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ひつじ さんの投稿された作品が4件見つかりました。

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  • ジン

    私は主人に仕えていて毎日こき使われている。買い物にいってこい、食事の支度をしろ、掃除をしろ、洗濯をしろ、肩をもめ、エトセトラ。しかし、苦痛ではない。私のこの五万とんで二十三人目の主人は奇特な方だ。実に他愛のない要求をする。しかし今の主人の常軌を逸した要求がある。それは主人の心に何かを抱かせる人間の死体を欲することである。主人は町を歩き、雑踏の中から気に入った人間に目をつけ、私にその人間の死体を持
    ひつじ さん作 [475]
  • 穴と蛇

    道の両脇に背の高い真っ直ぐな草が生えている。どこまでも果てしなく続く道だ。そんな道を私は前を見てただひたすら歩いている。ふと背後に不穏な気配を感じた。私は恐怖を感じ自然と足早になる。それと同時に背後の気配も速度を上げ迫ってくる。歩きがはや歩きになり、小走りになり、最後には全力疾走になった。それでも背後の気配は消えない。ひたひたと私に迫ってくる。たまらず私は振り向く。するとそこには真っ黒な影が見え
    ひつじ さん作 [501]
  • 物思い

    「どうしたの?」自分の部屋で椅子に浅く座り机に頬杖をついてぼんやりとしていた僕に姉が聞いた。姉は僕の部屋によく出入りする。彼女は僕のベッドに腰掛けていて僕の背中に言葉を投げかけた。「何でもないよ」僕は振り返らずに言った。ここ最近夕飯の後いつもこの同じやりとりがある。しかし、いつもとは違いやりとりはそれで終わらなかった。「そっか。君もそんな時期なんだね」姉はクスクス笑いながら言った。その笑いに何か
    ひつじ さん作 [480]
  • 部屋

    部屋の中から出ないとどれだけ自分が狭い世界にいるのかがわかる。聞きあきた音楽、読みあきた小説、遊びあきたゲーム。外とのかりそめの繋がりをもてるインターネット。それ以外にこの部屋には何もない。完全な閉塞空間。書を捨てて町に出よ!とは誰の言葉だったか…。今ならこの言葉の価値が分かる。明日は町に出よう。そしてただ雑踏を歩くんだ。身にふりかかる何かに期待をして。
    ひつじ さん作 [619]
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