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藤見彰造 さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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ツイン スカル*05
闘士達はイゼルヤの丘と呼ばれる居住地区に住み、勝ち星の数により五つにランク分けられている。それぞれに呼び名が有り、生活環境も違っていた。 勝ち星10未満はチック(ひよこ)と呼ばれ、倒せば勝ち星1。倉庫風の建物に30人ほどが詰め込まれて生活しており。有るのは煮染めたような汚い布団のみで、食事は日に3度配給され、闘技場での仕合以外の外出は許されていない。勝ち星10以上のオーディナリー(いっぱし)は倒
藤見彰造 さん作 [387] -
ツイン スカル*4
ここダハルは、『西の海』に浮かぶダハル本島と、近隣の小さな島々からなる王国である。ダハル本島の中心にはダハル湖が広がり、西のガピテナ山から流れ落ち、ダハル湖で南北に分かれて海に注ぎ込むピテナ河が、島を東西に二分していた。河岸には至る所に監視所が立ち、東西の行き来を厳しく監視しており、許可なく渡河しようとすれば、死罪と決められていた。ダハル湖の沖合に浮かぶレオニス島には王宮と闘技場が並び立ち、闘技
藤見彰造 さん作 [436] -
ツイン スカル 03
家に帰り着いたアレンは、風呂の準備をし、寝床と夜着の用意をして自室に下がり窓際に椅子を置いた。この数カ月、月明かりで本を読むのが日課になっていた。海や船について書かれた物がほとんどで、ローグとの会話に役立つ事も有るかと読み出したのであった。しかし、今ではアレン自身の興味の対象としての意味の方が大きくなっていた。そして、近い将来に必要と成る筈の知識でもあった。今読んでいるのも「帆船の操舵と海賊の航
藤見彰造 さん作 [392] -
ツイン スカル
「もういいよ、アレン。行こう」ローグが片手で遮るように制して、出口に向かって歩き出した。意外に若い声だが、どこか投げやりで抑揚の無い話し方が聞く者に暗い印象を与える。「チョット待って下さいよ、兄貴」慌ててアレンが後を追った。出口の方で見物していた客達は弾かれたように道を開けた。「首を洗って待っとけよ。文字通り血まみれにしてやるぜ。ブラッディ・ローグさんよぉ。ただし今度は返り血じゃあなくテメェ自身
藤見彰造 さん作 [483] -
ツイン スカル
20人程の客が遠巻きに輪を作り、4人の男達を囲んでいた。店主のテオは諦めたような目でカウンターの中から成り行きを見守っている。「あと一つでテメェとだぜローグ。死にたくなけりゃ今ここで命ごいするんだな。このバンガ様の従者にしてやるぜ。なんせオレ様は慈悲深いからよ」野太い声で言って笑ったのは、輪の中心にいる四人のうちの一人で、熊のように大きな男だった。無数の傷に覆われた上半身は裸で、頭には毛がない。
藤見 章造 さん作 [399]
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