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ごはんライスさんの投稿された作品が52件見つかりました。
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嗚呼、嗚呼。
ある日、松浦たけしは困っていた。女にふられたのである。プライドがズタズタに引き裂かれていた。「もう死んでしまおうかな」 踏切の前に立つ。電車に飛び込もうとしたが、腹が鳴った。「ラーメンを食ってから死のう」 まったくいいかげんなものである。しかしまあ死ぬよりはいいか。 ラーメン屋の前に列ができていた。人気店なのだ。 たけしは並ぶのがめんどくさくて、ラーメンはあきらめた。「なに食べようかなあ」 たけ
ごはんライスさん作 [472] -
まったくツラいぜ
まったくツラいぜ。寒い公園のベンチでがたがた震えながらこれを打ってる夕方。supermarketの仕事は終わった。これから塾の仕事がある。いつもは喫茶店で休憩してるのだが、喫茶店が臨時休業なのだ。情けない。なぜオレは掛け持ちなんてしてるんだ。まあアルバイトゆえに仕方ないことだが。一本では食っていけない。なんでアルバイトなんだ。もう今年で38だぜ。寒い寒い寒い。風が強い。こういう悩ましい時に文学が生
ごはんライスさん作 [600] -
会社に行きたくないぜ。
会社に行きたくない。つまりは、仕事したくない。しんどいから。けど、仕事しないと収入がゼロになる。餓死する。行かねばならぬ。あー道に百万くらい落ちてないかな。落ちてないわな。やれやれ。アホなこと考えてる。小説が一万部売れると印税が150万だ。けど、小説はとにかくマーケットが狭く、かつライバルが無数にいる。小説だけで食ってくと考えるのもまたアホな話だ。今時、だいたいのプロ作家は兼業作家である。それほど
ごはんライスさん作 [640] -
靖国参拝と非正規雇用問題
安倍首相が靖国参拝するのは当たり前のことである。国のために戦った人たちを祀ってる場所に一国のボスが参拝する。当たり前のことである。しない方がおかしい。そんな無礼な話はない。実際、中国だってアメリカだってボスはきちんとそういうことをしとる。当たり前のことなのである。しない方が狂ってる。 しかし、損であることに異論はない。中国を敵に回すことになるからだ。中国は日本と経済的な結びつきが強い。敵に回せば
ごはんライスさん作 [580] -
松浦啓介
松浦啓介はアルバイトだった。あまりに低賃金。貧困に苦しんでいた。そんな啓介のささやかな楽しみ。それはビデオボックスである。とかく不況のため、女子は正社員と結婚したがる。啓介らアルバイトのところにはなかなか女が回って来ない。気が狂いそうになる。だから、ビデオボックスに逃げる。ビデオボックスがなければ、きっと啓介は犯罪に走っているだろう。それほどアルバイトは過酷なのである。とはいえ、給料日前になるとビ
ごはんライスさん作 [491] -
嬉しい
意味不明な小説を投稿したら採用された。嬉しい。この前、エッチな小説を投稿したら不採用だったから、なおさら嬉しい。まあこのサイトは全年齢対象サイトだから仕方ないのだが。エッチな小説は別のサイトに書こう。オレ実は少し不安だったのだ。意味不明な小説は小説じゃないとして不採用になると思っていたのだ。しかし、採用された。意味不明な小説もまた小説なりと管理者が理解してくれたのがすげえ嬉しい。無論、本当に意味不
ごはんライスさん作 [585] -
非正規雇用対策会議
陰鬱なバナナが、狂ったように回転した。しかし、投げれば投げるほど憂鬱になるから、くさむらでションベンをした。まあ、そういうこともある。あれは去年の夏のことだったか。回転数が二倍になった。だから、だんだんだんだんムカついて、うつ病になってきた。オージーザス!おけらの彼方に、ゆるんだ糸の間抜けなかけらが、すごいスピードで雨が狂った。わっわっわっわっ。ざざざ、ざざざ。「おーい。ここだよー」「待て!いくな
ごはんライスさん作 [483] -
君の声が聴こえる。
ピーチにはいやになる。オレがキスを迫ろうとするとすぐに逃げるのだ。いや、全然そういう仲じゃなければ当たり前なのだが、オレたちは付き合ってる。付き合ってりゃキスくらい当たり前じゃないか。「なあピーチ。キスさせてくれよ」「結婚するまでいや!」「んな古風な……」 オレは車を飛ばし、海へ行く。浜辺に出て、海に向かって叫ぶ。「ばかやろー」 海が怒って津波を起こす。オレは流される。これも何もすべてピーチのせ
ごはんライスさん作 [480] -
奥田民生のニューアルバム
奥田民生のニューアルバムはむちゃくちゃいい。繰り返し繰り返し聴いてる。聴けば聴くほどに味が出る。スルメのようなミュージックだ。 なぜオレはアルバイトを繰り返し繰り返しやってるのか。なぜオレは小説を繰り返し繰り返し書いてるのか読んでるのか。繰り返し繰り返し飽きもせず。 基本的に心地いいからだろうな。苦しかったら、とっくに辞めてると思う。 そりゃ苦しい局面はある。アルバイトにも小説にも。辞めたいと思
ごはんライスさん作 [573] -
黒い夜。
黒い夜。実に黒い夜。野良犬が吠えた。桂浜謙一はウォーキングしていた。ある日、謙一は課長に殴られた。むちゃくちゃ痛かった。謙一は自殺したくて、踏切の前に立った。青い空。白い雲。釣りに来ている。なかなか釣れない。謙一はイライラしてきた。妻の佐和子が謙一に言った。「たけしに自転車買ってあげてよ」「いいよ」強い風が吹いた。スカートがめくれた。謙一は、今度は部長に殴られた。悲しくて悲しくて居酒屋で飲んだくれ
ごはんライスさん作 [534]