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MOE さんの投稿された作品が39件見つかりました。
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愛した人は人のもの?
きむは、それからも私を試し続けた。 幸い、あの時の妊娠はしなかった。怖いと思った。 直接は言わないけど‘俺が堕ろせと言ったらお前は俺の為に堕ろしてくれるだろ?’そんな言葉が聞こえてくるようだった。 女にとってそれがどれだけの事かわかっているから、それでも赤ちゃんを諦めて自分を選んでくれるのかを試したかったんだね。 私の生理はそれから止まってしまった。 精神的ストレスからだと医者に言われた。 それ
MOE さん作 [243] -
愛した人は人のもの?
カズマとの事があってからきむは変わった。 私を束縛するようになった。仕事中会社のパソコンや携帯にメールが頻繁に来たり、毎晩電話が来るようになった。 私が他の男と話していれば『何話してたの?』 と言うようになった。 違うとわかっていても私はそれを愛情だと勝手に思ってしまう。 ‘お願いだからきむを苦しめるマイちゃんを忘れて…束縛されてもなんでも私はきむを裏切らない。私はマイちゃんみたいにきむを裏
MOE さん作 [493] -
愛した人は人のもの?
「きむ、ごめんね。怒ってる?」『そりゃお前、彼女が他の男にちょっかい出されたら俺だっておもしろくないよ。』きむ、きむがそんな風に感情を表したのはあの時以来だったね。 マイちゃんの話をしたあの時だけ、いつものポーカーフェイスのきむじゃなかった。それ以来初めて見るきむの嫉妬。 「わかった。ごめんきむ。私、やつぱりカズマとは付き合わない。きむのそばにいてもいいかな?」なぜ?なぜ私はそんな答えを出した
MOE さん作 [321] -
愛した人は人のもの?
私の中で、きむとカズマを選ぶ事がなかなかできなかった。眠れずにいて体調を崩した私は会社に三日間の休暇をもらった。 さすがに2人は私に連絡をくれた。 心配したカズマはうちにお見舞いに来てくれた。 弱っているときは、どうしてこんなにも人の優しさが心に染みるんだろう… きむは来なかった。 ‘そうか…例えばきむが具合が悪くても私はきむに何もしてあげられないんだなぁ。’そんな風に考えた。 私は、体調が治っ
MOE さん作 [315] -
愛した人は人のもの?
きむと付き合い始めて、きむは出張と奥さんに嘘をつき私とデートする事が何度かあった。 私のアパートにはきむのパジャマ、歯ブラシ、髭剃りが常備されていた。 きむはとても大事にしてくれた。 私はそれが嬉しかったけどきむが帰る時間になると悲しかった。 最初からわかってたのに…淋しくて… きむはそんな私の頭をいつも二回ポンポンと叩き 『また来るから。そんな顔すんなよ。』と言って帰って行く。 でもまだき
MOE さん作 [276] -
愛した人は人のもの?
今日は木村さんが帰ってくる日。 その夜、返事をすると決めていたから木村さんと待ち合わせをしていた。 待ち合わせ場所の公園に木村さんは少し遅れてやってきた。 そしてまた私の頭を優しく撫でた。 「木村さん、私考えたんだけど…本当は不謹慎なのかもしれない。でも私は木村さんがどんな人なのか知りたいと思いました。だから私で良ければお願いします。けど1つだけ約束してください。奥さんに少しでも疑われたらそれっ
MOE さん作 [284] -
愛した人は人のもの?
『赤井、そのままで聞いて。お前に愛を与えていいか?』私は一瞬木村さんが何を言ってるのか理解ができなくて下を向いたままでいた。 『俺は、お前の事が好きになったんだ。もちろん俺には帰る場所がある。だからお前にとって辛い事も多い。けど、俺はお前に愛を与えたいんだ。お前がいたら俺もすごく癒される。お前は誰よりも素直だから。』 突然の告白… 意味がわからない… 不倫なんて… あたしの頭の中はぐちゃぐちゃに
MOE さん作 [303] -
愛した人は人のもの?
『赤井〜!今日暇?ちょっと行きたいとこがあるから付き合ってくれないか?』木村さんからメールがきた。 私は特に何も考えず 「OKです」 と返事を返した。木村さんが私のアパートまで迎えに来てくれた。そしてこの日… 私の運命は急速に変わっていくことになる。 木村さんはなぜかはしゃいでいる子供みたいに楽しそうに運転をしていた。 私は、後部座席からそれを見ていた。 木村さんは別にいいと言ったけど、土曜の朝
MOE さん作 [300] -
愛した人は人のもの?
木村さんと私はよく飲みに行った。 会社では木村さんと飲みに行くと女は必ず口説かれる?みたいな噂があった。でも木村さんは私には色んな話をしてくれたり、時には話を聞いてくれたりとても優しかった。 ‘木村さんはそんなに軽い人じゃない。いつも冷静で大人だけど…でもそれだけじゃない。木村さんは傷ついてる。彼女を忘れられないでいる。彼氏を忘れられない私と同じ。’考え混んでいると、木村さんはフッっと笑って 『
MOE さん作 [309] -
愛した人は人のもの?
飲み会が終わってからというもの、木村さんが話し掛けてくる事が多くなった。私が1人残業をしていると、出先から帰った木村さんがまた話し掛けてきた。 『赤井〜まだ仕事か?手伝ってやるよ』そうやって木村さんが仕事を手伝ってくれた。そしたら 『赤井、飲みに行かないか?』 突然の誘い… 私は 『木村さんのおごりならいいですよ』と答え初めて二人で飲みに行った。 木村さんは、一度ゆっくり話してみたかったと言って
MOE さん作 [413]