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るー6 さんの投稿された作品が90件見つかりました。
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もし、愛に格差があっても。3
入ったのは、銀座の高級レストラン。「ここ、私のお気に入りの店なの…。」すると走太は首を横に振った。「いいです。落とし物拾ったくらいで、こんな…。」「私の気持ちです。さあ。どうぞ。」中に入ると、スーツ姿や、菜々みたいなドレスを着た人たちが優雅に食事をしている。席に着くと、菜々は『いつもの』と店員に言って走太を見つめた。「あの…走太さんって、どういうお仕事されているんですか。」「あ…あの…」走太は悩
るー6 さん作 [428] -
もし、愛に格差があっても。2
菜々は、ドレス姿で、落としたと思われる通りで、必死にクマのキーホルダーを探していた。「ないわ…」諦めかけていた時、「あの…探してる物って、これですか?」「えっ…。」後ろを振り返ると、クマのキーホルダーを持った男の人がいた。顔立ち、髪型も整ってはいたが、服装はみすぼらしく、全体が薄汚れていた。「あっ…ありがとうございます。」「いえいえ。良かったです。ちゃんと渡せて。」「あの…お名前は?」「あっ…オ
るー6 さん作 [442] -
いじわる先生 21 〜嵐の予感〜
「そ、そんなの…無理だよ。」かやり臆病な性格のこの男子生徒は、新田拓也。少し太ってる。それ以外、特徴がない。「大丈夫だよ拓也。みんな一緒だから。」優太は拓也を励ましたが、自分も正直怖い。助かるという保障はない。「幸輔…。オレ達助かるよな。」「うん。きっと…。」きっと…の先が、言えなかった。幸輔自身も、助かると確信できなかった。「敦士さん…」気付けば幸輔は、力なく頼っていた。すべて、話した。いじわ
るー6 さん作 [463] -
もし、愛に格差があっても。1
12月24日。クリスマスイブ。辺り一面、煌びやかなネオンが、ひしめき合うように灯され、その通りにはカップルが手を繋いで恋愛気分に浸っている。でも、中には…恋という単語すら似合わないような、人もいた。東原走太。23歳。フリーター。高校を中退した後、親に見放され、仕事を求めて東京に来たが、不景気の影響で職につけず、今では残念なネットカフェ難民。職がないから金がもらえない。金がないからまともな所に住め
るー6 さん作 [376] -
キャッチボール 第60話〜ありがとう、ずっと。〜
最後にどうか、岬の事を忘れないで下さい。深くお願い申し上げます。岬の父より』「…みーくんのお父さん…。」龍吾の目にも涙がとめどなく溢れる。最初は、怖くて暴力お父さんだと思っていた。けど、今はこんなに…「…オレ、頑張るよ。名古屋に行っても。」今日から、別々の道を歩み始める。龍吾の袖は、涙でにじんでいた。受けとめなければ…これが現実なんだから。さようなら…みーくん…ごめん、もう本当に会えない…オレは
るー6 さん作 [337] -
いじわる先生 20 〜準備、仲間集め〜
10月24日。幸輔はいつものように、学校に向かっていた。通称、『いじわるタワーズ』は12月に完成。何とか、協力してもらわないと…。6人では、まだまだいじわる先生を倒せない。「何とか…」親も、いじわる先生の恐怖に怯えている。『気を付けて』しか言えない日々が続く。まぁ、警察に電話すれば殺される、と言ってあるので、心配は要らないだろう。すると、道の向こうから、優太がやってきた。「おはよう!幸輔!」優太
るー6 さん作 [467] -
いじわる先生 19 〜いじわる先生の陰謀〜
「…オレは。」敦士の体が震える。全員が注目する。「1ヵ月前、東京で急に話し掛けられて、車に乗せられて…。『自衛隊だろ?』って聞かれて、頷いたら、突然銃を突きつけられて…『だったらオレに従え』って言われて…。」「脅されたってこういう事か…」良太が呟く。「そして、雑居ビルの一室で、話を聞かされた。『独裁国家を創る』話。そこには、30人位いたと思う。たぶんみんな、体格がいい人ばっかりだったから、自分と
るー6 さん作 [450] -
いじわる先生 18 〜弟の存在〜
幸輔がまだいじめられている時…5月。それは、とても酷いいじめだった。下水道の中に顔を突っ込まされ、上から死んだ蛙を落とされたり、机の中に大量の泥が入っていたり、酷かった。その時は、優太や香山先生が、一緒になって助けてくれた。幸輔も、いじめられているけど、1人じゃないって分かると、自然と学校が楽しくなっていった。下水道から幸輔を助けだした時、先生はこんなことを言っていた。『オレ今…25なんだけど、
るー6 さん作 [427] -
いじわる先生 17 〜絶対に助かる方法〜
「改札口にいたよ。男が。」良太が口を開く。「改札口に、男がいた。オレ見たもん。ある生徒が電車で逃げようとしている所を止められているの。」「…マジかよ…。」「優太…そう落ち込むなって。」幸輔は、優太を励ました。その時、「お前ら。何やってるんだ。」4人の後ろに、しかもすぐ後ろに。良太の背中には、アザルドライフル。「ひ…ひぃ…」良太は震えている。「わ…私たちは…ただ…」涼子の一言も虚しく、「今から、追
るー6 さん作 [423] -
キャッチボール 第59話〜最後の手紙〜
「だって、僕を守ろうとしているケンカが多いじゃん。正義のヒーローみたいだったよ。」「ヒーローって…お前…ヒーローって…」「バーカ。調子に乗るな。」「…だな。」2人の間に暖かな風が吹き抜ける。「あとさ…これ…プレゼント。」「えっ…あけていい?」「なぜか、お父さんからの手紙も入ってるんだけど…。まぁ後で読んで。」「あ…。あぁ。」まだ幼い手でプレゼントを開ける。すると、「バ…バット?」「それ欲しそうだ
るー6 さん作 [376]