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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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スカバンburn!!02 -36- 〜焼きもちとやつあたり〜
翼「フェザーに対して悔しい気持ちがあったからだけとちゃう。…なんか……」美「ほらあ〜やっぱやきもちやろ??」翼「……」美「はあ…あんたはいっつもみっきーみっきーってばっか言って騒がしいのにな。うちが離れてもやきもちやくねんな。」翼「そんなことないっ!」美「はいはい」翼「やきもちちゃうからな!あの“のぶやき”が気に食わんの!」美「はいはい、“のぶあき”な。」翼「あんなん“のぶ焼き”や」美「なんやね
きゃしー さん作 [421] -
スカバンburn!!02 -35- 女の子
聖「ほんまに。美弥は面倒見ええなあ」波「ちゃうって」聖「え?」波「そうゆうのだからじゃないねんてば」聖「…?」波「どんなに男前な美弥でも、女の子やねん」秋「あかんな、せえちゃんは」――――美「まだすねてんの?」美弥が声をかけると翼の肩が微かに跳ねあがった。鋭い目つきで振り返り美弥を見たあと、また背を向けた。美弥は気にせず翼の隣に腰かけた。翼「別にすねてへんわ」美「そんなに羨ましいん?あのバンドが
きゃしー さん作 [370] -
ほんまは泣きたい
あいつが、東京に行っちゃうらしい東京の大学何も知らんうちにわざわざ丁寧に教えてくれたのは友達やったあいつはアホやし、器用じゃないし、間違っても恋なんかせえへんうちの唯一の男友達男とも言えるんかな?うちが話聞いてへんとすぐすねるし、他の男子の話をすると不機嫌になるうちが少しきつく返すとすぐへこむいっつも何かと相談持ってきて、いっつもうちに弱音吐いてくこうやって書くとほんま頼りない奴うっとうしがった
きゃしー さん作 [443] -
スカバンburn!!02 -34- 〜君の笑顔〜
波「もうっせえちゃんはあかんわ!…あれ?美弥達何してんねんやろ?」波音が体育館までたどり着くと入り口で美弥と光希がつっ立ったまま中を覗いていた波「中入らんの〜?」美「ああ波音。それがさ、見て」波音も中を覗くと秋奈があのピアノを楽しげに弾いている。そしてその音色に合わせるように慶太郎がドラムを叩き笑い合っていた。光「…笑ってる」美「ん?慶太郎が??そりゃ笑うやろ」光「ううん。そうじゃなくて…今日は
きゃしー さん作 [459] -
スカバンburn!!02 -33- 波音の不安
――男子部屋波「せいちゃ〜ん」波音が入り口から声をかけた。聖二、拓朗、猛の3人はそれぞれくつろいでいた。聖「お、どうしたー?波音?」波「体育館まで一緒に行こー」聖「ほんの1分程度の距離やん。まあええけど」猛「じゃあ俺も行く!」波「あかん!タケはたくと2人で行きい!」猛「え〜なんでー?」波「行こ〜せえちゃん」聖「う…うん…?」波音は聖二の腕を引っ張り出て行った拓「なんやお前、またケンカしたん?」猛
きゃしー さん作 [360] -
スカバンburn!!02 -32- 〜あいつのことなら〜
昼食の間も翼は一言も喋らずさっさと食べ終え、先に民宿を出た。――女子部屋光「あれ?二人は?」光希が部屋に戻るとそこに居たのは美弥だけだった美「波音はトイレ。秋奈は…もう行ったみたい」美弥は散らばった荷物をまとめながら答えた光「そう…美弥?」美「何ぃ?」光「なんかごめんな、うちらほんまたまたま二人が居るとこ見ちゃって…」美「あはは、まだ気にしとったん?もうええって」光「でも…翼…」美「こういうこと
きゃしー さん作 [363] -
スカバンburn!!02 -31- 〜翼の不満〜
翼「伸昭ぃ〜?」猛「ほら、あの…あっちのバンドの」翼「わかった!あの長髪軽男か!!」聖「何やねん、それ」秋「で、それが何なん?」猛「昨日の夜、美弥と楽しそうに2人で喋っとってん」聖「2人で?」翼「は?」秋「ほんま?」美「いや…別にたまたま会ったからちょっと喋っただけで…」翼「ちょっと?」翼が険しい顔で美弥を睨んだ美「もう、だからーたまたま会ったの!てか、何でそんな怒ってんの?」翼「怒ってへん!!
きゃしー さん作 [353] -
スカバンburn!!02 -30- 〜隠された弱さ〜
光「バンド(ここ)の人らは…なんていうか皆お節介というか、何でそんなに人のことばっか気にしてあげられるんやろ…」しばらくして光希は窓の外をぼんやり眺めながら呟いた聖「あいつら皆お節介とか…優しいからとかじゃない。光希がメンバーやから、お前が仲間やからやん?仲間は大切にせな」聖二は目を細めて優しく笑いかけた光「…うちは自分の弱いとこ、見せないように必死やのに…」聖「見せてしまえば?皆も…」翼「わっ
きゃしー さん作 [387] -
スカバンburn!!02 -29- 〜ピアノ〜
猛は勢いよく光希に言った後、満足そうに笑って出ていった。光「…猛も波音も、うちのことよく見てんねんなあ…」独り残された光希は周りをぐるりと見渡した。独りだと広く思える体育館の隅には黒いピアノがひっそりと置いてあった。光希はしばらくそれを睨むように見つめた後、近づいて行った。昨日掃除したものの、そのピアノは埃っぽく古そうだった。光希が開けると意外にも鍵盤はまだ綺麗で一音光希が鳴らしてみると綺麗な音
きゃしー さん作 [372] -
スカバンburn!! 02 -28- 〜君の味方〜
猛「あ゙あぁー眠たいぃ」光「昨日遅くまで起きとったしな」体育館の外からはすでに他のメンバーの音が聞こえてくる。体育館にはまだだらだらとベースを出している猛や光希、必死にドラムを反復練習している慶太郎の3人だけだ。猛「なんか…えらい気合い入っとんなあ…慶太」光「…そうやな」カランッ!猛光「!?」慶太郎が突然スティックをその場へ放り投げた。猛「…慶太…?」慶「………外」光「…?」慶「…外行ってくる」
きゃしー さん作 [386]