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リエ さんの投稿された作品が74件見つかりました。
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ガム
もっと話したいよ。ずっとそばにいてよ。声にならない気持ちはどんどん募る。本当に私といて幸せ?選択肢は間違っていなかった?遠い席の彼の背中に問いかける。前には黒板相手に話している先生。となりは眠っている友達。時計の針を見ながらぁなたと話せる休み時間を待つ。待っててもムダだと知っているのに…話す間もなく次が始まる。「つまんない。」そう言った私に彼がくれた。一つのガム。少しだけ長くそばにいてくれた。気
さき さん作 [305] -
うさぎ−2
時間には限りがあるから、長く話すことはできません。うさぎと離れたあらいぐまは、近くにいる友達と話し始めました。うさぎは思いました『片思いの時の方がたくさん話してた…』寂しがりやのうさぎにとっては、とっても悲しいことでした。寂しい…うさぎは何度も泣きましたたくさんの涙の数だけ幸せがあると信じて…けれどうさぎは寂しいという感情に気付くのが遅すぎました。『もっとたくさん話したいの。』この言葉を見つけ出
さき さん作 [248] -
うさぎ−1
うさぎは寂しいのがきらいです。だからいつもうさぎの周りには友達がたくさん囲んでいました。うさぎは仲間意識がとても強い子でした。仲間の悪口を言う子には、その人もいいところがあるのだと、必死に言い続けました。寂しい思いをしたくなかったからです。誰一人欠けてほしくなかったのです。ある日うさぎは出会いました。同じ仲間意識の強い、あらいぐまに。あらいぐまの周りにいる人たちは、いつも笑顔であふれていました。
さき さん作 [265] -
メール恋?−完
「愛してる。」その言葉が心に響かなくなってきた。自分の心が病んでしまったから。私は嫌われることを願った。斗麻君に好きって言葉をほのめかした。予想通り、拓斗君に話しは伝わった。それは私が引っ越すちょっと前。「もっと誠実な人だと思ってた…」何を言われても心には届かない。もしこの時期じゃなかったら、まだ続いていたかもしれないね。行動を抑制して、なんとか機転回って…だけど、中3になったばかりの私は、自分
さき さん作 [289] -
メール恋?
まだまだ精神的にも未熟な中学生の恋愛が始まった。初めての彼氏。マンガやドラマの世界しか知らなかった私は、自分や家族とは違う誰かが私を愛してくれるのが、とてもうれしくて、だけどむず痒く感じた。クリスマスはデートすることはできなかった。遊ぶ時は斗麻君がいたり、私の友達がいたり、2人にはならなかった。意図的に私がそうしていたのかもしれない。「愛してる。」そう頻繁に言われるようになったころ、私はいつの間
さき さん作 [291] -
メール恋?
「え…間違った!」斗麻君ではなかった。あやちゃんは斗麻君にメールを送り、斗麻君は拓斗君のケイタイから電話をかけていたのだ。『拓斗君ね☆よし!覚えた☆斗麻君の番号知ってる?』拓斗君は、私には合わないタイプだった。優しくておもしろく、女の子の気持ちをわかってそうな斗麻君とは全く違い、大きかったし、近寄りづらいほど怖い印象をうけた。『090−××××−××××やで。』『ありがとう。』私はすぐにメールを
さき さん作 [284] -
メール恋
「4年経ったら迎えに行くから。」そう言って私たちは離れた。中3の夏…最初から遠距離が続くなんて思ってもなかった。私たちの出会いはクラスが同じになった時。中2の春。全く話そうとも近付こうともしていなかった。私には片思いの人がいたし、叶わぬ恋を夢見てた。私たちが話すきっかけになったのは七夕の日。その日私はいつものように友達と遊んでいた。「プリクラ撮ったし…やることないなぁ↓↓」「ぁ!ぅち斗麻と話して
さき さん作 [358] -
ただ話したい。
これ以上好きにならない何度この言葉を放っただろう…そう言う度に、好きになっていく自分がいる。つらいね。きついね。誰かからの言葉が欲しいのに、みんなは私が幸せだという。それを言われるとホントを隠してしまう。たしかに毎日学校で会うから、みんなのように一週間に一度しか会えないとかじゃないけど、でもどちらかと言えばみんなのような恋愛がいい。毎日会っていても、ちゃんとした会話をするのはのは一日トータルで1
さき さん作 [334] -
本当の恋愛
「もう…どうしたらいいかわからない。」そういつも泣いている友達がいた。そして何度もその子を慰める友達もいた。その子がこっそり私達の前で言った。「本当に恋愛してると、たくさん泣いて、笑ってることの方が少ないって誰かが言ってた。あの子は本当の恋愛してるんだね。」私達は苦笑い。まだ付き合って3ヶ月の私達。お互い嫌なことは忘れてしまう性格で、悩むより笑ってる方が楽だと思っていた。だから友達の言葉がわから
さき さん作 [687] -
映画
涙が溢れた。完全に映画の世界に入っていた。大切な人が亡くなるって、言葉では言い表すことのできないほどの悲しさ …となりに座る彼の腕をぎゅっと握った。そっと頭を撫でてくれた。あなたがもし同じ状態で、もうすぐ息を引き取りそうな時、「笑って」そう言われて、私は笑ってあげることができるかな?スタッフロールが流れても、ずっと涙が止まらなかった。「泣き虫〜」そっと涙を拭いてくれたあなたがとても愛おしかった。
さき さん作 [371]