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ミツオ さんの投稿された作品が8件見つかりました。
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小さな恋の話
「お兄ちゃん、これあげる!」振り返ると4、5歳くらいの女の子が立っていた。手には、小さく折った手紙が握られていた。小さな手から渡された手紙……そこには、僕の似顔絵と、小さな彼女の名前が記されていた。僕は28歳であった。その日から交換手紙が始まった。カワイイキャラクターのレターセットに出来るだけ大きく平仮名で短い文を書いた。何通も、何十通も、何百通も………今は、その小さな女の子に似た娘がいる。50
ミツオ さん作 [230] -
夢CLUB?
僕等は夢CLUBの活動をしている。夢CLUBは、その人にピッタリの夢を提供することを目的としている。それが夢か現実かは、利用者しだい。では、今夜のお話しは?「初恋」高校生のトキに付き合ってた彼女の夢をお願いします。50歳を超えて、失業・離婚を経験した人の夢の話だ。2人にとっては、初めての恋である。一緒に居ることが幸せであり、学校からの帰り道も遠回りした。たわいもない会話が幸せであり、ぎこちない
ミツオ さん作 [199] -
ばあちゃん
それは突然の知らせだった……ばあちゃんが、ICUに運ばれたと。全身に菌が回って、敗血症という病気らしい。久しぶりに故郷に帰った。病院に行った。ばあちゃんは、僕が知っている、ばあちゃんじゃなくなっていた。たくさんの管が体に刺さっていた。体は小さくなり、造りモノみたいだった。「ばあちゃん、分かる?リョウだよ」<分かるよ。嫁さんは?>僕は独身だ。「まだ居ないよ。後1、2年後かな」<長かな。そんなに待て
ミツオ さん作 [200] -
二つの恋〜終わりと始まりはいつも雨〜(5)
「第5章・夜と朝?」リョウ:次はドコに行く?まだ時間あんの?イオリ:時間はあるよ。まだ飲みに行こう!リョウは行き着けの居酒屋に行った。そこだったら、朝7時まで開いてるし、余計なコトを考えることもなかったからであった。リョウ:俺、遠恋中の彼女いんだよね。何で突然そんなことを話し始めたのかは分からなかった。多分、後ろめたかったんだと思い、彼女(シノブ)のことを話した。イオリ:へぇ〜イロイロあるん
ミツオ さん作 [184] -
二つの恋〜終わりと始まりはいつも雨〜(4)
「第5章・夜と朝?」時計を見ると、夜中の1時を回っていた。メールには店の場所と名前があった。店の近くに着くと、イオリにメールした。イオリは職場でしか会っておらず、あまりお互いのことを知らない。明るいトコから、手を振る女性がいた。イオリだった。リョウはその光景に驚いた。以前見た光景に似ていたのだ。正確には似ている気がしていた。店はclubとbarを合わせたようなトコだった。どっちしろ、リョウにはあ
ミツオ さん作 [186] -
二つの恋〜終わりと始まりはいつも雨〜(3)
「第4章・雨」その日は、朝から雨が降っていた。リョウは職場の近くに住んでおり、自転車で通勤している。雨は小降りだったので、いつも通りに自転車で通勤した。「こんな日は仕事を早く終わらせるに限る」 そうつぶやいた。ところがそんな日に限って仕事が多く、23時に帰宅した。帰ったら、まずは遠距離中の彼女へ電話することが習慣であった。電話をしようと携帯を手にとると、一通メールを受信していた。「誰だろ?イオリ
ミツオ さん作 [164] -
二つの恋〜終わりと始まりはいつも雨〜
「第2章・24歳女性イオリ」私は今年の4月から看護師として働くつもりだった………別にdramaticなことが起きた訳じゃない。単純に国家試験に落ちてしまったの。まぁ、ほとんど勉強してなかったたし、試験の前の日も今更に「ぷよぷよ」にはまってたしね。でもとりあえず看護助手として働くことになったの。今までの人生に悲観してる訳じゃないけど、男運はなかったと思う。特に最近はお金を貸したり、そのためにナイト
ミツオ さん作 [178] -
二つの恋〜終わりと始まりはいつも雨〜
「はじめに」この話はいい恋の話じゃありません。幸せな結末なんてないと思います。自分勝手な恋愛をして傷つけてしまった話です。かと言って、劇的な話でもありません。日常に転がってて、誰もが経験してる恋愛かもしれません。それでもこのstoryを見守って頂けたら幸いです。「第1章・27歳男性リョウ」俺は病院で働いてるどこにでもいるような平凡な男だ。小さい頃は、でっかい夢の1つは2つあったよ。でも現実を知る
ミツオ さん作 [183]
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