携帯小説!(PC版)

トップページ >> きゃしーさんの一覧

きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。

 
  • スカバンburn!!〜夢〜 -105- 事 故

    薄暗く、なんとなく重い空気の流れる病院のロビー。両手で顔を覆い、猛の肩に体を預ける波音とその肩をしっかり抱く猛。ちひろは膝に顔を埋め、光希と秋奈は寄り添うように座り、その秋奈の隣で伸昭は表情ひとつ変えずに座っている。そんな6人の様子を、聖二はぼんやり眺めた空もすっかり暗くなり始めたころ、ようやく奥から拓朗が姿を現し、いち早く聖二が立ち上がった聖「どうやった?」拓「あぁ…命に別状はないって。怪我は
    きゃしー さん作 [348]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -104- 届かなかった こ え

    拓「どこ行ったんや…あいつ…」拓朗は翼を探して歩き回っていた。そして、歩き慣れた交差点のそばまできて、ようやく翼を見つけた拓「おった!…翼!!!」翼にむかって叫ばれた声。しかし、それは車の音にかき消され、翼はさらに一歩足を進めた拓「おい!翼ぁ!!!!!」さらに拓朗は声をあげたが、同じく大きくなった車の音がそれを遮る。翼の足はさらに進む拓「翼!!!!!!」ますます大きくなる拓朗の声と、それをかき消
    きゃしー さん作 [355]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -103- 好きじゃなければ

    翼「…」家を飛び出した翼は、うつ向いたまま見知らぬ場所を歩いていた。(…くっそ…くそくそくっそー)頭の中をぐるぐると先ほどのやりとりがめぐる。ちひろの言葉、黙ってうつ向いたままの伸昭、そして今にも泣き出しそうな美弥の表情。握り締めた拳が痛かった。(俺だってわかってんねん…でも…先なんかちっとも見えへんやんか…)諦めた時のことを想像すると気持ちがほっとする。諦めないで進む自分を想像すると気持ちが重
    きゃしー さん作 [331]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -102- 嫌われ者のベーシスト

    聖「…ったく、あいつ…」秋「そんなにノブ君が嫌いなんかな」伸「何ででしょう…(-_-;)…まあ思い当たる出来事はありますけど」美「…」光「そんなに…辛かったんかな…」拓「毎日ここに居って、慶太郎が仕事に向かうのを見てるから尚更やろ。…はぁ…とりあえず俺、あいつ迎えに行ってくるわ」そう言って拓朗が立ち上がったち「…ごめん」拓「…ちひろ、お前が謝る必要ないって。な?」拓朗が笑ってちひろの肩を叩く伸「
    きゃしー さん作 [327]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -101- わかってるのに

    翼「…何でや…何でやねん…」翼の目に滲む涙美「翼…」翼「何で…こんなに遠いねん!!…俺は…頑張ってないっていいたいんかよ…慶太郎は夢叶えたのに…俺の方がずっと苦労してんのに…あいつだけが…」――こんなこと言いたいんじゃないのに――ち「慶太郎が夢を叶えられたのは達也君の弟やったからじゃないって言ったのは翼やんか!何の苦労もなしに夢を叶えられたわけじゃないって翼だって一番わかってるでしょ?だから…」
    きゃしー さん作 [372]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -100- ベースはいらん

    ち「…」伸「…(-_-)?」翼「…」黙ったままテーブルを囲んで座る3人。その3人を離れた所から眺める拓朗ら5人。光「なんか…不穏な空気…」拓「何、どしたん、あいつら(-_-;)」秋「ちぃちゃんが話あるねんて」聖「あの2人、喧嘩にならんやろうなぁ」美「…」伸「…で?話って?」翼「…」ち「今…僕らのバンドには翼と僕しかおらん。つまり…ベースがおらん。だから…」翼「!…まさか、お前…!」だるそうに座っ
    きゃしー さん作 [339]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -99- 1人と2人は違う

    伸「改めて、おはよー」秋「…おはよ」ようやく秋奈がでてきた時、すでに聖二と拓朗は部屋に戻っていた秋「1人?」伸「皆はお部屋。一応俺、お客さんやのに、ほっとかれてんの。だから相手してよ」秋「……いいよ?」ボソッと答えると、伸昭はニコッと笑いかえした秋「…」そんな彼を無視して秋奈は向かい側に座った秋「…」伸「…」秋「…何か話してや」伸「秋ちゃんが何か話してよ」秋「自分が相手しろって言ったんやんか」伸
    きゃしー さん作 [362]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -98- 本当の標的

    伸「秋ちゃんが関係してるって…?」聖「この拓朗にきた手紙。この手紙にある“彼女”って、秋奈のことじゃないんかなって。今、秋奈は拓朗の家に泊まってるわけやし、そう勘違いされんのも無理ないやろ?おそらく、秋奈が二股しとって、お前はその浮気相手で、拓朗は二股かけられてる男やと思ってるんちゃう。それで、お前と秋奈には悪口で、拓朗には忠告なんちゃう?」伸昭の言葉に聖二が落ち着いて答えた伸「…なるほど…」拓
    きゃしー さん作 [355]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -97- 僕はバンドがしたい

    ――別の部屋ち「ねぇー翼ぁ、何でそんなに元気ないのさー?」無造作にひいた布団に寝転がってる翼に退屈そうにちひろが尋ねた翼「…別にー…眠いだけ」ち「でも最近ずっとその調子やん」翼「うっさいなぁ…ほっとけって」ち「…僕は早くバンドしたいのにな…」翼「…」背を向けたままの翼。ちょうどその時、ノックの音がして光希が顔を出した翼「何ー」雑誌を眺めたまま不機嫌そうに翼が聞いた光「あ…ごめん、タイミング悪かっ
    きゃしー さん作 [381]
  • スカバンburn!!〜夢〜 -96- おはよう

    ―――翌朝光「あれ?ノブ君?」目が覚めリビンクに出た光希の目に入ったのは、向かいあってコーヒーを飲む美弥と伸昭だった伸「おはよー」美「なんか“たまたま”遊びにきたらしいよ」光「へー」伸「何、その顔。」光「朝のコーヒーが似合うなと思って。」伸「なんか嫌味な言い方やな。そういうとこ秋ちゃんに似てるね」光「〜〜(-_-;)」伸「そういえば、秋ちゃんは?」光「まだ寝てますけど」伸「じゃあ会いにいこ★」伸
    きゃしー さん作 [368]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス