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まこと さんの投稿された作品が6件見つかりました。

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  • 智子 第6話

    我々はそのグロテスクな現場を離れ駅前にある小さなレストランに入った。小さいがこじゃれた造りの素敵なレストラン。入り口には小さな黒板に白いチョークでランチのメニューが書かれている。全ての品物が相場より500円は高い気がした。ランチに繰り出すOLをターゲットにした値段設定ではなさそうだ。正直食欲はまったくと言っていいほどわいてこなかった。あの現場を目にして、それでも食事を欲することのできる彼女のこと
    まこと さん作 [222]
  • 智子 第5話

    「でも・・・このままじゃぼくの気が済まないんだ。食事だけでもご馳走させてくれないかな?」辺りには無数の肉片が転がっていた。誰もこの悲惨でグロテスクな現場で女性を食事に誘ったりはしないだろう。多分・・・世界中でぼく以外。「プッ」彼女は突然ふきだした。「あなたって変な人ね。」「世の中に変じゃない人間なんていないよ。」ぼくはそう言い彼女は笑った。「何か食べたいものはある?」「そうね・・・たまにはハンバ
    まこと さん作 [236]
  • 智子 第4話

    「・・・・・。」呼び止めたはいいが何を話していいのかよくわからなかった。ぼくは一体何をしたいのだ?何故彼女のことを呼び止めたのだろうか?自分でもわからない。ただ一つ確かなことがある。それはこの不思議な力をもつ美しい女性のことをもっと知りたいという絶大なる好奇心。それは単純に性欲を通りこし、体の内側からあふれてくる感情のように思えた。いろいろ考えてぼくは次に口にすべき言葉を選んだ。「待って、ちゃん
    まこと さん作 [245]
  • 智子 第3話

    ぼくはこの美しい女性がこんな目をできることに少なからず衝撃をうけた。その目から彼女のこれまでの人生の足取りが非凡ではないことだけは容易に汲み取ることができた。「ありがとう・・・お礼を言わなきゃね。でも何でわかったんだい?」「さっきも言ったでしょ。勘だって。」彼女は左の耳に手をやりながら無表情で答えた。彼女はそれだけ言うと足早にその場を去ろうとした。「シートもってこい!!シート!!」誰かがそう叫ぶ
    まこと さん作 [258]
  • 智子 第2話

    「ガシャーン!!」という凄まじい音が辺りに響きわたった。ぼくははじめそれが何を意味する音かわからなかった。ガラスの割れるようなその音は人間の骨が砕ける音だと後から知った。男が飛び込んだ場所は数秒前までぼくがたたずんでいたまさにその場所だった。ホームには様々な感情が溢れていた。ある者は絶叫し、またある者は胃の中にあったものをコンクリートの上にぶちまけた。母親は子供の目を手でおおいかくし、近くにいた
    まこと さん作 [266]
  • 智子 第1話

    智子に出会ったのは7月のよく晴れた昼下がりのある駅のホームだった。「そこ危ないわよ。」一人の女が背後からぼくにそう言った。「なぜだい?ここは黄色い線の外側だし、世間一般にはそれほど危なくないエリアと認識されてるはずだけど・・・」彼女は小首をかしげ何かを考えこんでいた。大きな瞳。艶のある黒い髪を後ろにまとめ、白のワンピースに水色のカーディガンを羽織っていた。彼女に余分なものはいらない。飾らない服装
    まこと さん作 [320]
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