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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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スカバンburn!!最終章 -109- 弱気
――503号室猛「明日なんて緊張するなぁ。」猛は荷物を整理しながら呟いた。慶「うん、そうやな」慶太郎はベッドの上に座り足を伸ばした。慶「……タケ、光希から…なんか聞いた?」猛「ぎくっ!……うん…でも…なんで…」慶「俺、あいつに勘違いされてる気がする。」猛「え?」慶「俺が言いたいのは…俺の気持ちはこうじゃないのに…なんか…」膝をまげうつ向く慶太郎。そんな慶太郎を見て微笑む猛。猛「慶太らしくないやん
きゃしー さん作 [367] -
スカバンburn!!最終章 -108- 502号室
――ホテルロビー聖「502が俺と拓朗、503がタケと慶ちゃん、504が美弥と秋、505がはーちゃんとみっきー。」猛波「はぁい!」翼「え!?俺は?!」聖「問題はそこ。どうする?俺らの部屋かタケの部屋…どっちにこいつ入れる?」翼「何それ?!」聖「何なら美弥の部屋でも…」美「いらん。」猛「俺も嫌や。」翼「なんで!?」拓「俺も絶対嫌」翼「そんなぁ…慶太郎!お前は俺の味方やんな!?」慶「え?」猛「やめてや
きゃしー さん作 [335] -
スカバンburn!!最終章 -107-
――前日 ピンポーン慌てて扉を開ける波音。扉の前で笑顔を見せる猛。猛「おはよ。迎えにきた!」波「ちょっと待ってて。荷物取ってくる。」体の割に大きな鞄を抱えて出てきた波音は、家に向かって笑って言った。波「お父さん、行ってきます。」――美「つーばーさー!!」翼「ごめん、1分待って」美「あ…うん」いつもと違ってすでに準備済ませた翼が顔を出したので、美弥は口を開けたままつっ立っていた翼「母さん、今できる
きゃしー さん作 [324] -
スカバンburn!!最終章 -106-
――拓朗の家琢「いよいよやなー」部屋で漫画を読みながら、琢磨が間延びした話し方で言った拓「そうっすねえ」琢「緊張せんの?」拓「んー別にぃ。何、応援するために今日は珍しく家に来たん?」琢「いやープレッシャーかけたろうと思って。」拓「なんやねん、それ。頑張れくらい言えや」琢「いや、頑張れは当日がええやろ」拓「は……当日…?」琢「俺行くねん、当日。…あれ、言わんかった?」拓「は…?…来る?何しに?」琢
きゃしー さん作 [315] -
スカバンburn!!最終章 -105-
――翼の家〜♪「兄ちゃん」ギターを弾いていた翼が顔をあげると、部屋を覗く彰がいた。翼「ん〜?」翼はもう一度視線を譜面に戻した。彰「俺もギター弾きたい」翼「お!俺に憧れたか!」彰「ちゃうよ」翼「そんなあっさり否定すんなよ。まあええわ。こっち来い」彰は頷いて翼のギターを受け取り、翼は彰に丁寧にギターを教え始めた。翼「そうや、彰。お前、お土産何がいい?」彰「どっか行くん?」翼「明日から東京行くねん。」
きゃしー さん作 [317] -
スカバンburn!!最終章 -103- 待ってる
――スタジオ練習前、他のメンバーをカウンター前の椅子に座って待ちながら、猛は聖二に今朝の話をしていた。猛「…これで…ええんかなあ」聖「みっきーが決めたことやねんから、ええんやろ。慶ちゃんに気持ち伝えて、けじめがついた。そうゆうことやろ?あいつの未来に関わることや。こればかりは俺らが口出しするわけにはいかんよ。」聖二はそう言って立ち上がりちょうどやってきた慶太郎達を笑って迎えた。聖「遅いで」美「ご
きゃしー さん作 [373] -
スカバンburn!!最終章 -103- 覚悟
――翌朝波「……(゜_゜)」猛「ぇ……( ̄□ ̄;)」光「……(;-_-)」波猛「…な…な゙に゙ぃ゙ー??!!!!!!!」光希の話を聞いた二人の叫び声に、教室内の生徒が振り返る。猛「み…みっきー…」波「…告ったなんて…」光「うん、まあ…あ、それと、あのな…うち…」光希が言いかけたその時だった。慶「おはよ」猛波「ぎゃあ!!」慶「……。なんでびびんの?」飛びあがった二人をあきれた顔で見た後、慶太郎は光
きゃしー さん作 [352] -
スカバンburn!!最終章 -102- すき
慶「…光希?」一瞬何が起きたのか、慶太郎はわからなかった。後ろにバランスを崩し、とっさに床についた右肘がなんとか慶太郎の上体を支えている。そして、分かるのは、支えているのは自分の体だけじゃないこと。慶「…光希らしくないやん…突然人に飛び付くなんて」光希は慶太郎の胸に顔を埋めたまま、何も言わない。慶太郎は左手で光希の頭に触れた。慶「…なんで…泣いてんの?」光「泣いてない」顔を埋めたまま光希は首を横
きゃしー さん作 [392] -
スカバンburn!!最終章 -101- 夢を叶えたい理由
しばらくの間、慶太郎は黙って光希を見つめた後、ようやく口を開いた。慶「…光希はピアノが好きなんやろ?」光「…うん」慶「……俺な、怪我してドラム叩かれへんかった頃、ほんまは迷ってた。ほんまにドラムが好きなんかなって。こないだ言われてん。お前は達也を抜かしたかったんやって。達兄は頭悪いけど、何でもできて、俺、ほんまは多分、ずっと悔しかった。だから、ドラムもほんまは、達兄を抜かしたくてやりたかったんや
きゃしー さん作 [376] -
スカバンburn!!最終章 -100- “一番”
慶「迷ってんの?」光「…不安…やねん。なんか…」慶「寂しい?」光「…」慶「誰かが言ってた。何か得るには何かを捨てなあかん。その意味が…今なら俺にもわかる気がする。でも…」光「…?」慶「やっぱり寂しいというより、不安というか…皆との関係がこのまま進んでそのまま終わっちゃうんじゃないかって。ほんまは自分にとってもみんなにとっても、この9人が一番の仲間で一緒にいた時間が“一番”であってほしい。でも、い
きゃしー さん作 [334]