トップページ >> 壱河 ゆりゑ さんの一覧
壱河 ゆりゑ さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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?失くしたもの -ナクシタモノ-
そうだこのことを探し始めたんだ。あれからもう三年。私は、次の恋を見つけた。だけどあなたは忘れない。人は死んだら生きられない。人の記憶の中でしか生きられない。あなたはもう死ぬことはない。私の心のバネとなって、私の中で生き続ける。確かにあなたは私の前から消えた。だけど私はあなたを失くしていない。失くしたものは、そう、あなたとの未来。今日、自分に正直になります。新しい彼に想いを告げます。あなたとの恋を
壱河 ゆりゑ さん作 [205] -
?失くしたもの -ナクシタモノ-
どこを探しても見つからない。一体どこにあるのだろう。しまってある場所はわかっているのだけれど、カギが見つからない。大事に、大事にしていたから逆に見つからなくなってしまったようだ。えっと私が探しているものは………。何だったっけ?あれっ?どうして探し始めたんだっけ。えっと、それは。え〜と………。あの日、電話がかかって来た。雨の降る日で気分は良くなかった。相手は暫く会っていなかった彼。会ってくれなかっ
壱河 ゆりゑ さん作 [243] -
愛に生きる人3
8AM6:30俺はベッドから転がり落ちた。ダセェ…いやに目が醒めた。「ああぁ」と欠伸をすると、俺は機械的に行動を始めた。顔を洗い、飯を食い、歯を磨き、みだしなみを整えて家を出る。毎日が同じことの繰り返し、そう思っていたいつもの学校への道は、何年ぶりかの工事によって塞がれていた。チッと小さく舌打ちをすると迂回ルートへ向かった。確かこの公園の中を抜けると早かったな。小学生のころの虚ろな記憶を手に辿っ
明日 頼艶 さん作 [187] -
愛に生きる人2
第一章 出会い父が死に、私が狂い始めて、半年がすぎたころ。私達家族は母の実家のある、町に来た。父が死に、収入が極端に減った私達には、都会で暮らすことは、許されなかったのだ。そして、私と弟はこの町へと転校して来たのだ。久しぶりのスカートを履く。やけに足が涼しい。「もう、こんな季節か……。」そう、つぶやくと私は窓の外を見た。立ち並ぶ木々は、赤や黄色に身を染め上げ、いかにも秋らしい雰囲気をかもし出して
明日 頼艶 さん作 [210] -
愛に生きる人1
恋愛とは、男にとって人生の挿話であり、女にとっては人生そのものであるプロローグ暗い部屋の中。一人の男と純粋無垢な少女がいた。少女は見知らぬ男の話すことを、疑う事なく聞いていた。「さあ、服を脱いでごらん」「うん……」それは、とても奇妙な時間だった。男は少女を犯すでもなくただ、着せ替え人形のようにもてあそぶだけであった。それは、ことが及ぶ前にその少女の父が、駆け付けたからかもしれない。「ゆりゑ!」
明日 頼艶 さん作 [235]
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