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金太郎 さんの投稿された作品が133件見つかりました。
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星の蒼さは 83
「あれは……SAMURAIシリーズか!?」狩野が叫んだ。「侍……?」野口は訳がわからんとばかりに聞き返す。[TheGodOfDay]の攻撃を受け壊滅したニューヨークの上空は、両軍あわせて百以上のWWが入り乱れる大混戦と化していた。その中、アメリカ軍のWW[ランブルドッグ]を次々に斬り伏せて、あおかぜ隊に直進してくる黒いWWがあった。[蟒丸(ウワバミマル)]現在日本で正式採用されるWW、[零
金太郎 さん作 [456] -
星の蒼さは 81
「……今一つイメージと違うな…」[蟒丸(ウワバミマル)]の中で、ニノミヤは唸った。[TheGodOfDay]による破壊がトーキョーに比べて軽微だからだ。ビルは倒れ、橋は落ち、僅かな木々は松明の様に燃え盛る。各地に火災が起き、パニックに陥っている。だが、トーキョーはこんなものではなかった。「やっぱ市内のど真ん中にぶち込んでやった方が良かったか……」アポロの決定により、リバティ島の自由の女神に照射し
金太郎 さん作 [481] -
星の蒼さは 81 第五話 真夜中のナスティ・ボーイ
「『TheGodOfDay』の攻撃を受けた?ニューヨークが!?」「はい、被害の詳細はまだですが東京事変並みの被害が出たとも……」仮眠をとっていた滝川を起こした荒木からの報告は数日寝ていない頭を一瞬で覚醒させるのに十分だった。『エリア0』が大騒ぎになったのは言うまでもない。[パラソル]に守られているはずの地球が再び太陽神の裁きを受けたのだ。「アメリカ政府は!?」「まだ何も……」無理もない。ニューヨ
金太郎 さん作 [520] -
星の蒼さは 80
「どうしたんだ!?アキ!?」「アキちゃん!!」「頭割れそう!……『赤』がたくさん…頭に流れ込んで……」やけに明るい夜だった。パラソルが設置された為、地球には一定以上の光が降り注がなくなったが、アポロと出会った今日は違った。妙に晴れた空に、ルビーのような赤い月。アキが突然、苦しみだしたのは、その時だった。「[エリア0]に戻りましょ!」レベッカの提案でエリア0に帰る事になり、呻くアキを抱えて夜のニュ
金太郎 さん作 [454] -
星の蒼さは 79
「全く!人使いが荒いんだってーの、ペンタゴンは」大気圏すれすれの宇宙と地球の間を進む一隻の宇宙駆逐艦の中で艦長が文句を垂れていた。「艦長、そろそろ[パラソル帯]です」「んなもん、見りゃわかるんだよ」宇宙空間でキラキラ光る物体と言えば[パラソル]しかない。[浮遊反射板パラソル]月が誇る巨大な太陽光発電機[アマテラス]。これの生み出す膨大な光エネルギーを放射する月の決戦兵器『ザ・ゴッド・オブ・デイズ
金太郎 さん作 [476] -
星の蒼さは 78
広場の噴水に腰掛けて、二人は寄り添っていた。「アキ、ごめんな」今日、いや、この十分間で十回目のごめんだった。「いいの」十回目のこのセリフ、不思議と嫌にならない。何度でも繰り返したいやり取りと言うか、なんだかハルが自分の手元に戻ってきたみたいだ。それとも、最初からハルはずっと?傲慢だと言われてもいい。ハルは私のハル。じゃあ私はハルの……?どうなの?目に聞いてみようと覗き込んだハルの目はもう『蒼』く
金太郎 さん作 [451] -
星の蒼さは 77
僕を殴った?アポロは目の前の状況と自分が置かれている状況、そして初めて味わう頬の痛みを理解できないでいた。急に現れ、忌々しい『蒼』い目で自分を見て、ルナの事を『アキ』と呼び、そして自分を殴り付けたこの男は、もう自分を見てはいなかった。「アキ……ごめんな…」傷だらけのルナを助け起こし、かき抱いている。誰に断って人の大事な女を抱きすくめているんだ。「許さない、許さない!僕のルナに触れるんじゃない!」
金太郎 さん作 [466] -
星の蒼さは 76
「アキ……」殴られ、蹴られ、薄れ始めていた意識の中に、ふと『蒼』が入り込んできたのはハルが来る一瞬前。『蒼』は素早く脳の中を駆け巡り、アキに活力を与えた。正常に機能し始めた脳が、いや、脊髄が反応し、アキは悲鳴を上げた。そう、アポロは…「ダメッ、逃げて!」そう言おうとしたが、掴まれた髪を思い切り引っ張られ、声にならない。「君は誰?アキって誰の事?」既に殺気を放っているアポロが冷静に問う。「アキに何
金太郎 さん作 [437] -
星の蒼さは 75
「アキー――!!」ハルはニューヨークの裏通りを駆け回っていた。道行く人は奇声を上げながら走り回る東洋人を不思議そうに見ている。何故だろうか?わからなかった。ただ、何か大きな危険がアキに迫っている。根拠は無いが、間違いない。途中まで追い掛けてきていたレベッカともはぐれてしまったが、ハルの頭の中にはアキしか居なかった。「何処にいるんだ!?アキ!!返事をしろよ!」暗い路地を通り抜けようとした時だった。
金太郎 さん作 [459] -
星の蒼さは 74
「アポロ…どうして?」白髪のすらりとした赤い眼の少年は口元に笑みを浮かべて立っていた。「危ない所だったね、ルナ」『いつも』のように近づいてきて、アポロは手を差し伸べてきた。「地球人……全く野蛮で無価値な生物だ」アキはその手を払いのけ、睨み付けた。「どうして殺したの!?」払いのけられた手をそのままにして、アポロは笑いだした。「構わないだろ?八十億人もいるんだ。社会のダニが三匹も減ったんだから感謝し
金太郎 さん作 [508]