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タクホ さんの投稿された作品が11件見つかりました。
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描きたい夢
絵を描けたらそれでいい絵が描けなくてもそれでいい描きたいこと描けること君の思い描く夢いつか叶えられるようにキャンパスに色を乗せてほしい色鮮やかならそれでいい色彩がなくてもそれでいい描けることがあることそれがなにしろ大切だと思うそれが何より美しいと思う心のキャンパスが真っ白な人何も描くことがない人何も描かないのもあるいは絵なのかもしれない今まで誰もそんな絵を描いたことがないでも何も描かれていない絵
タクホ さん作 [178] -
名付けられた幸せ
手に入れた幸せいつまで手の中にあるだろうかどこかに消える日がいつか来るだろうか幸せをなくした手のひらを見てあのとき手に入れなければと後悔するだろうかでもつかんでしまったつかんだからには離したくはない人はいつだって辛いことに付き纏われている辛くない人生はほとんど人生ではないから辛いことから逃げたり辛いことに眼を背けたり辛いことを受け流したりそんな毎日が続くそんな毎日だからこそ幸せが欲しくなる幸せは
タクホ さん作 [115] -
灰色の勲章
誰かが僕を評価した僕のことをほめてくれた認めてくれたのだ僕の存在価値を他の誰でもない僕だけにスポットライトを当ててくれた驚くほど多くの人に祝福された気になったにぎわっている人々の話題は僕のことで持ちきりだこれほど多くの人が僕を認めてくれたことがあっただろうかそんな景色の中心にいるのは他ならぬ僕だ僕に金色に光る勲章が手渡されたにぎわっていた人々の視線はみな勲章に注がれたあれほどたくさんの人が僕を見
タクホ さん作 [110] -
鉄棒
小学校の帰り道一人で帰った放課後クラスのみんなは楽しく遊んでいた元気な体があれば何だってできる気がしたみんなが回れない鉄棒ですらできる気がしたクラスでは鉄棒を回れるやつはヒーローだった体育すら出ない病弱な僕にはできそうになかっただから一人で帰っていたのだ家に帰ればテレビのお笑い芸人に夢中だったおもしろかったコントは次の日にみんなにやって見せただけど今時の小学生は笑い一つこぼしやしないまた一人で帰
タクホ さん作 [158] -
眼
眼ってさ見るためのものじゃないんだよ眼ってさ映すものなんだあの遠くに見える青空もどこまでも広がるこの大地もあなたの中に映し出しているよあなたはその心に何を映すの?
タクホ さん作 [163] -
風のお便り
風の吹くほうへ吹き流されるまま空気とか落ち葉とか乗せてときには音をたてて僕のところにたどり着いた風のお便り風が教えてくれたときにはささやいて君からの言伝受け取った送られてきた空気なんか吸い込んで落ち葉をひとつ拾い上げた…ワタシハゲンキダカラ…ホントは辛いところだったはずだけど君の元気は僕のことを安心させた風のうわさで君の無事を知ったもう大丈夫!次があるんだろう?うなずく風を笑顔で見送れたからもう
タクホ さん作 [208] -
フロム六十億分の一、ディア六十億分の一以上
僕は要らない人間だ僕を必要としない世界が敢然と立ちはだかる僕自身いらないと思っているどうだっていいそれだけは自信がある六十億分の一未満が言う誰ともぶつかることなく生きている世の中を滞りなく流れているいつだって独りを好んでいるでももしも誰かが僕にぶつかってきたらもしも流れをせき止められたらもしも僕を独りにさせてくれなかったら僕を必要とする世界が敢然と立ちはだかるそんな日がいつか来ることを望んでいる
タクホ さん作 [203] -
大地の景色
地球の大地は緑と青に包まれていた青い空の下で荒野のように大地は広がっていた自分以外のすべてが広大に迫っていた圧倒されそうなほど吹き抜ける風その景色に人は立っていなかった人々は大都会の真ん中でざわめいていたうろうろと街を歩きまわっては滞りなく流されていた人のいる景色に人は思うままに歩いてはいなかった少し立ち止まってみたすぐに隣の人にぶつかって止まることができなかった僕は本当に自分の足で立って歩いて
タクホ さん作 [233] -
指輪
僕が生きてきた人生まだまだいっぱい残っているかもしれないけど君に全部託したい離ればなれになったって返してなんて言うもんか離ればなれになるときはきっとどちらかの命がお墓に眠るときだだけど二人一緒に眠れたら離れることなんてない僕がこれから生きていきたい人生もう残ってないかもしれないけど君と一緒に分かち合いたいそんな気持ちをこめた指輪を君は薬指にはめた
タクホ さん作 [223] -
青空の向こう
上を見れば空があった寝転がっても空が見えた眼が悪い人でもいい人でも空のずっと向こうはきっと見えない空よりもずっと近くにある地面草の上で眠ると青くさい匂いがした春の空は陽気な太陽がにこにこしていた夏の空は大きな入道雲が空を上っていた秋の空はしみじみとした夕日が湖に映っていた冬の空はたくさんの雪の結晶を落としていた空がなかったらおちおち寝転がってもいられない地面がなかったら空のある意味なんてないにら
タクホ さん作 [310]
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