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田中佳奈子 さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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プラトニック6
月日は流れて薫と佳奈子は『通所作業』で知り合いになった。付き合うきっかけは、第1話で述べた通りだ。薫は次第に苛立ちを感じだした。佳奈子に対して自分に対して。薫と佳奈子はプラトニックながらも『結婚』を約束していた。しかし、薫の苛立ちで破綻した。しかし二人は仲の良い友人として付き合う事になった。先の事など分かる訳がない。薫は決心した。『求めない』と。これが、今、彼女への精一杯の愛情だ。『求めない。
田中佳奈子 さん作 [142] -
プラトニック5
薫は病を発症した年の秋、尾瀬で知り合いになった二人の女性と美ヶ原高原に旅をした。その夜、薫は言った。『俺、今の仕事、年度末まで続けたいんだ。』洋子は言う。『どうして、そこまでするの。辞めちゃえばいいのに。』薫は続けて言う。『それが俺の責任だから…。負けたくないんだ』話はどう展開したかよく覚えてないが、洋子の仕事の話になった。『私の所、交通事故とか、自殺未遂の人がしょっちゅう運ばれて来るよ。骨がボ
田中佳奈子 さん作 [120] -
プラトニック4
◆旅先にて◆薫は山が好きで発病した年はよく『尾瀬』にでかけた。そこで二人の女性と出会った。二人とも千葉県からやってきた。吉沢洋子さん:彼女は独身でバリバリの救命救急センターの看護師(婦)さん。渡辺裕美さん:彼女は元小学校教師で既婚者。小柄で優しい女性だ。二人との出会いが、薫の後の人生に少し影響する。(続く)
田中佳奈子 さん作 [160] -
プラトニック3
◆過去◆薫の病名は『感情障害(躁鬱病』』発症の原因は『過労』だった。彼はある農業団体の職員だった。そこで過酷な労働を強いれられた。彼は職場の帰り、毎日が点滴と注射の連続だった。
田中佳奈子 さん作 [167] -
プラトニック2
◆過去◆佳奈子も薫も『心の病』を抱えている。佳奈子の病名は『統合失調症』。中学生の終わり頃に発病したそうだ。彼女の父は彼女が10歳の時に他界してしまった。当時、姉は高校生、兄は中学生、彼女が可愛がっていた子猫も死んだ。彼女は鍵っ子になってしまった。それが発病の原因かもしれないと、彼女の母は語った。薫はその日、アパートに帰り涙をこぼした。
田中佳奈子 さん作 [156] -
プラトニック1
薫:『お誕生日、待っててね。 』佳奈子:『私も待っててね 』 それが、二人の始まりだった。佳奈子:『男女って急に恋人同士になれる訳ないよね。』薫:『そうだよね。』佳奈子:『私達、自然に普通に付き合おうね!』薫:『そうだよな。』 佳奈子は2月14日が誕生日。二人の恋はスタートした。想いが重なった。お互いがお互いに『何かしたいという…。』 二人は幸せそうに見えた。実際に幸せだった。しかし(続)
田中佳奈子 さん作 [321]
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