トップページ >> 華色 空色 さんの一覧
華色 空色 さんの投稿された作品が8件見つかりました。
- 1
-
ブルー?
「なんか悪いことしたかなぁ」「ううん、なんかね…なんでかな…飲み過ぎかな」なんでかな…本当にテンション急降下しちゃったこんなの私らしくないはずなんだけどいつもみたいに迫られたら結婚してることで逃げたらいい、けどなんでかな、隆くんには知られたくない「あ…」ふと声をあげた私の目に飛び込んできたのは、反対のホームを改札にむかう、旦那の姿だった「知ってる人?」私の軽い動揺と視線の先をキャッチしたみたいだ
華色 空色 さん作 [201] -
ブルー?
こんな感覚は久しぶりだった淡く誰かに恋に落ちる瞬間−好きになる「有希ちゃんは、今日は最後までいられるの?」二次会で隣に座った隆くんが尋ねてきた「うん。終電までは」「そうかぁ」「そう、朝までは体力的に無理だしね」ほんとのところ、既婚者に許可なしの朝までコースはNGだ旦那の帰宅よりは早くなきゃいけない「じゃあ、俺もそれで帰るわ」「帰る方向は違うけどね」いたずらに笑った「いや、有希ちゃんの駅まで送るよ
華色 空色 さん作 [310] -
ブルー?
「え〜っと、じゃあ、椎名君に、和真君に、隆くん」集合したときから、今夜の本命は決まってた、久々のタイプだった「おいおいおぃ〜」男性三人から、突っ込まれる「贅沢すぎやしないかい?」なんだ、ちゃんと選べって…「一人だけだよ」「じゃあ、椎名君は誰?」「そりゃあ、有希ちゃん」「どうもです」女性陣のタイプから聞き出して、合コン後半戦に突入しようってこんたんか椎名君は、私が眼中にないのを知ってる、そして今夜
華色 空色 さん作 [238] -
ブルー?
前回の合コンで意気投合した椎名君の別仲間の集合に黒のベアトップのバルーンワンピース姿で合流した私「おまえ、どうみても結婚してるようには見えないぞ」一応、既婚者というのは伏せての参加だが、椎名君には前回バラした。ま、本気モードで口説かれたからバリアを張ったまでで、そのバリアを椎名君のアタックは越えてこなかった既婚者バリアを張る場合、鐘がならない出会い、世の中がばら色に染まらない時に使う「わぁ、それ
華色 空色 さん作 [252] -
ブルー?
「佐山さん、遠くに行きすぎですよ」「そ?先生が魔法でもかけてるんじゃない?」「先生?…魔法って…」先生と呼ばれたことにも、突拍子もなく子供じみたフレーズを使うことにも驚いた様子でフリーズしちゃったそんな彼を放っておいて私は美容院を出た「佐山さぁん」振り替えると、驚きっぱなしの顔の彼が走ってきた「先に会計で見送りなしで帰る人いませんから!」「え?そうなの?」「はい。これからどこか行くんですか?」「
華色 空色 さん作 [200] -
ブルー?
確か旦那と出会った時にも鐘が鳴った鐘の音の始まりは、いつだったかな…「ねぇ!何年生!?」キタキタ!「俺たち、二人なんだけど遊ばない?」横浜駅西口、予備校からの帰り道はナンパの嵐短いスカートにようやく流行りはじめたルーズソックスをいち早くはいて、ゆっくり駅に向かうきっとその頃からだ好みってわけでもないけどこの人とは深い関係になるだろうなぁって出会いには必ず鐘の音が鳴る「有希の鐘の音の話、私は信じる
華色 空色 さん作 [245] -
ブルー?
仕事を早々にきりあげて、まずは行きつけの美容院へ行きつけって行っても、まだ二回目なんだけど、そう言ってたほうが雰囲気はいいでしょう?私の場合、いっつもこんな感じ、一回目で気に入って二回目からは《行きつけ》三回目で《常連》気取り。でも、あながち雰囲気は間違ってない、この美容院も初めての来店で、スタッフ全員顔見知りになれるくらい楽しんできたし。そもそも、お目当ては…「こぉんばんは!佐山さん!」ちょっ
華色 空色 さん作 [341] -
ブルー
結局のところ、《自分の思うとおりの人生》なんてかっこつけちゃいるけど、何一つ上手いこといってないって、そりゃぁ、私自身がよくわかってる。だけどね、それを公言しちゃったら、なにもかもが、黒やらグレーやらの明かりのない色の世界佐山 有希27歳 結婚して半年のいわゆる新婚「佐山くん、書類は届けてくれた?」ボゥッと見つめてたPCの画面に七色のら旋が跳ねてた「有希さん!どうしちゃいました?深ぁい顔して
華色 空色 さん作 [556]
- 1