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はとどけい さんの投稿された作品が18件見つかりました。
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カラスの天狩り 3 『どうして』
−−『大丈夫。あげるから、貰うだけ』その言葉の意味が解らず、僕は首を傾げた。カラスが顔を近づけてきて、僕は一瞬、言い知れぬ危機感を感じて反射的に後ろにのけ反った。いくら‘普通じゃない,カラスでも、その容姿は僕が恐れるカラスそのもの。くちばしで突かれるのを思わず想像してしまう。『…だから、怖がらなくていいって…対価交換をするだけ…』−−−対価…交換??僕が怖がっていることを悟したのか、カラスは首を
くろあげは さん作 [411] -
自己 錯乱後悔
消えないこの衝動が今だ胸に残っているまま広がり始めた波紋に己の身を案じて割り切れる心と無痛の傷に脆すぎる救いを求めて今震えた声と 流れる涙はいったい 何を悲しく想うのか?いったい 何が嫌だったのだろう?今はもう 解らない今はもう 隠れるのみ
くろあげは さん作 [342] -
カラスの天狩り 2 『カラス…?』
普通…なら、カラスは言葉を喋らないはずだ。でも限に今、このカラスは喋った。綺麗な澄んだ声で…。しかも奇妙な言葉だ。それが、僕がこのカラスに対して持っていた、恐怖心を和らげた。これはカラスじゃない、と僕は何故か確信した。だからだろうか?僕は問い掛けをしてしまった。自分を殺すのか、と。『へぇえ…、こんな状況なのに、俺の言葉ムシして、疑問を持たないでさぁ、しかも、逆に質問?』ウケるー、と言って、カラス
くろあげは さん作 [518] -
カラスの天狩り 1 『きっかけ』
−−−カラスが、恐ろしかった。−−−漆黒の躯に、大きな翼。鋭い眼光を放ち、硬いくちばしと、肉をも引き裂く爪を持つ 鴉(カラス)。 一羽大空を舞う、孤高の存在かと思えば、時に不気味なほどの、黒い塊の群れと化す。 人間なんか気に留めず、自由にに遊歩するかと思えば、時に牙を向けて、人に襲い掛かる。気まぐれそうな、でも、凶暴性を持った存在。そしてそれは、畏怖の対象だった。酷い云われようだけど、陰気な鳴き
くろあげは さん作 [650] -
彼ノ 生キ花
真紅の花弁は 乱れ咲き誰かを 誘う揺れを踊る恍惚の花は 浮き漂い誰かを 魅せる甘美を放つあの花は気まぐれに 色を変えて 私を惑わし笑うでしょう彼の生き花よ朽ち果てるな永遠に 咲き誇れ彼の生き花よそれは 綺麗なあなたの心
くろあげは さん作 [370] -
自己期待
奇跡を信じてもいい夢想を考えてもいいあなたを責めるか否かわたしを憎むか否かどちらも 嫌なのだから良い方向へ 進みたいでも 逃げているというのだから 嘲笑ったの期待に答えられないわたしが 悪いのですかねぇ進ませてくれない あなたせめて 快楽を求めたいせめて 喜びを感じたいあなたに失望されるかわたしが希望を持たすかどちらかに 勝手に賭けるのはよして下さい楽しい道へ 行きたいけど 裏切ったというのそし
くろあげは さん作 [417] -
カラスの天狩り プロローグ
目の前が 真っ黒。 ばさばさ と羽ばたく音 耳障りな 鳴き声 そして 今にも死にそうな 僕 なんで、こうなったんだろう? …ちくしょう。 7月 27日 念願の夏休み入り。 今日から僕の通う‘双葉中学校,は、9月1日まで33日間お休み期間に入る。 まったく、‘夏休み,を考案した誰かさんには、物凄く感謝の意を伝えたいよ。 ありがとうございます。 さて、時間は夕方7時 よく詩人みたいだとからかわ
くろあげは さん作 [456] -
自虐
止まらない 止まらない鳴り響け 虚ろの鐘刻み掻け 夢色の君それは リンクするそれは 妄想が生む晴きらない混沌に進めない未来に何を 想っていたの揺れ続く 仮想の夢狂い乱れ 自虐の君これは リンクしたこれは 脆い空想己を 責めよ己を 殺せ自己嫌悪 自己悲惨輪廻廻り そして弾けるせめて 壊れる前に誰か 止めて
くろあげは さん作 [466]
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