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金田七耕助 さんの投稿された作品が35件見つかりました。

 
  • エッセイとは

     大辞林で、『エッセイ』を調べてみたら、 (英語)(フランス語) [1] 形式にとらわれず、個人的観点から物事を論じた散文。また、意の趣くままに感想・見聞などをまとめた文章。随筆。エッセイ。[2] ある特定の問題について論じた文。小論。論説。   とありました。 古典では、随筆といえば、自分の頭に浮かんだ思いを筆に任せて書いた、枕草子・徒然草などが有名ですね。 [1]の解釈をとれば、個人的観
    金田七耕助 さん作 [582]
  • 光と闇

     最近に限らないが、残虐な事件が次々と起きる。 特に、名古屋の女性が、何の関係もない男たちに、突然襲われ殺害された事件は痛ましい。 何故、あの事件は起きたのか!容疑者達の貧困が第一の原因の様に伝えられているが、宿もなく食うにも困るまで追い詰められたら、ああやって人を殺してまで金を盗むしか方法はないのか。 違う!素直に役場等に申し出れば、緊急避難としての救いの手は差し伸べられ、とりあえずの食と住は
    金田七耕助 さん作 [728]
  • 緑の惑星.10

     アイザックの車が先導し、次に私の車、最後にリチャードの車が護衛するように付いてきた。 いつの間にか低木の中の林道を静かに走っていた。右の車窓に満月を見ながら、白い砂浜の海岸線に出た。海岸沿いに、しばらく走ると、波のぶつかる音が鮮明になってきた。大きな岩の目立つ浜で、車は停まった。アイザックが車から降りてこちらに歩いてきた。「ジョセフ、これから、俺は乗り物を持ってくる。ここで車を降りてみんなで待
    金田七耕助 さん作 [550]
  • 緑の惑星.9

    CIAの副長官が我々宇宙飛行士の前に現われてからの、偽アイザック、リチャードの動きは俊敏で、翌日の夜までには、彼ら二人で密談を進め、三日目の夜には私をアイザックの自宅の応接間に呼び出し、ある提案をした。「事態は緊急を要する。緑惑星の植物が少しずつ世界に広がりつつあるが、例の事件以来、CIAの捜査は我々の足元まで迫っている。このままでは、我々二人の正体が暴かれるのは時間の問題だ。そうなると、緑
    金田七耕助 さん作 [441]
  • 罪と罰

     横綱の朝青龍は、罰として自宅謹慎を言い渡されたが、ノイローゼの症状が重いので、本人の希望通り、謹慎が解かれモンゴルに帰国出来る見通しだ。 今後、他の力士が同じことを主張したら同じ扱いをせねばならず、夏巡業はサボっても構わないことに限りなく近くなるだろう。 極端な例になるが、懲役の刑に処せられた被告人が、刑務所に入ってるのはノイローゼになるから、自宅に帰りたいと主張したときに、医師の診断書の証明
    金田七耕助 さん作 [760]
  • 緑の惑星.8

     長期休暇も終わり、ケネディー宇宙センターでの任務に着いて数日が経ったある日、所長から、前回惑星探査機に搭乗した我々三人の宇宙飛行士に、呼び出しがあった。 次回の探査計画についての打合せは終わったばかりで、嫌な予感がした。三人揃って会議室に入ると、そこには、所長以外に見慣れない三人の男が待っていた。全員立ち上がると同時に、所長が横の男を指差しながら口を開いた。「こちら、CIA副長官のロバート・ジ
    金田七耕助 さん作 [427]
  • 緑の惑星.7

     銀行強盗の一件以来何事もなく、あの新聞記事の記憶も、次第に人々の記憶から遠ざかっていった。 あれから一ヵ月近く経った深夜、別荘の電話が突然鳴った。航空宇宙局からで、あの惑星から持ち帰った苔のサンプルが盗まれたというのだ。現場には研究員が倒れていた。八個の苔が全て持ち出されたということだ。しかも、研究員は、無傷で仮死状態にあるという。 私は、とっさに、自分自身が緑の惑星で、緑色の怪物に襲われたと
    金太七耕助 さん作 [530]
  • 不思議な暦

     解体工事の現場で、砂に埋もれた暦を発見した。 作られたのは五十年も昔だが、今年の暦だ。 家に持ち帰り、壁に飾った。 今日の言葉は、休まず働き早寝しなさい。 実行したら、原稿が完成し熟睡出来た。 翌日の言葉は、真昼の買い物が富をもたらす。 昼の十二時に宝くじを買ったら、後日2億円が当選した。 その翌日には、持ち金全額を賭けに投じなさい、と書いてあった。 二億五千万を宝くじと競馬競輪に投じた。 全
    金太七耕助 さん作 [448]
  • ピカドン

    広島に落ちた原爆のことを、当時の日本人は、ピカッと光りドンと爆発したから、ピカドンと呼んだ。各国が秘密で研究していたので、原子爆弾という言葉はまだなかった。想像を絶する地獄絵図と阿鼻叫喚が全市を満たした。ここから、人類は原爆を持ってはいけないという思想が生まれ、現在も日本は原爆をもたない。りっぱな考えだ。他の国の人々は、原爆を持たないと持ってる国にやられてしまうと考えるようだが、日本人は人間が出
    金太七耕助 さん作 [761]
  • 緑の惑星.6

     私はすぐにアイザックに電話してみたが、違うと言うので、次にリチャードにかけてみた。すぐに答えは返ってきた。「仕方がなかったんだ、ジョセフ。あのとき、そのまま奴らを生かしていたら、俺が人間から元の姿に戻って、撃たれた全身を治癒する姿を目撃されただろう。」 私には返す言葉が無く、ただ「そうか。」とうなずいて、電話を切った。 だがこの話はこれだけでは終らなかった。数日後、三流新聞の第一面には信じ
    金田七耕助 さん作 [609]
 
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