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くろつき さんの投稿された作品が93件見つかりました。

 
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐10

    背中を冷や汗がながれる。(怒らせないようにしよう…。)俺はコッソリ心に決めた。それから、まだ蹲って体をプルプル震わせているイシスの側にしゃがみこんで、肝心な事を聞いた。「あの…合格基準はなんだったんですか?」イシスはその姿勢のまま、絞り出す様な声で、「ヤオイのモデルになってくれそうな…。」よくわからないが、「そうですか…。」と言っておく。「今度手伝いますね。」と言うと、イシスは右手をあげて答えた
    宵待夜霧 さん作 [294]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐9

    アリアはニッコリ微笑みつつ、キッパリと断る。「う〜。…それじゃぁね〜…。」一瞬、彼女のメガネがキラリと光り、その視線がこちらを向いた。「君っ!手伝ってくれない〜!?心配いらないわ〜、ベタとかホワイトとか網掛けとかそんなに難しくないし〜!あっ、もちろんバイト料ははずむよ〜!ちなみに私は イシス=バステト特級中尉よ〜。つまり私は君の上官で先輩なわけ〜、手伝ってくれるわよね〜?ってか手伝ってっ!!」イ
    宵待夜霧 さん作 [299]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐8

    「…はあ…頑張ります。」よくわからなかったが、とりあえずそう答えておく。「わたくしは カーリー=サラスヴァティー特級中尉です。よろしくお願いしますね。」彼女はたおやかな仕草で敬礼をして見せた。服装といい、仕草といい、とても軍人には見えない。不安だったがとにかく聞いてみる。「カーリーさん…合格基準は?」「…よいオーラの色をした方かどうかですわ。」「…そうですか…。」…やっぱりよくわからない人だ。隣
    宵待夜霧 さん作 [372]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐7

    ロゼと呼ばれた女性は俺に近付くと、ずいっと顔をよせ、俺の顔を凝視した。甘いコロンの香りが鼻をくすぐる。彼女は暫くそうしていたが、パッと顔を輝かせると、「結構かわいい顔してるじゃない。合格!」と、言った。「と、自己紹介しとくわね。私は ロゼット=イシュタル特級中尉よ。機関士をしてるわ。ロゼって呼んでね☆」そう言って彼女はパチッとウインクをした。なんだか色気がだだもれてるような雰囲気にドギマギしてし
    宵待夜霧 さん作 [334]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐6

    フィーと握手を交し、こちらも自己紹介を済ませると、アリアがフィーに声をかけた。「フィー、今のは“合格”って事でいいのね?」(合格!?今どこが試験だったんだ!?)俺が驚いていると、「ん、OK、OK。」フィーはあっさり頷いた。「え…と…、フィー…さん。」「ん?呼び捨てでいいぜ?」「…じゃ、フィー。フィーの合格の基準てなんだったの?」「おもしろそうなヤツかどうか。」カラカラと笑いながらこたえるフィー。
    宵待夜霧 さん作 [302]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐5

    「いいじゃん、ジョカ。本人がいいって言ってんだからさ!」驚いて振り向くと、入り口から6人の女性が入ってくるところだった。先程声を発したのは、先頭に立つ大柄な女性のようだ。鮮やかなオレンジの、背中まである髪で、白いヘアバンドで前髪を上げている。小麦色の肌に軽服の上着と黒いスパッツを身に付け、いかにも“活発な美人”といった感じだ。彼女は俺に近付くと、そっと顔を寄せ囁いた。(女だらけだと“イイコト”も
    宵待夜霧 さん作 [358]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐4

    隣でエリナが息を呑み、アリアも真面目な顔になってこちらを見てきた。確かに女性ばかりの中で生活をするのは大変だろう。ジョカもその辺りを気にしているのだろうが…。「…俺は…残ります。」ジョカが驚いた顔になる。「いいのか?結構大変だと思うが…。」俺が頷くと、「それに…。」と、前置きし、アリアをビシッと指差すと、「“こんな”上官に命を預ける事になるんだぞ?」「ぐさっ!ジョカってばヒドイ…。」アリアは大袈
    宵待夜霧 さん作 [311]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐3

    「はいっ!」彼女は嬉しそうに先に立って歩きだした。隔壁を抜けると広い空間に出た。「おはよう、ツバサ君♪よく眠れた?」正面に立っていたアリアが小さく手を挙げる。「…おかげさまで大変ぐっすりと眠れましたよ…。」嫌味を返すと、うぐっ、とのけぞる。「軍曹、すまなかったな。艦長には私が昨夜キッチリミッチリネッチリ言い聞かせたから、許してあげてくれ。」脇に居たジョカが、言いながら近付いてきた。…成程、アリア
    宵待夜霧 さん作 [306]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐2

    まぁ、自業自得なので放って置いた。その後は大事をとって艦内の案内は中止。当てがわれた個室に案内され、すぐに寝てしまったのだ。とりあえず荷物から着替を引っ張りだし、急いで着替える。身支度を整え部屋を出ると、エリナが待っていた。今日の彼女は昨日のアリアやジョカと同じ軍服ではなく、袖なしの“軽服”と呼ばれる軍服だ。上着はセーラー服のようなデザインで、下はキュロットになっている。三つ編みは相変わらずだが
    宵待夜霧 さん作 [313]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐1

    ビーッ!来客を知らせるブザーの音で、俺は目を覚ました。軽く髪を整えて、インターホンのボタンを押した。「おはようございます、オオトリさん。」インターホンのディスプレイに映ったのはエリナだった。「具合いはどうですか?」心配そうに聞いてくるエリナに、「おはようございます。全然平気ですよ。」と答えると、安心したように笑顔で言った。「よかった…。それでですね、もし体調がよかったら、ブリッジに来て欲しいと艦
    宵待夜霧 さん作 [343]
 
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