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籬 規那 さんの投稿された作品が47件見つかりました。
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Mind Adventure 21
「さすが、せっかく町に来たのに、本ばっかり読んでただけあるわね。」突然入ってきたフィレーネの声に、妖需は照れたように、少し困った顔をした。「でも、私達、少し痺れたわよ?」そうだ。ディルが駆け付けた時、4人は軽く筋肉が硬直してしまっており、ろくに動けなかった。妖需は平然と応対する。「そりゃあ、小さい抜け道はいくらでもあるよ?だから、メシアに護ってもらったの。」「一度フィレーネに洗ってもらったけど甲
籬 規那 さん作 [441] -
Mind Adventure 20
ディルの視界を、闇が覆う。次に大きな手に背中をわしづかみにされるような感覚をおぼえ、辺りを見回せば魔物達がびちびち跳ねているのがよく見える。巨鳥だ。蹄が食い込むのは、やむを得ないのだろう。攻撃をされている感じはない。ディルを持ち上げたまま、空中で大人しく止している所を見ると、誰かの使役獣のようだ。背後で、爆発的な魔力の高まりを感じる。「ディル!海面に向けて電撃放って!思い切り!!」妖需の声を聞い
籬 規那 さん作 [411] -
Mind Adventure 19
ざっと状況を確認し、危険の度合いを再確認してから、フィレーネとメシアに耳打ちをする。近付けていた顔を離した二人は、これでもかというくらいに目を見開いて驚いた後、不安気に視線を迷わせた。「これしかないの。そうでしょう?一応、警備員とか居るみたいだけど、この騒ぎで出て来ないって事は―――」妖需の言葉を、フィレーネとメシアが引き継ぐ。「見せ掛けだけの、給料泥棒か」「既に動けなくなってしまわれたか、です
籬 規那 さん作 [445] -
私が創る、魔法の世界(題名はファンシーですが、内容は押し付けがましいです……ご注意ください!)
私は、小説を書く事が好きです。ここでも、「面白い」と言ってくれる人達の言葉、毎日増えていく閲覧数の為に今を生きている、と思う時があります。大袈裟と思う方人も、いらっしゃるかもしれませんが………書く事は、他者の目に触れる事、即ち一部とはいえ、心を晒す事であると、最近感じ始めました。考えてみたのですが、たとえそれがエッセイや日記でなくとも、その人の経験と学び取った語彙で広がるのが、文なのですよね。と
OWL さん作 [435] -
Mind Adventure 18
凄い勢いで、悪寒が妖需の全身を駆け抜けた。「ディル……!!避けてぇっ!!」悲鳴混じりに叫んでしまったものの、間に合うとは、到底考えられない。だが、それは杞憂に終わった。「浙ヤシカムメ恵藾サシサムフマ致徭忻面面椌橋難」ディルと魔物の間に、数十個もの細かな水泡が現れ―――――弾けた。大きさに見合わない、最大の音量を轟かせながら弾けた水泡は、銃弾の如くに敵へと突進する。そんな場合ではないが、面食らって
籬 規那 さん作 [460] -
恋ノ謡
優しい嘘の為に今日も あなたに会いに行く私だけの 安らかな苦しみ洗う 甘く悲しみ忘れて薄くなる眠りについた横顔 ふれて墜ちる。深みに。
籬 規那 さん作 [360] -
Mind Adventure 17
「そんなのいないから!いま冬だから!お願いだから目を覚まして!」「ちょうち」「だああぁあぁあ!!」「ねぇ見てちょ」「うわあぁあぁあ!!」「ち」「黙れ黙れ黙れ黙れ黙……」つられて妖需まで錯乱気味になりかけてきた頃。がくん!今までの船酔いのふらつきとは、異質の揺れが二人を襲う。勢いのままに、立て膝をついていた妖需は、大きくバランスを崩してしまう。気付けば、先程とはうって変わって意識がしっかりした様子
籬 規那 さん作 [620] -
箱庭夢世界
歩いて歩いて、僕らはいつかどこかに着くのそれは皆の疑問君と会う為に生まれてきたんだそう思いたいだけ保証は見つからない簡単な言葉で僕を評価しないでおい、そこの奴、何笑ってんの?きっと目立ちたくって馬鹿やった僕の心は謎まみれ分かって欲しくないと言いながらわかるよ、と言ってくれて。救われたのも事実なんです自重しますよハイ反省ニヤニヤ笑いが1番嫌いなのは実はなんと俺だろうたかが噂に落ち込んだりするねぇ思
籬 規那 さん作 [375] -
Mind Adventure 16
ぴゅ――ひゅ――パチパチ〜騙されちゃいけない。全部口です。「お二人さんっ!熱いねぇ!!」「だ…っだからちげぇって言って……っ」子供に軽ーくあしらわれる馬鹿一匹と、見た目は子供、中身も子供?(変な所だけ大人w)を前にして、妖需は疲労しまくっていた。……凄く不名誉。なんで私がディルなんかと。ていうか、何だそのジェネレーションギャップを感じるからかい方は。しかも、これを期にフィレーネとジンが超意気投合
籬 規那 さん作 [488] -
Mind Adventure 15
「よいしょ……」メシアは、港への階段にゆっくりと腰をかけ、ほうっと一息をついた。さっきまで一緒だったジンは、今頃、年相応に、観光でもしているだろう。今まで、とても長かった。人に利用されるべく生まれ落ちた自分は、一生を籠の中で、静かに終えるんだとばかり、思っていた。この青空を舞うカモメのような日を、夢に見る事すら恐れ多くて。だけれど。あなたにはその時まで秘密にしよう。終焉は、きっと近い。「お―――
籬 規那 さん作 [446]