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帆乃歌 さんの投稿された作品が18件見つかりました。
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日常の風景 3
「ね〜、かあさ〜ん。おねがぁ〜いっ」ゴロゴロとまるで猫撫で声で娘が擦り寄る。「やだよっ自転車あるんだから自転車で行って」暑苦しいのに擦り寄ってくるんじゃないっっ!「え〜っだって、今日早めに学校いかなきゃだしぃ」「だしぃ」じゃなかろ!!それくらい自分の足でしっかり歩け!と、言うか漕げ!!毎日毎日送り迎えしてたらガソリン代いくらあったって足りやしないのよっっ!ウチの夕方はプチ戦争。娘が定時制高校に通
帆乃歌 さん作 [490] -
シークレット†ハート13(好き…だけど)
俺の隣を、カラコロと下駄の音を響かせてついて来る彼女。ほんのりと香る、甘い香り。繋いだ手のあたたかさ。俺を見上げる瞳。つい気になって、彼女に視線が行ってしまう。「ん?」と何気ない振りを装い問い掛ける。「な、なんでもない」「そうか?」彼女はすぐに前を向き、「初音ちゃん、怒ってるかな?」なんて呟く。「大丈夫だろ?」と、俺も何事もなかった様に呟き、腕時計を見る。「約束、七時だったよな?まだあと三十分は
刹琉 さん作 [447] -
シークレット†ハート12(好き…だけど)
着替えを終えた私は、すぐにお兄ちゃんの待っているリビングに向かった。「お兄ちゃん、お待たせっ」そう言ってお兄ちゃんの前に出る。お兄ちゃんは私を見てびっくりした様に暫く固まり、それから少し頬を赤くして目を逸らし。「…すっげー似合ってる……」そう、呟いた。そんな事言われるとは思いもしなかった私は、あまりの不意打ちにぼぼっと顔が赤く染まる。「や‥やだなぁ、お兄ちゃん。そんなお世辞言っちゃって…。冗談な
刹琉 さん作 [452] -
シークレット†ハート11(好き…だけど)
《時間を遡る事、半日前…》「なぁ、今日の花火大会の事なんだけどさー…」窓の外から聞き覚えのある声が聞こえてくる。「あぁ、今日だっけ?やっぱ橘誘う気か?」何とは無しに聞こえた会話。“橘”という名に、ぴくりと反応する。「…やっぱさ、告ろうと思うんだ。俺達だっていつまでもこのままじゃいらんないし、もう少ししたら受験に向けてかなきゃならない訳だしさ。だったら今のウチに橘に考えて貰おうかと思ってさ…」窓の
刹琉 さん作 [434] -
シークレット†ハート10 (好き…だけど)
白地にピンクの小花と花束、レースのリボン模様。今年、夏前に新調した浴衣。誰よりも先に、お兄ちゃんに観て欲しかった。「ねぇ、ママ?大丈夫かな?私、変じゃない?どうかな?」くるりと一回りして、ママに確かめる。「大丈夫よ。さっすがママの子♪可愛いわ♪」にこにこしながらママも満足げ。「雪月花ちゃん、色白だから本当によく似合ってるわ。この柄にして正解ね♪お兄ちゃんってば、本当に雪月花ちゃんのコトよくわかっ
刹琉 さん作 [465] -
シークレット†ハート 9 (好き…だけど)
「今日の花火大会、あいつと行くのか?」帰り道、家までの距離をお兄ちゃんの後ろに付いて歩く。「うん。初音ちゃんとは毎年行ってるでしょ?それに他に誘ってくれる様な人なんていないもん」風に揺れるお兄ちゃんの髪の毛を見ながら、ちょっと笑ってしまう。歩く度にひょこひょこ髪の毛が跳ねる。「他にって…。田中とか斎藤とか…声掛けて来なかったか?」「田中君に斎藤君…?別に何も?…何かあったの?」お兄ちゃんはクラス
刹琉 さん作 [404] -
シークレット†ハート 8 (好き…だけど)
「ねぇねぇ、セッカ。今晩の花火大会何着て来る?」いつもの様にぼぅっと教室の窓の外の蒼い空を眺めていたら、ドシッと背中に初音ちゃんがのしかかる。「お、お〜も〜い〜っ初音ちゃん、重いよぉっ」「…むぅ…失礼な…」初音ちゃんは「しょーがないなぁ」等と言って、私の背中から離れる。ほっとして、改めて初音ちゃんに向き直ると私はちょっと考える。「んー…どうしようかなぁ?初音ちゃんは?」「私?私はもちろん浴衣!
刹琉 さん作 [418] -
日常の風景2
空は晴天。いつものように一日は始まる。ゴミ出してー、掃除機掛けてー、朝食の洗い物してー、洗濯機まわして。ウチの中を、うろうろちょろちょろ。ふ、と時計を見ると、あっという間にお昼近くを指しているのがいつものコト。 「だ〜もうっ!いいかげんに起きんかいっっ!」コロコロと自室で転がるようにして寝こけていた娘をゲシと足で踏み付ける。 「ぅげっ………昨日寝たの朝方4時過ぎぃ……ダメ…寝かせて……」ダメも
帆乃歌 さん作 [416] -
日常の風景
いつものように子供達を学校に送り出す。 「ほら、ランドセル背負って!○○ちゃん来たよ!〜〜っあ〜〜っほら、靴、逆・逆!!」一番下のチビをいつものように玄関から見送る。バタバタと階段を踏み鳴らし、いつものように外から「いってきま〜す」の声。ほっと息をつき、リビングの中をぐるりと見回す。「あ〜〜〜あ………」誰が片すのコレ…。リビングは散々たる状態。自分の物は自分で片そうよっっっ!
帆乃歌 さん作 [472] -
朝の風景
ウチの朝は早い。朝5時起床。一番上の娘の高校が少し遠い為、早くに家を出る。親にとってはとてつもなく迷惑この上ない。まぁ、娘の前では絶対そんなコト言わないけど。とは言え、私のように夜型人間は夜中ほど目が爛々と冴え渡る訳で。結局、こんなふうにちょっと投稿なんかに夢中になると眠くなるのは朝方だったりする。眠い。 上の娘が学校に出てから1時間程して、一番下のチビを叩き起こす。……そう。叩
帆乃歌 さん作 [555]
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