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うる さんの投稿された作品が6件見つかりました。

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  • 闇に墜ちた少女

    その少女は小学生まではとても明るい子であった。しかし、中学に入った頃から彼女は変わった。誰かの言葉に傷付き、周りの視線に怯え始めた。人を信じられなくなり、笑わなくなった。行き場所などどこにも無かった。自分自身を責め始めた。全て自分が悪いのだと思う様になった。ある日彼女は憎い憎い自分を傷付ける事を覚えた。突発的な行為であったが、腕に刻まれた傷を見た瞬間、何かから解放された思いがした。醜く汚い自分が
    うる さん作 [570]
  • インチキ手品師:後編

    『お嬢さん、好きな動物は何ですか?』男にそう聴かれ、私は咄嗟に『わ…私は鳥が好きです。特に、小さい鳥が…。』すると男は嫌みっぽく笑い、『ふ〜ん。』そう言いながらメロに触った。するとさっきと同様、一瞬にしてメロは鳥に変わり、メロの姿はどこにもなくなった。それと同時に沸き上がる歓声。『ちょ…何勝手に人の犬を。どこに隠したんですか。返して下さい。』私がそう言うと、男は何食わぬ顔で『何をおっしゃるんです
    うる さん作 [546]
  • インチキ手品師:前編

    私とその手品師との出会いは、ほんの数週間前であった。ある日の夕方、犬の散歩の途中に公園を通り掛かった時の事である。ふと公園の広場の中央に人だかりが出来ているのに気付いた私は、何事かと思い近付いた。そこには、胡散臭いピエロの格好をした男の姿があった。男の横に置いてあるボロい段ボールには『マジックショー』と小学生のような字で書いてある。その時、男の手からハトが飛び出し、『ね、100円玉がハトになっち
    うる さん作 [555]
  • 深夜の町の異常者

    余程傷心のご様子で、その少女は泣いて居られました。 それも深夜の二時過ぎ、都会の町の中央に位置する道路のど真ん中です。季節は真夏なのにも関わらず、その少女は季節外れな分厚いコートを着用し、首にはマフラーが何重にも巻かれてありました。それだけでも十分目立つでしょうに、彼女は不可思議な事に道路の真ん中にうずくまって泣いているのでした。彼女を見かけた町行く人々の中には、余程良い人ぶりたいのか、偽善者の
    つばさ さん作 [729]
  • もう一度

    風が心地良く頬を打ち、自分が自然と一体化する感覚を私は今、感じている。深呼吸すれば、この世の生気全てを吸い込む事が出来そうだ。しかし、私にはその必要はない。何故なら私は今から死ぬのだから…。長かった様で短かったこの2年間を思い出す。ふいにはっきりとあの人の顔が浮かび、愛しさが込み上げ、私は泣きたいような微笑みたいような、変な気持ちになった。目の前には海が広がる。私は今、ここから飛び下りる。鳥にな
    つばさ さん作 [400]
  • 監禁少女

    カタカタしばらくの間、浅い眠りに着いていたのだがその音で目を覚ました。カタカタカタ私はふいに胸を痛めた。息苦しさと動機で気が遠くなるのを感じた。「殺して…。」無意識に出た言葉だったが、私は世界が自分を置き去りにし、自分の身体が一瞬の後に何者かによって壊されてしまうような恐怖を感じた。しかしもう一度、今度ははっきりと、「早く、殺して。」無表情のまま私はそう呟いていた。(此処にいる位なら、死んだ方が
    つばさ さん作 [1,429]
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