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くろつき さんの投稿された作品が93件見つかりました。

 
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック33

    アリアがコーヒーを煎れ、渡してくれた。「はい、お疲れ様。」「あっ、ありがとうございます。」受け取って、アリアが席につくのを待ち、ずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。「あの…今度はこっちが質問してもいいですか?」「?…いいわよ。答えられる範囲でなら。」にこやかに了承してくれたアリアに礼を言ってから、「じゃあまず…大…アリアさんっていくつなんですか?」…笑わないでくれ。実際アリアは年齢不詳なのだ
    宵待夜霧 さん作 [337]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック32

    「ツバサ君、ちょっといいかしら?いくつか質問があるんだけど…」「質問…ですか?」「ええ、ちょっとしたアンケートと言うか、調査みたいな物よ。」「構いませんけど…。」「そう?じゃっ、始めましょうか。」そう言うと、アリアはバッグから小型端末を取り出した。質問の内容は、普通のものから変なものまでたくさんあった。例えば、「血液型は?」「何かスポーツはやってる?」から、「リメンションワープの連続使用の弊害に
    宵待夜霧 さん作 [355]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック31

    『これより、当機は発進いたします。当機の目的地は《アイビー星系第1惑星・ヘデラ》でございます…。』機体がエレベーターに載せられ、ゆっくりと動き出す。暫くすると、体がフワリと浮き上がるような感覚。ステーションの重力エリアから抜けたのだ。そして、ゲートが開き、『ヘデラ行き、93便、発進します。』Gと共に一気に加速して、宇宙へと飛び出した。五分ほど立って、再びアナウンスが流れる。『これより、《リメンシ
    宵待夜霧 さん作 [320]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック30

    …そこに写っていたのは、第24ステーションの皆だ。あのあと、[急いで戻らなければいけない。]というアリアと共に、翌日にステーションを離れることにしたのだが、その晩、隊長の呼び掛けで、ささやかな送別会を開いてもらった。いつもの食事より少しだけ豪華なメニューと、料理担当が急いで作ったケーキだけのパーティーだったが、二百人近い隊員たちが入れ替わり立ち代わり、時間を見付けては参加してくれた。おやっさんは
    宵待夜霧 さん作 [329]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック29

    …天国のような、地獄のような時間を過ごし、ようやくシャトルに乗り込む。席は個室で、視線に晒されずに済む事にホッとした。そこで、あることを思い出し、アリアに聞いてみる。「あの…乗って来られてたシャトルはどうしたんですか?」すると、彼女はあっさりと、「あっ、あれ?あのステーションにあげちゃった。」「…へっ…?」「あのシャトル、最新式すぎて目立っちゃうのよね〜。それにそろそろ次のシャトルが配備される筈
    宵待夜霧 さん作 [326]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック28

    …それにしても…。視線が痛い。今日の彼女は軍服ではなく、通常の白いスーツだ。[出来るだけ目立ちたくない。]と言う理由らしいが…はっきり言って効果はない。もちろん、お菓子を大量に買い込む姿も目立つのだが、何より彼女自身の容姿が目立ちすぎる。女からは嫉妬と羨望、男からは憧れと欲望の視線を集めずにはいられない。だが本人は、慣れているのか、まったく気にしていない。逆にこっちが居心地の悪い思いをしてしまう
    宵待夜霧 さん作 [302]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック27

    …3日後、俺はキク星系第一の港湾ステーション、《ロップ・イヤー》に居た。ここは、キク星系の主星《シラギク》の衛星を改造したもので、キク星系から唯一、他星系へのシャトルが出ている。そして。俺はなぜか、おみやげ屋の前に立っていた…。「おばさーん!その青い箱のやつ、20個ちょうだい♪」目の前では、アリアが大量のお菓子を買い込んでいた。「あっ![キクまんじゅう]だって!これ、美味しいの?」振り返り聞いて
    宵待夜霧 さん作 [368]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック26

    …「[世界は平和を取り戻した。]なんて安全な場所に居る連中の妄想よ。今だ、世界は戦いの傷と混乱を引きずっているわ。けど、政府にも軍にもそれをわかっていない、わかろうとしない連中が多すぎる。だからこそ私達は、[私達の正義]を貫くため、多くの力を持つ[特級]と[特務隊]の立場に居るのよ。」その通りだ…世界には苦しんでいる人達が今だ大勢居る。そんな人達を救いたい…。そう思って軍に入ろうと決意したのだ…
    宵待夜霧 さん作 [340]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック25

    …隊長は照れたように笑うと、「…行ってきなさい。君はこんな所に居るべき人間じゃないよ。その力は、もっと広い世界で役立てるべきだよ。」ここにも信じてくれていた人が居た…。思わず言葉に詰まる。静かに話を聞いていたアリアが、再び話始める。「…本当は機密に触れるんだけど…貴方と隊長さんを信じて話すわ。《ホーリー・ピーコック》の任務は全て極秘任務なの。機密物資・文書の輸送から、潜入・偵察・戦闘まで…なんで
    宵待夜霧 さん作 [373]
  • 特務戦艦ホーリー・ピーコック24

    …素直に嬉しかった。これまで自分は軍に必要とされていない、自分を正しく評価してくれる人はいないと思っていた。「…本当はすぐにでも貴方をスカウトしたかったのだけど…上の方には頭の固い人が多くてね…。[補欠合格の新人を、特務隊に加えるわけにはいかない。]なんて言われてね。だから私は待つ事にしたの。」そこでアリアはニッコリと微笑み、「貴方なら、どこに居たって必ず、3年以内に何か大きな功績を挙げて資格を
    宵待夜霧 さん作 [399]
 
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