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咲 さんの投稿された作品が12件見つかりました。
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陰に眠る旅人は夢を見る。アトガキ
灰色はきっとどこまでいっても灰色だろう、と私は思います。と、まあ、わけのわからない前置きは置いといて、はじめまして、咲と申します。こうやってみなさんと、面と向かって文章を書くのは初めてなので、一体全体どうすればいいのかてんやわんやなのですが、とりあえず、はじめまして。今回こうやって書かせてもらっているのは、他でもない『陰に眠る旅人は夢を見る。』シリーズ(?)のあとがき、とやらを書かせてもらおうと
咲 さん作 [408] -
陰に眠る旅人は夢を見る。【?】(下)
復讐して、復習した。復習して、学習した。僕は、馬鹿だった。積み荷の罪に、舟ごと沈んだんだ。二度と浮かんでこない。そんな僕は消えるしかないんだ。一つ【×】(バツ)が付いたんだ。罰を受けるしかない。じゃあね。バイバイ。華やかな色が、いいな。僕の未来は。
咲 さん作 [594] -
陰に眠る旅人は夢を見る。【?】(上)
多分、これが最後の夢だ。必ず、最後の独白になる。−−−−−−−−−少し明るくなった”こころ”に、雨が降ったのは、梅雨が明けた日だった。なんて皮肉なことだろう。晴れた空を見上げたとき、”こころ”に土砂降りの雨が降った。君ならその雨を、なんと呼ぶだろう?『怒り』『憎しみ』そんなんじゃダメだ。『悲しみ』多分それは、間違っている。僕なら、こう呼ぶ。『嫉妬』だ。その日、突然君が妬ましくなった。本当、突然だ
咲 さん作 [601] -
陰に眠る旅人は夢を見る。【黒】
祈りは、届くはずなんだ。願いは、叶うはずなんだ。そう信じ、生きてきた道は痛ましいほどに、黒く、くすんでいた。「もう、何もいらないから。」”こころ”からそう呟いた。「ただ、ただ、ただ・・・」言葉が溢れて、うまく音にならない。『泣かしたのは、君かい?』『違うのかい? そうか。』『僕が泣かしてしまったのか。』『ありがとう、教えてくれて。』誰だ、お前は僕の頭の中で、しゃべるな。「静かにしてくれ。」ただ、
咲 さん作 [620] -
陰に眠る旅人は夢を見る。【赤】
悲しげに僕をみつめる君は、何を思っていたのだろう?『赤色が好きです。』いつだっただろうか、僕は嘘をついた。本当はどの色にも、興味すらないのに、そのとき浮かんだ林檎の色の赤が好きと嘘をついた。本当にそれは、ちっぽけでどうしようもない嘘だったけど、そこからだ戻れなくなったのは。嘘を嘘で塗り固めた道に、花など咲やしない。僕は消えるしかないんだ。僕は、虚げな眼で空があるべき場所を見上げた。でも、そこにあ
咲 さん作 [580] -
陰に眠る旅人は夢を見る。【青】
ウフフフフフ。不気味な笑い声が空間全体を響きわたる。いま見ているのは、【青】の夢。全てが青い。でも、ボクを除いて。そして、ボクはその空間に浮かんでいる。海に浮かぶよりも重く、ずっしりとそこに浮かぶ。手をばたつかせてみても空間を移動できるわけもなく。ただ、そこに浮かんでいる。アハハハハハ。また笑い声。もう何度も聞いた声だ。「うるさい」それは叫びだった。呟きではなく、叫び。でも、呟き程度にしか響かな
咲 さん作 [593] -
陰に眠る旅人は夢を見る。
生温い風がボクをくすぐった。下から上へ、なめるように風が吹き抜け、黒く、くすんだアスファルトの香りが鼻をつく。「まだだ。いや、もう無理か。いや、まだだ。いや、もう・・・。」前向きと後ろ向きな気持ちが”こころ”のなかでくすぶって、なんの意味も持たない独り言として漏れだした。『大丈夫か?』その言葉が鈍く頭の中に響き、ボクをさらに憂鬱な気持ちにさせた。「大丈夫なわけないだろ。」届くはずもない悲しい呟き
咲 さん作 [647] -
こくはく。
きみがすきだ。こんなふうにしか、きみにつたえられないのをあやまりたい。きみはどうおもっていたのかはもうわからない。いまきこうにも、はずかしくてきけないだろう。でも、これだけはつたえたい。たぶんきみがすきなんだ。あいまいで、ごめん。うつりぎで、ゆれやすいから。そうしかいえないんだ。すき。これだけはかわらない。すきだ。スキ。きみのこたえはどうかは、べつにいい。きみがそこにいたらいい。ぼくはそれでしあ
咲 さん作 [496] -
届け、僕の声。-完-
〜前略 ハルカ様ごめんなさい。許してはくれないでしょうね。こんな、ボクを忘れないで下さい。ボクも、絶対に忘れないから。誰がなんといっても、忘れない。心配かけて、ごめんなさい。 草々〜そう、返事の手紙を書いた。宛先を『天国』と書いた。そして、飛行機の形におった。どれも、身を切られるような思いだった。でも、ボクは前を向かなければいけない。ハルカがそう望むなら。窓を開けた。真新しい風が部屋へ
咲 さん作 [516] -
届け、僕の声。?
〜拝啓 カケル様春が兆しが感じられる今日この頃。あなたは、いかがお過ごしですか。この手紙があなたのもとに届いているということは、私はもうそこにはいないのですね。今日、こうやって手紙を差し上げたのには、あるお願いがあったからです。私を、忘れて下さい。無理なお願いだということは、知っています。でも、あなたが私のせいで前を見れないのならば、どうか忘れて下さい。じゃあ、バイバイ。 敬具〜「ふざけ
咲 さん作 [417]
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