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深山暁 さんの投稿された作品が37件見つかりました。
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彼方?
よく見ると、男は目が大きくて、かわいい顔立ちをしていた。茶色の髪もよく似合っていて、ちょっと犬っぽい…と思った。「俺、北野 丈。丈でいいぜ。よろしくな!」「柳沢 優太。優太でいい。よろしく。」丈の満面の笑みにつられて、僕も笑った。「なぁ、よろしくついでに一緒にサークル見に行こうぜ?」
沢森奈々 さん作 [238] -
君に送る言葉?
そんな事を考えていると、腹が鳴った。「あぁ、昨日夕飯抜いたんだった。」これでは、本当に倒れてしまう。慣れないながらも、トーストとコーヒー、おまけに目玉焼きも作ってみた。 「やればできるもんだな。」思ったよりしっかりとした朝食を作れて、ちょっと誇らしかった。朝食を食べ終わり、歯を磨いていると、乾燥機の中の 浅岡のハンカチを見つけた。「あっ!」ハブラシを落としそうになる。昨日の夜、洗っておいたんだっ
深山暁 さん作 [295] -
君に送る言葉?
朝。いつもとは違う、静かな朝だ。「…沢子?」呼び掛けてから気がついた。沢子はもういないのだ。「朝食作らないと…。」情けない事だが、沢子と一緒に住み始めてからは、自分で朝食を作った事なんてめったに無かった。起きれば、コーヒーとトーストが出来ている。という状態だった。「お礼の一言くらい言っておけばよかったな。」失ってから気付くものがたくさんある。よく聞く言葉だが、今、身に染みてわかった。
深山暁 さん作 [380] -
激走!バレンタイン危機
「あいつらは、女の恐さ知らねえから、勝手なこと言ってられるんだよ!」「その女嫌いも、治らねぇなぁ。」口調のわりに、久は楽しそうだった。「お前…おもしろがってるだろ?」「まあな。」あっさりと肯定されると余計に腹が立つ。そんな悠吏の心情を知ってか知らずか、久はのんびりと言った。「こんなに、ゆっくり話し込んでていいのかよ?女の子達、来ちゃうぜ?」そう言われて、自分の今おかれている状況を思い出した。「そ
沢森奈々 さん作 [454] -
召喚天使?
自己紹介が終わったところで一つ聞きたいことがあった。「本当に願いを叶えてくれるのか?」「出来る範囲ならな。」「さっきから言ってるけど、出来る範囲って何?」セラは、一瞬めちゃくちゃ面倒臭そうな顔をした。「天界にも、人間界でいう法律みたいなもんがあんだよ。」「法律…。人殺しちゃいけないとか?」「ああ、後で話が違うとか言われるの嫌だから先に言っとくぞ。」そう言って、天界の法律を説明し始めた。〈契約?〉
沢森奈々 さん作 [330] -
召喚天使?
「何で回収するんだ?」話がよく繋がらない。「1から説明するとだな。天使の主な仕事は、人間界の死んだ魂の回収と運搬なんだ。まぁ、これは下っ端の天使がやるんだけどよ。その下っ端の天使が最近、人間界に行ったきり戻って来ない。だから、人間界の霊的濃度が高まってきてんだよ。これ以上、人間界の霊的濃度が高まると、いずれ天界と人間界がくっついちまう。それだけなら、まだしも魔界までくっついたら…世界は…終わる。
沢森奈々 さん作 [314] -
召喚天使?
「まぁだわかんねぇのかよ。鈍い奴だな。お前が呼び出した天使だよ。」「…天…使?」その男は天使なんていう想像とはかけ離れていた。「おう。」「天使って言ったら、普通、子供か綺麗な女の人か、男だったとしても、髪が長くて美人な人じゃないの!?」間違っても、こんな柄の悪そうな奴ではない気がする。「あぁ!?美人だろうが!?」そう言って、グラサンを外した顔は、確かに美形ではあったが柄の悪さは変わらない。(悪魔
沢森奈々 さん作 [369] -
召喚天使?
〜3日後〜僕は友人達と、しゃべりながら帰っていた。その時、友人の一人が「なぁ、あれやばくねぇ?」と言った。視線の先には、昼間から高そうな黒いスーツにグラサンという。若いが、見るからに善良な一般市民ではなさそうな男が立っていた。「やばいな…。」「おい!しかもこっち来てるぞ…。」その男は、確かにこっちに向かって来ていた。「逃げようぜ。」友人達は、せぇので散った。僕は、動けなかった。友人が、何してんだ
沢森奈々 さん作 [377] -
召喚天使
(…見つけた。)男は、一人の少年を見て笑った。〜3日前〜「なぁ、知ってる?今、天使を呼び出せるっつうおまじないが流行ってんの。」きっかけは友人の何気ない一言だった。「知らない。何それ?」「何か、学校中で流行ってんだってよ。そのおまじない試した奴で、急に運がよくなった奴もいるらしい。」「へぇー。」相づちを打ちながらも、あまり興味は湧かなかった。「そんでさ、そのおまじないに使う紙が回って来たんだけど
沢森奈々 さん作 [504] -
激走!バレンタイン危機?
「お前にだけは言われたくないセリフだな。」悠吏がそう言うと、久は女子が見たら一瞬にしてノックアウト(笑)されそうな不敵な笑みを浮かべて言った。「褒めてんだぞ?そう睨むなよ。」「どこが褒めてんだよ。」久は、それには答えず下に落とされたチョコの山を見つめた。「まだ、直んねぇのかよ。チョコ嫌い。」「嫌いなモノは嫌いなんだから直るも何もねぇよ。つうか毎年毎年血走った目で追いかけ回されて見ろ。治るもんも治
沢森奈々 さん作 [306]