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藤原ましーん さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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通勤クラッシュ
生憎の曇り空、小雨。それでも久々の涼しい朝を心地よく感じる。そんな爽やかな朝からサラリーマンの罵り合いを見た。混雑した構内でわざわざ立ち話をする必要はないだろう。双方に険しい顔を浮かべている所から判断しても、喧嘩以外の何者でもない。片方がしきりに足を地面にたたき付けているので、おおかた足でも踏まれた、もしくはついカッとなって足を踏ませるような事をしでかしたか、というところだろう。いずれにせよ、朝
藤原ましーん さん作 [574] -
恥知らず、端っこに殺到し、っとdown
ドアが開く。その瞬間、空席の奪い合いが始まる。私はここに人間の利己さ、その極みを見る。体当たりよろしく、人並みをかきわけて空席にありつこうと必死になる様は実に情けない。あまつさえ、降りる人がまだいるというのに乗ろうとするのはいかがなものだろうか。お腹のあたりが白とは真逆な私は、フライング乗車しようとする輩に対し、決まって蹴りをお見舞いする。無理をすれば痛い目を見るのだという説教だ。というか普通に
藤原ましーん さん作 [371] -
汗ばんだ悲惨、快速は高崎行き
キャリアウーマン風を吹かせたうら若きレディに目を奪われた。彼女は横須賀線に並ぶ私の横を通り過ぎ、湘南新宿ラインの列車に足を踏み入れようとしていた。さぞかしフローラルな香りが私の鼻先をくすぐる事だろうと期待に鼻を膨らませていた。しかし、鼻孔をつんざいたのは残暑の芳香汗くさい。という表現の方がわかりやすいだろうか。スッキリとして微かに産毛のなびくうなじの下、陽射しを反射する白いブラウスは汗ばんで濡れ
藤原ましーん さん作 [378] -
5両目、一つドアずれた先に
横須賀線。品川を過ぎたあたりで私は思う。「こいつは何て贅沢な輩だ、と」横浜から東京まで、半年12万円の通勤定期で平日のラッシュにアワーアワーする。指定の東海道ではなく、横須賀線に乗っているのは、ひねくれた性格のためではなく、単純に空いているからだ。空いているとは言っても、限り無く満員電車に近い乗車率であることには相違なく、空席など出るべくもない。そんな中にあって、幸運にも席に座している輩がいる。
藤原ましーん さん作 [559]
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