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海城なな さんの投稿された作品が12件見つかりました。
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エレガント12
夏子が帰宅した時には母は就寝していた。 テーブルにはラップされたカツ丼とあさりの味噌汁と紙が置かれてる。〈体調が悪いので先に寝ます。ご飯あたためて食べてね…ごめんね。〉と書かれていた。無音のなかひとり寂しくご飯を食べる事は慣れているがやはり寂しい。 智明に愛する女性がいる事を知ってから心に穴があいたような夏子はそんな気持ちだった。 いずれはこんな事もくるだろうとわかってはいたが…本当に自分は孤独
海城なな さん作 [191] -
エレガント…11
スパイシーカフェオレさわやかなスパイスががきいていて疲労回復にもよくきくドリンクだ。小さい鍋に好きな割合でカフェ・オレをつくり適度にスパイスを加えて氷のたっぷりはいったグラスに注いで出来上がるという手順だ「はい健司さん。スパイシーカフェオレ。疲れたときに飲むと最高なんだよ。」 「ああ、ありがとう…」「そして、美里さんには……」由美子が美里にいれてあげたのはバターコーヒーだ。いれたコーヒーに純正バ
海城なな さん作 [201] -
エレガント…10
由美子が家に帰宅したのはちょうど10時を回った頃だった。由美子の家は小さな喫茶店を営んでいる。現在父親の健司と母の美里とともに三人暮らしだった。健司は後片付けをしていた「ただいま」「あら由美子お帰り今日もバイト大変だったわね」美里がカウンターの隅から顔をだした。 「ごめんね遅くなって……明日はバイト休みだから学校終わったらお店手伝えるよ!」 「本当に…お前も好きなんだな。でもお客さんも由美子の事
海城なな さん作 [233] -
エレガント...9
MANMosバーガー店をでた帰り道の時だった。「あーおいしかった」由美子はお腹をさすった。「中年オヤジみたい」と恵理は指さしして笑った。「今日はカラオケでも行ってぱーっと歌いますか!!!?」「あっ悪い由美子…私これから寄るところがあるんだわ」「なんだー付き合い悪いな」由美子は口を尖らせた。「ごめんごめん!今度埋め合わせするから!」「そっか、じゃあ明日学校で」「じゃあね」恵理は由美子を見送った。恵
海城なな さん作 [248] -
エレガント…8
恵理と由美子は会社の近くのMANMOSバーガー店に寄りチーズバーガーセットを2セット頼んだ。 席についたトタン恵理が声をあげた。「もー!耐えられないよ。あんなバイト。」 「何言ってんのよ。恵理が金が必要だからってバイトを紹介してあげたんじゃない。まだ1週間でしょう?せめて1ヶ月は頑張りな。」「家に帰ったらぶっ倒れそう…」恵理はコーラーを一口飲み再び由美子に訊いた。「新開さんって結婚してるの?」「
海城なな さん作 [230] -
エレガント…7
今日は食数が多くて忙しい。半額のキャンペーンもある為、作業場は悪戦苦闘していた。学生アルバイトの松本恵理は後片付けをしていた。「ちょっと、松本さん!」またかと振り向けば新開夏子がいた。「はい、何でしょうか新開さん?」「これ、ゴボウが少ないんだけど…ちゃんとグラムはかったの!?」「あっ…すみませんでした」「すみませんでしたじゃないわよ!ちゃんと、仕事に集中しなさいよね若いくせに」「以後気を付けます
海城なな さん作 [274] -
エレガント…6
『え……?』 夏子は聞き返した。『結婚したいと思う子がいるんです……僕の忘れられない人です』夏子は頭の中が真っ白になって言葉が出なかった。何をしゃべったらいいのか分からなかった。『あっごめん夏子さん。そんな悩み聞かれても困るよな』 『いや…そうじゃないの。智明くんはそういう事は全く考えてないと思ってたから…その子の事もっとくわしく教えてよ。』 智明は真剣な顔をして話した。『その子と僕は幼なじみな
海城なな さん作 [224] -
エレガント…5
それはそうと今日はせっかく早く仕事を切り上げてエレガントに寄ってる。仕事の事は忘れて智明の顔を一目みたい…そしてまた、明日頑張れる力が欲しい…そう思っていたこの時だった。しばらくすると智明はメニューをもってきた。『どうする?夏子さん。いつもはコーヒーとケーキ頼んでるけど晩ご飯何か食べてくる?』 『買い物の途中なの。今日は久々に仕事が早く終わったから母と食べるわ。』 『そうだね。おばあちゃんひとり
海城なな さん作 [230] -
エレガント…4
『エレガント』にはいって夏子いつもの指定席があいていない為隅の窓際の席についた。 夏子は『エレガント』の常連客だ。週に一仕事が休みの時は必ずエレガントへお茶を飲みにいく。いつも夏子『RELAXセット』を注文してる。コーヒーを飲み放題お代わり自由+好きなケーキをひとつ選んで値段は300円で大変安い。パートだけでやりくりしている夏子にとってはとてもありがたい格安な値段である。『これくらいの値段なら週
海城なな さん作 [221] -
エレガント…3
夏子の向かった場所は喫茶店「エレガント」だった。喫茶店のすぐ隣先には商店街で賑ている。まだ、その先をいけば夏子の行き付けのスーパーマーケットがある。 買い物帰りや寄り道に茶を一杯飲んで寄る客も少なくない。静かで落ち着いた雰囲気で夏子好みの喫茶店だった。扉をあけ中にはいった。「いらっしゃ…―あれ?夏子さん。平日に寄るなんて珍しいね」 出迎えてくれたのはこの店のオーナーの久野智明である。年齢は20代
海城なな さん作 [247]
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