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マサト さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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ヒカル12
灯?動かない勇者、動けない二人。黒い炎は消えていたが、その爪痕ははっきりと残っていた。リリの表情にはいつもの冷静さが見られなかった。ヒカルは剣を魔族に向けて構えていた。二人の思考は完全に止まっていた。が、リリが我に返った。そして「逃げるわよ!ヒカル!」リリが大声で言った。「でも!キルバァさんは?俺達だけで逃げるのか?」ヒカルが半泣きで言う。「じゃあここで殺される?私は嫌!」リリも半泣きになって叫
マサト さん作 [396] -
ヒカル11
灯自分の体と同じ位の幅のある大剣を舞うように振るう勇者。その勇者の大剣を素手で受け流し続けている闇の住人。その二人の攻防にヒカルとリリは何も出来ずにいた。リリは冷静に戦況を見続けていたがヒカルは何も出来ない苛立ちを歯軋りに表しながら剣を構えていた。ヒカルとリリはキルバァ達と五メートルの間をあけていた。もちろんリリの判断だ。キルバァの剣が光る。キルバァもヒカルと同じ光の使い手らしい。元々光を使う者
マサト さん作 [391] -
ヒカル10
巨闇光達は闇に向かっていた。だかその光に向かって闇が来ることもある。闇が来る。キルバァは二人と三つ四つ歳が違うが完全に打ち解けていた。キルバァは人が良かった。前から人が来た。細身で全身黒。服か肌かは分からなかったが、いかにも闇を連想させるような格好だった。黒い人は歩み寄ってくるなり、いきなり話しかけて来た。「もしかして君はあの時の…キルバァ君?生きてたんだね?」「…そうだよ。マリナのお陰だよ。」
マサト さん作 [394] -
ヒカル9
勇者空、というより天井。 ピエロの顔がドーム状の天井に敷き詰められている。真上のピエロの額に割れ目が走る。割れ目が開く。開いた先に見えるものは深緑。「ついさっきまで」いた森の色だった。二人にはここが創られた空間ということが分かった。そして二人は深緑の空に吸い込まれる。「またおいで」男の声が響きわたる。気がつけば帰っていた。あの森に。目の前には大柄な剣を背負った男が立っていた。二人は大体理解してき
マサト さん作 [409] -
ヒカル8
混乱二人は質素でつまらないサーカスをぼぅっと観ていた。サーカスの後、そのまま小肥りの男に連れられ旅館に着いた。二人は疲れていてすぐに眠りについた…。そして…朝。のはず。だが昨日と変わらない黄色がかった空。太陽も確認できない。黄色のドームに囲まれているよう。そして。「やあ どうだい? 気分は」あのメタボ気味の男が相変わらず乾いた笑みで聞いてきた。「なんか変だよな〜。いろいろと。」ヒカルがリリの方を
マサト さん作 [496] -
ヒカル7
サーカス>>> 二人は道の無き森の中をひたすら歩いていた。「あれ?」二人は驚いた。>>森が開けた。>この森を抜けるのには普通半日はかかる。>>…はずなのに。>二人は二時間しか歩いていない。二人が驚くにも無理はなかった。>>「これ…どういう事?まだ歩いて二時間ちょいだよな?」ヒカルは言った。口が半開きのままだった。>>「なんで?ワケわかんない…」リリが言った。口は半開きではなかった。>>開けた景色
マサト さん作 [470]
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