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たねこ。 さんの投稿された作品が4件見つかりました。

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  • 偽りの教室 〜プロローグ?〜

    わたしはその声にわたしとして応えた。「はぁーい。いますぐ行くー。」うん、この振る舞い方でいいんだ。あたしは、ほんのちょっぴりだけわたしに近付いた気がして嬉しくなった。今度から、一人称はあたしをやめてわたしにしよう。そうすればきっと、よりわたしに近付けるから。わたしは重く膨らんだ鞄を掴んで、急いで下に降りた。「忘れ物はないわね?」「うん、ないよ。さっき確かめた」「そう、ならよかったわ」お母さんはわ
    たねこ。 さん作 [451]
  • 偽りの教室 〜プロローグ?〜

    大丈夫。誰もあたしのことなんて知らないから。わたしが明るく元気に振る舞えばそれがわたしになる。だから大丈夫。「あたしはわたしになるんだ。いつもみんなに囲まれて、幸せそうに笑っているわたしに、なるんだ。」あたしはそう自分に言い聞かせた。…不思議。自分に言い聞かせると、まるで本当のように聞こえてきた。もう大丈夫だと思う。わたしはわたしの部屋にある大きな鏡に、全身が映るようにして立った。そして笑う。に
    たねこ。 さん作 [529]
  • 偽りの教室 〜プロローグ?〜

    小学生の頃、あたしは何の思い出もつくらず、毎日を普通に過ごしていたように思う。今あの頃を思いだそうとしても、傷付いたことや教室の風景くらいしか思い出せなくて、運動会で勝ったとかいう感動的なシーンとかは全く思い出せなかった。つまり、六年間を無駄にすごしたということ。あたしは毎日を適当に過ごしていただけだった。――いや、過去形じゃおかしいかな。今、この時も適当に過ごしているから現在進行形じゃないと。
    たねこ。 さん作 [541]
  • 1話 はじまり

    ・・暗くて寒い。何も聞こえないような気がしたが、どこか遠くでそれが叫んでいるのが聞こえた。・・どうして、・・そうだ、俺が一回振り上げるごとに一つ忘れよう。忘れれば、きっと楽になれるから。・ ・彼のことも、全て。俺と彼の思い出の全てを、ここに、置いていこう。でも、それでも、彼の最期の言葉だけは、忘れられなかった。それは、微笑みながら彼が口走った、小さな願いごと。これは、その時は人間だった少年が痛み
    *ティー* さん作 [397]
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