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籬 規那 さんの投稿された作品が47件見つかりました。
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Mind Adventure 10
結局、亜人の女も介抱する事になった。通常、亜人は人の目には絶対に触れないような森や河等に一族全員で住む。一体何の企みがあってここにいるのか聞く必要があるだろう。 †切り立つ崖の上慟哭が遠く響く雨音はしてしとと風はすぅ、と頼りなく続く切り立つ崖の上木造の十字架は色とりどりの花に埋もれ虚に閑とした独特の空間をつくるそこに佇む女性は指が白くなるほどにきつく きつく自分を抱きしめて今は亡いも
籬 規那 さん作 [481] -
Mind Adventure 9
妖需が帰って来ない。この辺りの水辺の魔物は、夜行性で毒を持っているので、川からある程度離れているとはいえ、2時間以上も帰って来ない、というのは何かあったと見て間違い無いだろう。まだ辺りは薄暗い程度だが、危険が無い訳ではない。一族の中でもエリートで、生まれた時から軍事訓練を積んできたジンと同等の働きをする妖需の事だ。魔物にやられたとは考えにくいが、この時世だ。何があるかはわからない。やや焦り気味に
籬 規那 さん作 [483] -
Mind Adventure 8
殺す。そう言った自分の声が、他人の物の様に感じられる。自分の弱さと卑しから来る吐き気を抑えながら、姉の顔をみる。私が視線をあげると、蒼白だった顔に赤みが戻った。『嘘ね。顔に書いてある』――哀しい。『そう思いたいなら、そう思ってもいいんじゃないかしら。もっとも………』『この娘がどうなるかは――知らないけれど。』――――今も、昔も、一番近くにはいたけれど――この氷の声は、誰の悲鳴……?私達は―――近
籬 規那 さん作 [467] -
Mind Adventure 6
”魔法”という技術が急速に発達しだしたのはおおよそ3000年前――小部族の儀式や、技術者による専門的な仕事に使われていた”魔法”が、一般化されたのは最近の事だ。そもそも”魔法”は禁忌。それの行使によって、大気に生まれる特殊な化学物質は、容易に生態系や人の精神を壊す。それによって生まれたのが、”魔物”である。 動物から派生した彼等は、本来私達と同じ存在だ。生まれ持っての”魔”。しかも、他者の我が儘
籬 規那 さん作 [551] -
GO!GO!ジェントルマン☆ロード!!
嬉しいことがありました。私のちょっとした失敗に気付いて、親身に話をしてくれたS先生。普段は何の意識も無く、嫌いな数学、次は英語。あと昼休みまで2時間、みたいに考えてたんですがよく考えたら、先生達も勉強してるんですよね。私達よりも歳の分、ずっと沢山の困難を乗り越えて、私達に手を差し延べてくれる。当たり前ではないんですよね。初めて実感しました!(((;゜д゜)))エッ先生達!! かっこいい!ギザカ
OWL さん作 [454] -
臆病ノ謡
信じないから信じられないんだそっと ひとことキミの言葉は 大きかった好きだと きっと 言えたなら素敵なこと素直に必ず 何かが 変わるのに宵ノ中夜風ト戯レ舞 ヒトツ哀シキ 乱舞ニ涙スル 兎信じることほど難しい事はない
籬 規那 さん作 [401] -
Mind Adventure 5
「お二人とも……っ喧嘩はやめてくださいぃぃぃっ!!」ひびりまくるメシアをよそに、ジンは肉を漁る。あの。私まだ2本目なんですけどw―――と。「んぐっ!?」ジンの顔が赤くなって青くなった。どうやら鳥肉を詰まらせたらしい。「水ううううぅぅぅうぅう!!?!」柔らかな髪を逆立てんばかりにメシアが悲鳴をあげた頃には、既にディルがジンの背を叩いて落ち着かせ、妖需がコップを口元にやり、事態は収拾を得ていた。「大
籬 規那 さん作 [569] -
始マリノ謡
「終わった事だよ」君は言うのに終わりにできない私がいるかっこいいところ優しいところ弱いところ君のいろんなところを 見た汚いところもどうして 変われないの私の時だけが 止まったきり目デ追ウ横顔虚空ニ消エル君ノ笑顔ニ作ッタ モザイクいたずらに、自分の気持ちを押し込めるこれは 強さなんかじゃない と分かっていながら。消エヌ思イニ共鳴シ。一度でもぶつかることができたならきっと 何かが 違った微カナ 呼
籬 規那 さん作 [405] -
優シイ嘘ツキノ謡
目覚めた 朝首を振って 払い落とす湿り気を帯びた昨日の 記憶キミの「大丈夫」は信用ならないだって キミは 優しいんだとても 優しいから時々 搦め捕って引っ張ってぐしゃぐしゃにしたくなるだって 優しい人は辛いから月落ツル 湖揺レテ波紋ハ 朱ク弧ヲ描クキミの嘘は僕のココロ乱ス 月
籬 規那 さん作 [435] -
見捨てた日
今日、図書館で寂しいおじいさんに会いました。私が休憩コーナーで昼食を採っていた時のこと。いつの間にか、周りで休憩していた人達は居なくなり、私とおじさんは二人きり。私は、提出期限を過ぎた課題と格闘中だったので、急いでご飯を食べていたんですけれど、おじさんが、私に話しかけてきて。「何歳?」とか、「どこに住んでるの?」とか聞かれたりして、正直疎まくも思ってましたがおじさんは、奥さんを亡くした事を話して
OWL さん作 [534]