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紀々 さんの投稿された作品が39件見つかりました。
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特別ではない主婦(29)
そしたら、彼女が。私にわかるくらい、電話の向こうで、ふぅ〜っ(吐)すう〜っ (吸)と深呼吸。で。一拍おいて。「自分の一番好きな人に自分が迷惑だと思うようなヤツを、アンタは紹介したいと思うのかぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」って。怒鳴った。彼女の質問をちゃんと聞こうと、しっかり子機を耳にあてていた私は。あまりの声のでっかさに思わず、耳にあてていた子機を慌てて耳から離した。耳の奥の方で、キィンと機械音がして
紀々 さん作 [283] -
特別ではない主婦(28)
そして、彼女は予告通り10分後に電話をかけて来た。時計を見ながら待ってた私も微妙だけど。正直、怖かった。本当にかかってくるのかな?って。待ってる間が長くて遠かった。久しぶりに聞いた友達の声。耳に残った明るい彼女の声が、一度はこらえた涙を何度も何度も込み上げさせた。鼻がツンと痛くなって、ぐっと息がつまる。じわっと涙が目を覆うせいで、握る電話の子機がぼやける。ちゃんと話が聞けるように、話が出来るよう
紀々 さん作 [212] -
特別ではない主婦(27)
それが、私の孤独感を 一層、深くした。でも、私の知らないところで。私に連絡を取るか取るまいかと悩んでくれてる子がいた。それが、「チカ」という今も友達でいてくれてる子のうちのひとり。あ、この話の中で初めて人の名前が出た(笑)就職して、私のついていた嘘も皆にバレて・・・総スカン喰らって、しばらく自分の中でメソメソしていたのね。自業自得のくせに生意気にもウジウジしていたっていう・・・。呆れてモノも言え
紀々 さん作 [210] -
特別ではない主婦(26)
本来の自分をその時ちゃんと出せていたバイト先は、ん〜・・・。自分以外は男だった。別に、いい顔?しなくてもっていうか、自宅にいるのと変わらない感じでいられただけ。極端だけど、(マナーとしてどうかは、とりあえず別として。)彼らの前で、屁もすりゃ鼻もほじる。で、鼻血を出せばティッシュを鼻に詰めて歩いてた。し、寝癖が直りきってなかったりボロいキャラT 着ていたり。とにかく、年頃な女の子なら男の前ではしな
紀々 さん作 [223] -
特別ではない主婦(25)
続かない会話も、それでなら続いた。散々「ないこと」話して笑って。私がついた嘘はひとつじゃない。どんどんと、嘘は増えていった。話題を作る為に。苦手だった女の子達と、盛り上がれている自分を失いたくなかった。自分が作り上げた嘘の自分で、女の子の輪の中に入れた気になってたの。でも、後に残るのは後悔と罪悪感。だって、嘘なんだもん。本来の自分ではない者がどんどん自分の重ねる嘘で友達?の中を一人歩きしていく。
紀々 さん作 [249] -
特別ではない主婦(24)
周りが話しかけてくれても、どう話を返したらいいのかわからなくて。会話が続かない。で、それでも毎日声をかけてくれる子はいたんだけど。な〜んか、素直になれなくて。なかなか、打ち解けれなかった。(思春期男子みたいなもんだと思ってくれぃ)小・中学みたく、単純に純粋になる事が出来なくなってしまってて。それは今でも後悔していて。もっと、ちゃんと周りに向き合っていたら、今もまだ続いてる人付合いド下手ってのが、
紀々 さん作 [231] -
特別ではない主婦(23)
そういういきさつで、私は女子高生になったんです(苦笑)バイト先の恋なんてのにウツツを抜かしていたけれど。本来、バイト始めたのは授業料を自分で支払う為だった。もう、これ以上迷惑かけらんないよ〜って。変な事を企んでないで、素直に、公立合格めざして努力して。公立の合格通知もらってた方が良かった(泣)って思った。(ま、それでも受かってたかどうかは謎だけど)しかも、最後までちゃんと企みきれなかったわけだし
紀々 さん作 [393] -
特別ではない主婦(22)
そうなのよ、私「学業」に一時期、専念していたのよね。だから、普通〜に中一くらいの問題は悩まず解けるくらいの学力はあったわけで。しかも、「学業」に力を入れ始めた頃、周りに助けてもらいつつ 勉強の仕方を教えてもらったりしてたから、特技の「丸暗記」だけに頼る事なく、きちんと実力を付ける事も出来ていたようなのよ。メキメキ成績が良くなったのもそのせい。要領がつかめるようになってたから、結果が出たっていう・
紀々 さん作 [264] -
特別ではない主婦(21)
私、実は女子高に通ってた(笑)女子の大群苦手なのに。本当は学校(高校)なんて行かなくてもいいと思ってたの。一般家庭に比べたら、たくさん弟妹がいるわけだし、親か苦労してるのも知ってたし。働いてお金稼いだ方が、効率的だと子供なりに思っていて。それを両親や中学時の担任に申し出たけど。何か、「高校くらいは出ときなさい」って、こっちの言い分に聞く耳 持ってもらえなくて。言われるがまま、受験する事になった。
紀々 さん作 [271] -
特別ではない主婦?
私を大事にしてくれる彼と、私は。その後も何ヶ月かお付き合いはしてたけど、セックスする事なくお別れしました。専門学校に通っていた彼が、あの後まもなく卒業→就職し、一緒に過ごす時間がなくなってしまって。私の方がどんどん気持ちが離れていってしまってた。忙しくても、会えなくても、連絡は必ずくれてた彼。でも、幼い私は、会えない現実に絶望して。自分から彼に別れを切り出した。彼は怒らなかったし、もちろん責めな
紀々 さん作 [299]