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山の上の丘 さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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償い
あの時を俺は今でも後悔している。お前が戻ってくるのを待ってたら今頃、俺達メジャーデビュー出来たんだ。 それなのに俺はお前抜きでライブをした。みんなは反対したけど俺は目先の事しか考えられなかったんだ。あの日、俺達を一番応援してくれたお前のお母さんが峠でお前はライブに来れなかった。 レコード会社に声をかけられて喜んだのは俺一人だった。そりゃそうだよな。お前
山の上の丘 さん作 [274] -
君だけに書いた小説(下)
「先生〜。早く書き終えて下さいよ。締め切りまで後五日しかないんですよ。」「うるさいよ。君は飯でも買ってこい。」彼女は原稿早くしろとうるさいし、俺の手伝いも全くしなかった。以前の担当に比べたら全く役に立たなかった。そしてなんとか原稿は書き終えたが、俺は彼女をクビにした。それから一月たって彼女の後には、暗い感じの男が来た。彼は家事などの手伝いはしっかりやっていたが、俺は何か物足りない気持ちだった。あ
山の上の丘 さん作 [563] -
君だけに書いた小説(中)
ドアを開けた俺の前に立っていた女は、俺と同じ位の歳に見える。多分新人だろう。よく見ると、かなり可愛い顔をしている。「始めまして。今度先生の担当になった、西野あゆみです。」と緊張した顔で名刺を出してきた。俺は少し上機嫌になりながら、「よろしく。早速だけど、部屋の掃除を頼む。汚ないとやる気が無くなるからさ〜。」と俺は前の担当者と同じ態度で彼女に言った。「え?ちょっと待ってくださいよ。何で私が先生の家
山の上の丘 さん作 [387] -
君だけに書いた小説(上)
小説を書き始めたのは、高校三年の時。受験勉強が嫌になった俺は、暇つぶしに書いた小説を何と無く応募してみた。 それがなんと、大賞を受賞して出版社にデビューを頼まれた。大学に通いながら執筆活動をして、出版した俺の小説は世間に大好評で、一気に俺は大人気作家の仲間入りとなった。大学を卒業した頃には、すっかり天狗になり、担当者に家事をやらせたりしてわがままな生活をしていた。それが理由で多くの担当者が辞め
山の上の丘 さん作 [403] -
あるダメ青年の手紙
最初は遊びのつもりだった・・・。俺なんかが東大受験に合格するわけが無いと、誰もがそう思っていた。でも、お前だけは本気だったし、俺もお前の気持ちに動かされていったんだ。アケミ・・・。俺はお前が病院で寝たきりになってからマジで勉強したんだぜ。そして合格することが出来たんだ・・・。お前と出会って俺の遊び半分な気持ちを本気で応援してくれるお前を俺はひどい態度をとってしまったことを許してくれ!
山の上の丘 さん作 [273] -
彼女と過ごした日々
家庭教師なんて、誰でも同じだとでも思っていた。でも、あいつは違っていた・・・。あいつとの出会いは、俺が大学入試に落ちて三回目の時、「いい加減諦めろようぜ〜。俺らには東大は無理だって。」 高校時代の親友と無理を承知で受けた東大、始めは遊び半分のつもりがいつのまにかマジになっていた。そのためにエリート家庭教師と名乗る男に依頼して、本気で勉強していた。しかし男の正体は金目当ての三流大学出身者だっ
岡山アツシ さん作 [516]
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