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K さんの投稿された作品が3件見つかりました。
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黄昏の陽―springdays―
クラス替えから3ヶ月たち、ようやくクラス全体が和やかムードになってきた。 ある日の放課後、丁度俺と楓が日直の仕事があった時だった。クラスには5、6人の生徒が残っており、好きな人や気が合わない人などをテーマにした中学生にはありふれた内容の話し合いをしていた。すると、その中の女子の一人で塚原 巴と名乗る女子が「ねぇ!いまから好きな人のイニシャルを黒板に書かない?」 全くどうでもいいことを発言しだした
K さん作 [119] -
黄昏の陽―出会い―
「おい!梶!おいってば!」そう言って自分に話しかけて来たのは中1からの親友の浦嶋柊一。運動神経は抜群で、顔もなかなかのものだが、ここ一番というときにちょっと頼りない男だ。「なんだよ。そんなに叫ばなくても聞こえてるぞ。第一またお前とクラス一緒かよ…。」「またとはなんだよ。これも縁じゃないか。楽しくいこうぜ親友。」「とんだ腐れ縁だな。」と、二人で冗談で言い合ってるなか、一人の女子が柊一に近付いてきて
K さん作 [134] -
黄昏の陽―プロローグ―
冷たい風が顔をつきぬけていく。坂の脇には線路が延々とのびており、今にも引き込まれそうなほど透き通っていた。町が静かに朝の陽気を受け入れている景色はまるで宮崎映画にでてきそうな感じだった。 坂を下りきった先のバス停で始発のバスを待つ。こうした間も寒さで手は悴む。俺は少しでも温かさを保つために制服のポケットに手をつっこんだ。すると、なにかフワフワした感触が俺の手をつつみこんだ。「手袋…。なんである
K さん作 [161]
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