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シノ さんの投稿された作品が20件見つかりました。

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  • タイトルのない本

    智美はずらりと並べられたハードカバーのコーナーに立ち寄り、何気無く一冊を手に取った。表紙には爆弾の絵が描かれていた。しかし不思議なことに裏や表、背表紙を見ても、タイトルがどこにも書いてないのだ。印刷ミスだろうか。智美は店員に言おうと思いその本をレジまで持っていった。「すみません。この本タイトル書いてないですよ」智美は本を差し出し、二十代前半と思われる女性の店員は覗き込むようにして見た。「その本は
    シノ さん作 [493]
  • 殺人計画? 終

    三日後、仕事の帰りに他の社員に見つからないように寺田を人気のない公園に呼び出した。「何の用だ?」「ふざけるんじゃねえ。陽子に手出しやがって。」「はははっ。さすがに気付いてやがったか。相手がお前じゃ陽子も退屈してたんじゃないか?だから俺が遊んでやったんだよ」佐山は自分の血管が切れる音が聞こえたような気がした。何より陽子と呼び捨てられたことが無性に腹が立った。もう我慢できず懐に隠してある包丁に手をや
    シノ さん作 [683]
  • 殺人計画?

    佐山の計画とはこうだ。まず佐山が包丁を隠し持ち、寺田と二人きりになる。そして刺し殺すのだが、争った形跡を残しておく。そのあと警察を呼び、事情を話すのだか、ここからが大切だ。寺田に呼び出されたと言い、「お前の妻と付き合っている。だから別れてくれ」そう言われたと話す。もちろんそれを断ったら、寺田が隠し持っていた包丁を取りだし、襲いかかってきたと言う。そして揉み合っている間、身の危険を感じ、仕方なく刺
    シノ さん作 [565]
  • 殺人計画?

    しかし寺田を殺しても、真っ先に疑われるのは、佐山であった。業績は比較されたり、同期なのに見下した態度を取られたり、それはほとんどの社員が知っている。しかも佐山自身、他の社員に酒の席で寺田の悪口を言っていたのも事実だ。だから普通に殺してもいけないことは分かっている。これを踏まえた上で、計画を練ったのだ。しかしいい方法は、なかなか思い付かなかった。そして色々と考えた結果、自分に害を及ぼすことなく殺人
    シノ さん作 [572]
  • 殺人計画?

    佐山には妻がいる。そして子どもも二人いる。職場のデスクには、家族が写っている写真が飾ってあるのだが、ある日寺田はこの写真をみて、「綺麗な奥さんじゃないか」と言った。寺田の言い方もあるかもしれないが、佐山には馬鹿にしているようにしか聞こえなかった。「俺の妻はもっと綺麗だけど」その言葉が省略されているようにも聞こえた。しかし寺田の言葉は本気だったのかもしれない。それを決定付けたのが後に殺人計画を決め
    シノ さん作 [606]
  • 殺人計画?

    殺人計画。これを思い付いたのは、二年以上前になるだろうか。理由はあの現場を見てしまったからだ。それを見てからは、毎日毎日計画を考えた。衝動的にやってはだめだ。やるからにはしっかり計画を立てなければならない。そうは思っていたが、本当に実行するかどうかは定かではなかった。殺人という恐ろしい犯罪に自分は関わってしまうのか。その恐怖の方が強かったかもしれない。事実計画を進めていく上でもそのことばかり考え
    シノ さん作 [752]
  • THE DASAKU

    ええと・・・確か野中さんの電話番号はピッピッピッ・・・『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』何だよ!間違いかよ!もう一回かけ直そう。『待って』ん?今なんか聞こえたような・・・『切らないで』電話から?間違いのはずなのに。『電話からだよ!今、お掛けになった電話番号は・・・って言ったでしょ?その声の人だよ』えっ!まさか!嘘だろ?『いや本当だから!声も同じでしょ?』まぁ確に。でもあれっ
    シノ さん作 [366]
  • 見える

    ある日、朝起きたらすべてのものが見えた。母親が朝食を作っているのが見える。街を歩く人々の服の下も丸見えだ。テスト中、席は遠く離れているが、賢い生徒の答案も見える。日本中のすべてのものが見える。もちろん外国も見える。自分の過去も見ることができる。過去に見忘れたものまで見ることができる。右から大型トラックが猛スピードで走ってくるのも見える。その運転手が眠っているのか、目を瞑っているのもはっきり見える
    シノ さん作 [483]
  • 記念日は命日

    今日が夫と結婚して二年になる。この二年は早く感じたとは思わない。長かったと思う余裕もない。でも、もうそんなことはどうでもいい。今日から一人でやっていかなくてはならない。今までの家事はもちろん、仕事もしなきゃいけないだろう。考えるだけで全身が痛い。ただでさえ身体中、痣だらけなのに、さらに痛みがのしかかる。 しかも、一人になって最初の仕事を今からしなきゃいけない。体が重くて動かない。でも行かな
    シノ さん作 [548]
  • 日記帳

    優子は机の引き出しから一冊のノートを取り出した。それは、極々普通の日記帳だった。しかし優子にとっては、特別な思い出が詰まった大切な日記帳だった。適当なベージを開いてみた。そこには、大輔と過ごした日々が字で書かれている。読み返したらそのときの情景がすぐ頭に浮かんできそうなほどであった。《2007年1月1日(晴れ):今日は、大輔と初詣に行った。本当晴れてよかったなぁ。けど人が多すぎて、何度も大輔とは
    シノ さん作 [394]
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