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カズ さんの投稿された作品が17件見つかりました。
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ある日曜日のお話
今日は彼の仕事がお休みだったので、近くのお好み焼き屋さんに行くことにした。半常連?でメニューはいつも決まっているのだが、今日は月末が近かったし、お昼だったので、私は仕方なくうどん抜きにした。 食べ終わって、お腹もいっぱいになったので、“肉玉そばと肉玉”の1210円をちょうど支払い、自宅へ帰る事にした。 今日は遅めの朝だったので、出掛ける前に洗濯機を回しておいたのだが、途中で止まっていた。(ど
カズ さん作 [423] -
姿 (中編)
眠りについた事が確認されると、別室でふたりの男女が、会話を始めました。 「・・先生!・・娘は、どうしたら・・・」 女は、疲れきった様子で、顔も伏せたままです。 「今は、時間をかけて見守るしかありません。薬もかなり強いものになっています。副作用もひどいですし、これ以上強い薬を投与するのは、危険です。」 淡々とした口調で、男は答えました。 「でも、こんな状態が続いて3年になります。娘は、一生こ
カズ さん作 [348] -
姿 (前編)
自分で、斬り刻んだ腕の傷が、随分、昔の事となりました。 だけど、貴方はいつまでも哀しそうな姿をしています。「もう心配しなくて大丈夫よ」と、笑っても信じようとしません。「どうしたら、信じてもらえるかな?」と、問かけても返事がありません。 哀しそうな姿のままです。 次の日も、問いかけました。この日も反応がありませんでした。心が折れそうでしたが、『大丈夫』だと自分に言い聞かせ、哀しそうな姿にそっと寄り
カズ さん作 [469] -
解放
もう、助ける事が出来ません。 本当にごめんなさい。アタシ達は、罪を犯しました。本当は、ずっと前から気付いていたのです。 ただ、孤独が怖かった。 だから、もう終りにしたいのです。
カズ さん作 [288] -
無力
アタシは、疲れているアナタを助ける事が出来ません。 気のきいた言葉さえ、出てこないのです。隣にいても、触れる事が出来ません。いつから、こうなってしまったのでしょうか。 ふたりの孤独は、ひとりぼっちより寂しいものです。どうしたら、この腕は、アナタに届くのでしょうか。
カズ さん作 [327] -
躊躇
元気にしていますか?アタシは、相変わらずココでとまったままです。どうしても、ココから動く事が出来ません。アナタは、ドコまで進みましたか?もう、追いつけないほど遠い所へ、行ってしまったのでしょうね。ココでは、時々柔らかい風が吹きます。とても気持ちの良い風です。まるで、『ずっとココに居ていいんだよ』と言っているようです。 だけど、アタシはココから出たいのです。 もう、ずっとココで迷い続けています。
カズ さん作 [417] -
元カレ
彼が結婚すると言った。なんだか、置いて行かれる気がして、もう会えない気がして、現実を受けとめるには、少し時間がかかった。『おめでとう』と一言だけ伝えて、すぐに話題を変えた。あれから、何も変わらぬまま2年の月日が流れた。彼が仕事の都合で、どこか遠い所へ引越したらしいと聞き、『これで本当のお別れだね』と、ひとり呟いて、静かに泣いた。
カズ さん作 [438]
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