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幸 さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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たった一つの真実 夏終
『夏 終』警察では 色々と取り調べを受けた。そして色々と解った。宏介は本名でなく歳も僕より上。刑務所にも務めて警察から狙われる 売人。宏介の上には 誰かがいるらしい。「知らないか」と 聞かれたが「知らない」と答えた。刑事はそうだろうなぁと独り言。僕はその時 一人の男の顔が浮かんだ。けど、刑事は奥井は あいつにだまされてたんだ と必要に云う。何も解っちゃいない僕と宏介の事を。その後、僕は起訴さ
幸 さん作 [223] -
たった一つの真実 15
『夏 15』その時 窓から宏介が歩いて来ているのが見えた。少しずつ宏介が近づいてる。宏介もアパートの前の騒がしさに気がついたようだ。僕は宏介と決めていたグッドサインを刑事達から見えないように 窓の方へ出した。一瞬 宏介と眼があった。宏介はそのサインを見ると軽く手を挙げ振り返るとゆっくりと歩き出した。前に僕に言ったように。ゆっくりと。下を向いて。他の部屋をあたっていた刑事が隣の住人と宏介を間違
幸 さん作 [268] -
たった一つの真実 14
『夏 14』 「はじめ、そろそろ馬鹿な事は辞めにして 普通の生活にもどらへんか」宏介がこう云ってきたのは本音だったと 今は思う。「宏介さん そう言えば最近 お酒飲んだり カラオケ行ったりしてませんね。」「そうやな。はじめ、俺もお前もこのままやったらアカンしな」僕は輝く時間がそう長くなく 暗闇へと向かって行く事は 何となく 解っていたが 宏介と一緒に居る事が 何より 何より楽しかったんだ。「宏
幸 さん作 [227] -
たった一つの真実 13
『夏 13』 その日は宏介の進めで家には帰らなかった。泊まった、と云うより食事する事も寝る事も忘れ一晩中 どうでもいい話しを夢中でしていた。朝になり、また僕の体に異変が起きた。今度は すごく体が怠くなり とても喉が渇く。「宏介さん 何だか体がだるくって」さっきまで輝いてたものがいつもより重く見えうっとうしい。「はじめ この薬は そういう薬なんや」宏介の声でさえ 重く聞こえる。「宏介さん もう
幸 さん作 [237] -
たった一つの真実 12
『夏 12』宏介と約束した日 僕は、宏介の引越し したアパートへと向かった。「宏介さん はじめ です」何度 呼んでも返事がないので ドアに手をかけた。鍵は掛かってなくドアは開いた。「宏介さん」宏介は居ないようだが、宏介の事だ中で待って居ても大丈夫だろうと僕は、部屋に上がった。 宏介の部屋は とても居心地が良かった。 何だか 宏介との距離がまた少し縮まったようにも思えた。部屋をぐるりと見渡すと
幸 さん作 [191] -
たった一つの真実11
『夏 11』 宏介は次の日から二日 仕事を休んだ。二日目の夜 僕は、少し心配になり宏介の携帯に電話をしてみた。「はじめです。身体は大丈夫ですか」宏介は何もかわらない様子で「はじめ 心配してくれて有難う。明日から仕事 行くからな」僕は、昨日と今日あった たわいもない話しをいくつかして電話を切った。宏介は次の日 本当に変わらない様子で現場に来た。「はじめ 暑いなぁ それにしても」いつもと同じセ
幸 さん作 [284] -
たった一つの真実 8
『 夏 8 』運転手らしき 若い男は宏介を見かけると 頭を深々と下げて挨拶していた。宏介はいつものように軽く手を挙げる。そのしぐさで笑いかけているのが僕にも わかった。宏介は、僕の方にも目頭で合図すると 男達の元を離れて 僕の車の助手席に乗り込んだ。「はじめ、カラオケいこか」「宏介さん いいんですか あの人達まだ こっち見ていますよ。」宏介は サイドウィンドを降ろすと ゆっくり発進させてくれ
幸 さん作 [256] -
たった一つの真実 7
『夏 7 』「兄ちゃん そしたら行くわ また 」「宏ちゃん 気をつけて」宏介は いつものように 軽く手を挙げ車に乗り込んだ。僕も高橋に一礼し 慌てて車に乗った。宏介はサイドウィンドを下ろすと 「失礼します」と言った。「宏ちゃん気をつけて」高橋は また、宏介に気をつけてと念を押すように言った。車を走り出させると僕は「宏介さん 高橋さんってヤクザ屋さんですか」と聞いた。「はじめ そうだけど本人が
幸 さん作 [239] -
たった一つの真実 6
『夏 6 』「はじめ 悪いな ここでちょっと待っててくれるか」そう云うと宏介は携帯から電話をかけた。「もしもし、宏介です 今前なんですが いや、友達と来ているんですが 僕だけ そっちに行きます」僕は、宏介が自分の事を 「僕」と言うのを初めて聞いて思わず 宏介の顔を見つめていた。「なんや はじめ 気持ち悪いなぁ」電話を切ると宏介は笑いながらそう言った。「すぐに戻るから 待っててくれ ほんまに
幸 さん作 [297] -
たった一つの真実 5
『夏 5 』1ゲームが終わってみて宏介が本当にボーリングが苦手だと分かった。2ゲーム目からは賭けをしようと宏介が言ったが僕は さっきのゲームは宏介のフェイクだったのではないかと疑い賭けは やめにしてもらった。しかし、宏介は本当にボーリングが苦手なようで僕の勝ち。「はじめ もう、そろそろ俺 一回抜けるけど カラオケにでも行っててくれへんか」宏介は携帯電話の時計を 見ている。「いいですけど 宏介さ
幸 さん作 [324]
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