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サス さんの投稿された作品が22件見つかりました。

 
  • リフェード12

    町中からフォールドへの帰り道。街灯はなく月明かりが頼りだ。左には整備された綺麗な林。森林浴ができるだろう。右には湖が見える、湖面に写る波打った満月。しかしその満月が今日は赤みを帯びていた。不気味さを感じるが彼らはあの食事の話しをしてそれを気にも留めなかった。『レイス!まえぇっ!!』少年の発した言葉の刹那に刃の衝突音。突如、振り上げられた刃が彼を両断せんとした。後ろを振り向きながら話していた彼は
    サス さん作 [218]
  • リフェード11

    その夜、彼らは教官の粋な計らいでフォールドを囲む町中に食事に来ていた。その店は古くから名を知られた名店であった。『教官もたまには気の効いた事してくれんじゃねぇか、食堂でもおれは構わないんだけどな』目の前にはこの国最高峰のシェフが最高級の食材を使い、腕を振るったであろう料理が並べられていた。まさに芸術。金髪の青年の前にあるのは白身魚のムニエル。緑の葉が添えられ、散りばめられた赤のソースが目を楽し
    サス さん作 [189]
  • リフェード10

    そんな事は知る由もないだろう。これから先に待ち受ける激戦がどれほどのものか…今までこなしてきた任務と比べられない程、死に近いと言うのがその機能でわかる。三人がペンダントを身につける。こんな動作で身が引き締まる思いと何か重圧が肩へとのし掛かったようだ。これが人類の希望と期待を背負う者の道理なのか…幼い彼らにはあまりにも酷な運命。人類はそれ程までに全てを飲み込むであろう地獄へと通じる崖の端まで追いつ
    サス さん作 [189]
  • リフェード9

    神妙に机の前に並ぶ彼ら。表情は強張ったまま。偉人は無言で手を掲げそれから眩い光が発せられる。神々しい光、創造と破滅の対が共存するそれに見慣れた彼らでさえも魅入ってしまいそうだ。すると三つのペンダントが光から生み出された。無骨ながらにしてそれは怪しく輝く。中の黒い石が一層それらを際だたせる。偉人がスッと立ち上がり彼らを一瞥し口を開いた。先まであった眼光は白い眉に隠れ姿を消した。『チームで行動するに
    サス さん作 [257]
  • リフェード8

    朝食を食べ終え彼らは食後のコーヒーを楽しんでいた。少年にはまだ少し早いらしくかなりの量の砂糖で苦みを誤魔化している。今日の朝食はいつも通りのメニューだ。パンは口の中に入れると甘さが広がり鼻を通り抜ける麦の香り、瑞々しさ溢れるサラダ、透き通った黄金のスープ。どれをとっても一流であろう。それがもう少しで食べれなくなると思うと切なくなる。満腹感とは裏腹に後ろ髪を引かれる思い。辛い訓練に耐えられたのもこ
    サス さん作 [245]
  • リフェード7

    青年は未だに夢の中にいるようだった。昼間とは大違いで酷い顔である。『俺も朝からそんな不細工な顔は見たくない。長老と約束の時間まであと少ししかないんだ』小馬鹿にした表情を見せ、そう言うと鼻で笑う。『あぁそうですか。てか、おれの部屋がよくわかったな?』その口調が未だにおぼついていない。それからまだ眠いのだろうと察する事ができる。『個室を片っ端から開けていった。長官が朝から見当たらなかったからな。』彼
    サス さん作 [220]
  • リフェード6

    その日、3人は『フォールド』とここで育った者達がそう呼ぶ学びやで夜を明かした。設立者であるゼフが皆を大きな愛で包みたいと言う意味でフォールドと名付けたのだ。長老と呼ばれるのもそれが理由だ。ここには孤児が保護されている。その中の魔術師の素質を持つ者がレジェンドとしての訓練を受けるのだ。中にはレジェンドになるために志願して訪れた者もいるが、それは未だに金髪の青年ただ1人のみである。わざわ
    サス さん作 [478]
  • リフェード5

    『チームの名は…!?』偉人にそう言いたげな表情を浮かべる今後幾多の死線をくぐり抜けるであろう3人。『…リヴァーレとする』老人はそう言う、どこか満足気である。『好敵手ですか?あんな野蛮人と一緒だと思わないでいただきたいですね。』怒りに満ち満ちた表情、それに納得していないのだろう。ムッとそれを見やる金髪の青年、こちらもそう言いたげだ。『言っておくが二人共実力は同等だぞ?そしてラウルも近いうちに好敵
    サス さん作 [358]
  • リフェード4

    後ろで手を組み老人は笑みを浮かばせる。『そんな怖い顔で近寄るでない!』とロウを皮肉たっぷりに制す。そんなロウは顔を赤く染め咳払いをする。『そうか今日は模擬戦じゃったのぉ。忘れておったわい』偉人はそんな気の抜けた言葉を話す。『物騒な物はしまわんか?ボケっとしとらんとな。』戟と剣を交差させたまま蛇に睨まれたように固まっていた二人がはっと我に返る。初めて空間転移を目の当たりにした二人。そうなるのも無
    サス さん作 [249]
  • リフェード 3

    『教官、お久しぶりです』無視するかのようにロウに気品漂う会釈をする。こんな状況でも落ち着きと礼儀は忘れないようだ。すぐに視線を戻す。後ろで束ねた髪が風になびく。普段なら風に乗る花々の妖精たちが気分を和らげてくれるのだろう。しかし、それも彼らには意味をなさず竜虎の対峙を彷彿させる。『いいだろう。しかしその状態ではまた負けが込むぞ?』鼻で笑い皮肉に言い終えると、肘から先を上と向ける。先ほど同様、青白
    サス さん作 [278]
 
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