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金太郎 さんの投稿された作品が133件見つかりました。

 
  • 星の蒼さは 23

    「いッ!?」目の前をミサイルが横切る。(し、死にかけた!!)もう3回程死に損ねている。大した戦闘でもないのにこの体たらく。先が思いやられる……。アント級は既に満身創痍と言える。あちこちにダメージを受け、エンジンには致命傷となりうる深刻な傷を負っている。撃沈は時間の問題。本当にただ骨が無い奴なのでは?と思っているのは自分だけではあるまい。しかし、相変わらずアント級は北上を続ける。何かに…(取り憑か
    金太郎 さん作 [539]
  • 星の蒼さは 22

    (3号機!右舷へ!4号機は砲台を潰せ!対空砲火が目障りだ!)目まぐるしく変化する戦場の主導権は既にあおかぜの物になっていた。巨大なアント級補給艦はゆっくりと北上している。(やる気はあんのかい?あの野郎は!)5号機、西沢の疑問はこの場全員の意見を代表していた。対空砲火こそあれ、反撃は皆無に等しい。補給艦なのだから、それ程の重装備はしていなくて当たり前だが、護衛艦はおろか戦闘機も引き連れずに敵地のど
    金太郎 さん作 [517]
  • 星の蒼さは 21

    (前方20?、地球…日本軍機動艦隊1。既知の艦…のようです)(カリプソの進路…バレていたようですね)「トーキョーの亡霊(ゴースト)め、瓦礫の中から蘇ったか。日本軍…精強との噂は本当だったな」(しかし、わかりません。何故補給艦一隻を守るのにこれだけの部隊を…本部は何を考えているのでしょう。今、大規模な部隊の移動を悟られたらナリタの日本軍に隙を見せてしまうことに……)「desperate…」(え?)
    金太郎 さん作 [538]
  • 星の蒼さは 20

    (ちょっ!あたしは!?)次々と散開していく中で、1機だけ動けない零がある。(あたしにはどうしろっての!?)西沢優子伍長。女離れした勝ち気な性格と、人間離れした胸部の装甲の厚さをもつ、あおかぜきっての女豹。以前は陸軍で砲兵隊に属していたらしい。WWに装備できる兵装中、最強の攻撃力を誇る「G-5劣化ウラン弾」を装備している。(西沢伍長。お前は船底に潜り込み、エンジンを狙え。特殊任務だ。お前にしかでき
    金太郎 さん作 [732]
  • 星の蒼さは 19

    「レーダー、通信、共に異常なし!卯月晴、『零10号機』……」ハルは勇んだ。男なら一度は憧れる台詞だ。「卯月ッ!」若山の雷がイヤホンを通して脳に響き渡る。「ハイッ!」「浮かれるな!!」「ハイッ!」初めての出撃。恐怖は無かった。恐怖なら、二ヶ月前、東京の瓦礫の中に落っことしてきた。戦闘機形態の「零」のエンジンが咆哮する。主に戦闘機としての空戦を想定した日本軍主力WW、戦闘機形態の「零」は従来の戦闘
    金太郎 さん作 [550]
  • 星の蒼さは

    「ハル!速く走れ!」「お前がな!」後ろをドタドタと走る野口が促す。戦闘配備『赤』が発令されて数分。ハルと野口は完全に出遅れていた。と言うのも大きな腹を丸出しで寝ていた野口が右靴が見つからないと騒ぎだし、諦めるという結論に達するのに数分を要したからだ。「急げよ!」「お前がな!!」ドタドタっと格納庫に転がり込む。馬鹿野郎!!と若山に怒鳴られ、はい!すみません!を5回連呼し、自分の「零」に乗り
    金太郎 さん作 [573]
  • 星の蒼さは 17

    日本国首都、東京を怒涛の勢いで占拠した月軍は現在、ゲリラ防止の為に瓦礫の山と化した中心部を放棄。埼玉、神奈川等東京近辺に軍を展開、虎視眈々と関東司令部成田要塞の攻略を狙っている。「距離2000!アント級です!」巡洋艦あおかぜが前方に巨大補給艦アント級を確認したのは作戦地点手前25?の所だった。「アント級…攻撃目標ですね。大分予定進路からズレていますが…」「問題ないわ。沈めます。総員戦闘配備『赤』
    金太郎 さん作 [568]
  • 星の蒼さは 16

    「明日の襲撃作戦、うまく行くでしょうか?」艦長室に入って開口一番荒木副長は滝川に尋ねた。「副長…」「分かってます。こんな事、絶対に口にしてはいけない事です」「THE GOD OF DAY」により焦土と化した東京で、開戦直後に始まった「東京事変」。砕け散った東京を前に浮き足立った日本軍は間髪入れず殺到してきた月軍降下強襲隊を前に総崩れ。組織的戦闘は三時間で終了。日本軍十隻の艦は巨艦おおしおを始め、
    金太郎 さん作 [514]
  • 星の蒼さは 15

    「ハル!野郎、お前のせいだぞ!」「なんだとデカブツ!お前が食い意地張ってるからだろーが!!」甲板に上がってきてからも喧嘩は終わらず、取っ組み合いまで始まった二人だったが、それも鬼軍曹と恐れられる若山に「黙って働け!」と喝を入れられるまでの話だった。ハルはふと手を止めて旧都東京の夜空を仰ぎ見た。特殊兵器によって散々に破壊された東京の街の残骸は今、日本軍の格好の隠れ家になっている。この艦も今は残
    金太郎 さん作 [607]
  • 星の蒼さは 14

    「ハイッ!以後気をつけます!!」「まだなにも言ってないでしょ!?」「ハイッ!申し訳ありません!」またこれだ。滝川の顔を見た途端に直立不動になった晴(ハル)は大声で謝罪の言葉を連呼。心が籠もってないにも程がある低姿勢のこの新兵、卯月晴上等兵は入隊と共に、その天賦の問題児ぶりをいかんなく発揮し続けている。食堂には十数人程の兵が集まっている。食堂である所を考えると食べ物関係の可能性が一番高いか。「説明
    金太郎 さん作 [621]
 
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