顔の登録を要請された。 銀行のアカウントを入手するとすかさず役所サイトにアクセスして生活保証給付の支給を申請した。 滞りなく手続きは終了し、口座の残高を見てみるとちゃんと振り込まれていた。喜んだのも束の間、どうやってこの金を使うのかという疑問が湧いてきた。看護師に聞いてみよう。 「すみません。このお金はどうすれば
    シンヤ・G さん作 [562]
  • 何不自由ない時代5

    何もせずに生活出来るなんて夢のようだ。生活保護が無条件に支給されるのか。どのように支給されるのだろう。 「すみません、その生活保証給付はどうやって受け取ればいいのでしょうか」 「銀行口座に振り込まれます」 「口座を開かないと……身分証明あったかな……」 「あ、身分証明無しで口座は開けますよ」 「そうですか!」 「はい。あなたが生きているという事が証明になります」 「なんと寛大な!」 僕はユート
    シンヤ・G さん作 [481]
  • 何不自由ない時代4

    その時だった。小さな摩擦音をたててドアがスライドし、誰かが部屋に入ってきた。 なめらかな顔や起伏ある身体からして女性に見える。 白い長袖のシャツと白い長ズボンを履いている。モデルのような八頭身のスタイルだ。 目元は彫りが深いし、鼻は高い。しかし完全に西洋風ではない。モンゴロイドの血も混ざっている感じだ。彼女一人だけを見て推測するのも何だけど、日本は遺伝子レベルで国際化したのだろうか。 そんな彼
    シンヤ・G さん作 [425]
  • 何不自由ない時代3

    英語はある程度学習していたので全く理解出来ないわけではない。 大型モニターに映し出されているコンテンツを任意に閲覧出来る。どうやらこれはインターネットブラウザのようだ。いや、確実にインターネットブラウザだ。 天気予報の画面には日本列島が映っていた。僕はやはり日本に居た。 という事は日本の公用語が英語になったという事だ。まぁいいだろう。493年も経てばそういう事にもなるさ。 しばらくニュースを見
    シンヤ・G さん作 [431]
  • 何不自由ない時代2

    目覚めた瞬間、自分は眠っていたんだという感覚が有っただけだ。毎日繰り返されていた睡眠と覚醒の感覚に相違ない。最初の違和感は、眠りに就く直前の光景と覚醒した時の光景が違う事だった。とても淡い青色をした天井が見えた。四方の壁も同じ色だ。足が向いている方の壁にかかっている薄型大画面モニターの右下に映し出されている西暦を見て目を疑った。パニックに陥るほどでは無かったのは、遠い未来に目覚めるかも知れない事
    シンヤ・G さん作 [519]
  • 何不自由ない時代1

    僕が目覚めた西暦2500年はとても恵まれた時代だった。あれは西暦2007年の事だ。大学を卒業できる事が決まり、財務省への入省も内定していた。ところが定期検診を受けたところ、癌細胞が全身に転移している事が分かった。余命半年という。財務省への入省が決まり、僕の一生が保証されたと喜んでいた両親の落胆ぶりはひどいものだった。僕は死を覚悟し、今更働いても仕方が無いので世界旅行を始め、旅行記を出版社に投稿し
    シンヤ・G さん作 [532]
  • 忘れない 終章

    「だから店番ていう感覚はないんです」「自分の城ですもんね」「はい」「あと9個ほどアクセサリを選んできます」「ありがとうございます」500円の商品を適当に選んでレジに戻り、会計を済ませた。それからというもの、僕は仕事が休みになるたびにあのアクセサリショップに通った。店長はいつも笑顔で迎えてくれた。閑散とした店の奥で一人健気に笑顔で佇んでいる彼女を見ると胸が強く締め付けられた。3ヶ月が過ぎた頃だった
    しんや さん作 [810]
  • 忘れない?

    あんなに痩せる病と言えば癌かエイズか拒食症だ。朝から晩までレジ番をしているのだろうか。そうであるならとんでもなくしんどいに違いない。どうしてもその店員の事が気になり、安いという事もあって首飾りを一つ買って店員と話す事にした。首飾りを手に取り、レジに向かう。「ありがとうございます。500円になります」店員はか細い声でそう言った。「可愛いアクセサリーばかりですね。手作りの感じがしますが」「はい、全部
    しんや さん作 [749]
  • 忘れない?

    彼女にふられて半年。ショックからまだ立ち直れずに僕は新しい彼女を作れずにいた。日曜日は仕事が休みなので僕は朝から電車に乗ってJR難波駅まで向かい、そこからは徒歩でアメリカ村まで向かった。いつ来てもアメリカ村は賑やかだ。毎日が祭りのようだ。非現実的であり、もやもやした心が紛れる。彼女とのデートでも度々ここに来たが、その時は二人の気持ちを盛り上げてくれる役割を果たしてくるた。僕はアメリカ村を知り尽く
    しんや さん作 [899]
  • 君よ永久に

    麗子と別れて二年が過ぎただろうか。麗子は完璧な女だった。貧しい家の事情から高校を出てすぐに就職した彼女だが、本当は大学に進み、素粒子物理学を専攻したかったようだ。物質の根源を突き止めたかったらしい。聡明で美しい女だった。一生懸命働き、両親を支援していた。そんなある日、麗子は職場のお偉いさんから突然プロポーズを受けた。麗子にとっては突然だったが、お偉いさんは真面目に働く麗子の事をずっと見守っていた
    しんや さん作 [566]
 
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