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やいせ さんの投稿された作品が47件見つかりました。

 
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 捌

    亜鶴は箒を綺麗に拭いたらとっとと家に引っ込んでしまった。「おいおい、どうすんだよこの人間。」ラフィは倒れている肆之佐を見つめる。「運んであげなさいな。あなたがやったんだから。」フィーナはラフィを見ていた。「仕方ないなぁ。よし、フィーナ手伝ってくれ」「私は力仕事は苦手。」ラフィはふてくされた様な顔を見せ、肆之佐を抱えた。「よっこらせっと。うーん‥やっぱり血がつくなぁ。」腕を組みながらラフィを見て
    やいせ さん作 [362]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 質

    金物が腹を抉り、鮮血が飛沫をあげる。体制を崩した肆之佐を、金物の峰を使い持ち上げ、放る。そこに跳んできた亜鶴が箒の竿を突き刺す竿は空中で肆之佐を貫通し、そのまま地面に突き刺さる。―――――\r 肆之佐は混乱していた。いくらなんでも強すぎる。情けない事に、勝てる見込みも無い。桁が、いや、次元が違うのだ。―――――\r亜鶴は箒を引き抜き、肆之佐の脳天目掛け一気に突き刺そうとした―――嗚呼、此所まで
    やいせ さん作 [357]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 祿

    そして人間とは適応動物である。置かれた状況下で性質や波長が変化する。 亜鶴は過酷な環境を生きる人間である。目の前で刄を見せる奴を敵と判断する。━━━━、本来、生物にこの表現は適切ではない。しかし、今はこの表現が適当であろう。――瞬く間。 一瞬の出来事だった。 肆之佐は刀を構える。しかし、そこに刀は無かった。しかし刀を持っている。――――答えはこうだ。肆之佐は刀を構え直した。妖怪の反応速度は並を
    やいせ さん作 [372]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 伍

    亜鶴と呼ばれた少女は黒い髪を手で払い、「違う?何が違うのかしらラフィ、まだ何も言ってないし。」 どうやら、今まで闘っていた金髪の少女はラフィというらしい。「きっとコイツは家賃を巻きあげに来たに違いないんだ。」「はぁ?」亜鶴は持ってる箒に体重を預けながら首を傾げる。「じゃあ、此所に住み着いてから家賃を払ったか?」「うぅっ‥払ってないわ。だ…だって元から誰が居た訳でも無し、見つけた時には、埃まみれ
    やいせ さん作 [387]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 肆

    「きっ貴様っ!何をする!」肆之佐は怒鳴る様な声で言った。「ほほう。人間にしては大したもんだ。」「何を切り掛かる事があるのか訊いておるのだ!」肆之佐は少女の脚を蹴り、刀を横に構え、1回転した。その刀は水平に弧光を放ち、少女を吹き飛ばす。「うぁ」少女は3m程後ろに弾かれた。肆之佐は間を開けず刀を縦に構え直しながら突進し、畳み掛けるようにして刀を斜めに振り降ろす「くっ!」少女は片手を地に付け、地面にへ
    やいせ さん作 [542]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 参

    其処にあるなら、あったのであろう。気付かなかっただけかもしれない。肆之佐はそう考える事にした。 今まで居た少女が居ない。 それも然程気には掛らなかった。それは此処が梦却籠だからなのであろう。 少女が指した道を肆之佐は歩いていた。一本道なので迷う事なく歩き続けた。すると、木造の建築物が目の前に現れた。「そこの人間、何をしてるんだ。」黄金色に輝く目と金髪をもつ少女だった。「帰るのだ。自分の家に、己
    やいせ さん作 [469]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 弍

    肆之佐は立ち上がり、辺りを見回す。 此処に居るという事は、何処かから此処まで来たという事だ。 ならば、その何処かへ帰らなければ。 さて何処から来たのだろう。覚えていない。しかし、別に思いだそうとも思わなかった。 肆之佐は、帰る事にした。鞘に手を当て刀があることを確認し、歩きはじめた。━━━━━━━━。「不還者なんて最近じゃ珍しいわね。」 声の主は肆之佐の後ろに立っていた。 小柄な容姿に紫の長い
    やいせ さん作 [553]
  • 夢現綜軌帳相樂闘劇 壱

    ━━━━━━━。 ここは梦却籠。夢と現の隙間にある世界。 夢とも現とも異なり、世界そのものが夢であり、現なのである。 この世界には時に、外界から様々な'モノ'が迷い込んでくる。 夢から誤って逸[ハグ]れたモノ。 現から脚を踏み外したモノ。 辿り着く動機、道順は様々だが、大抵は直ぐに現に還る。 しかし極稀にではあるが、帰る可き場所を忘れるモノがいる。相樂肆之佐もその1人である。━━━━━━━━
    やいせ さん作 [379]
  • 夢現綜軌帳相樂使行 肆

    「おぉ、すごいな。」ラフィは心底感心している様だった。「米を握る時は、力は不要。そっとでいい。」「そうか。よぅし、私も‥うん?‥‥あれ?」 さっきと何一つ変わってはいない。どうやら、力加減が不得意らしく、飯は見事にぎちぎちに握られていた。 思い起こせば、ラフィは女ではあるものの、男顔負けの馬鹿力を所持している。ラフィだけではない。亜鶴でさえ、肆之佐に勝るとも劣らない程度はあった。 肆之佐も人間の
    やいせ さん作 [295]
  • 夢現綜軌帳相樂使行 参

    ラフィも肆之佐も、この時は予感すらなかったのだが、亜鶴を迎えに行く途中、様々な事が起こる事になる。━━━━━。 町まで遠いと言えど、1日2日も経る訳でもない。肆之佐は手ぶらで出ようとしたのだが、ラフィが「やっぱり握り飯は必要だ。」と言って聞かないので、仕方なく出発は握り飯作りの後にする事にした。 ラフィはピクニックがしたかった。「こう見えて私は、料理が好きなんだ。」と問うてもないのに笑いながら
    やいせ さん作 [307]
 
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