トップページ >> きゃしーさんの一覧
きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
-
スカバンburn!!02 -10- 〜いざ体育館へ!〜
翼「なんで慶太はこーへんのー?」民宿をでるとすぐに翼は不平言った。8人はそれぞれ雑巾やら箒を手に、ただまっすぐに伸びている全く車の通らない道路を体育館へ向かって、歩きだした。聖「しゃあないやん。飯食ったら寝ちゃってんもん。」翼「じゃあ俺も寝る。」拓「あかん!お前は掃除せえ!」翼「掃除なんかせんでもえーやん。もう練習しようやあ!いや、バンド名決めようやあ!!」拓「あーかーんっ!!ええか、あっこの体
きゃしー さん作 [444] -
この空が絶望に染まる、その前に 27 〜あいつは誰〜
「あちらの方角だ!」リキが煙の上がっている方を指さした。「おい!あそこに見えんの、レンじゃねえか?!」「確かに、あれはレンさん!!でも…どうして」「それにもう一人…誰だ…?」――「さっきより人数多いなあ。」レオナルドは店の看板の上に飛び乗り汗を拭いた。「仕方ねえな」彼は両手の平を胸の前で強くあわせた。そしてゆっくりとその両手を離していく。「あれは…?!」彼の手の平の間から光とともに少しずつ“棒”
きゃしー さん作 [335] -
スカバンburn!!02 -9- 〜不思議なボーカル〜
翼「なんつーか個性強いバンドやな…」聖「お前が言うか」猛「あれ?でも、ボーカルは?」猛が尋ねると、琢磨が答えた。琢「そこや、そこ。舞、お前もちゃんと話せ」琢磨が指さした場所には小柄で黒髪のボブ、長いまつげに大きな瞳の少女が座っていた。彼女はただ黙々とカレーをおとなしく食べている。琢「もー舞!はあ…もうええわ。彼女がボーカルの舞。まあ仲良くしたって。」舞はその丸い瞳を琢磨にさえ向けることなくお茶を
きゃしー さん作 [376] -
幸せをきみに -届け、この歌- 16
翔ちゃんの話から思い出話にとんで、ちょうど話が区切りにきたときやった「あーやべえっ!!!」和が立ち上がって叫んだ。「俺もう帰るわあ」驚いたままのあたしに振り返って和は一言そう言った。また会える?その言葉が出てこーへん。「真央、携帯貸して」和が突然手を差し出したので、あたしも慌てて青色の携帯を差し出した。高1の春、やっと手に入れた携帯。あーあ、もっと早くに持ってればなあって何度思ったやろ。そんなあ
きゃしー さん作 [313] -
この空が絶望に染まる、その前に 26
「一体どういう奴なんだ!どこにいるんだ」ルカは頭を抱えた。「どうしましょう…」「何も手がかりがないのでは困る…」ルークとリキもため息をもらした。すると、急に辺りが騒がしくなってきた。「何事か」叫びながら人々は3人の傍を走り抜けて行った。リキはすぐ傍を走っていく男に問いかけた。「あっちで変な奴らが街を襲ってんだ!!お前らも逃げた方がいい!あいつら普通じゃねえ!!!」男はそう叫びながら去って行った。
きゃしー さん作 [315] -
スカバンburn!!02 -8- 〜“フェザー”〜
「うちは純。サックスやねん。よろしくー」「俺は伸昭や。ベースやってまーす。」純の隣に座っていた伸昭は頬づえをついたまま、微笑んで言った。長めの黒髪は無造作で、その笑み、話し口調からして軽そうな男だ。「じゃあ次は俺が。名前は利樹。パーカッションや。」利樹も同じく黒髪だがサイドは刈り上げていて伸昭よりも短く、凛とした様子で座っている。琢「次はちいちゃん、自己紹介や」「はーい★僕はあ、ちひろでぇ、ドラ
きゃしー さん作 [382] -
スカバンburn!!02 -7- 〜ライバルBAND“フェザー”〜
美猛「いとこー!!?」波「おー!」聖「なるほど、どおりで」翼「口が悪いわけだ」拓「なんでやねん!!!うっさいわ!!」広い部屋に長机が並べられ2バンド、計17人が並んで座った。目の前には昼食のカレーが並べられた。拓「とにかく、こいつはいとこの琢磨。俺らと同い年や」琢「よろしく」翼「で?そっちの奴らは…」翼は向かい側に座る男女を警戒するように見つめた。琢「紹介するわ。俺ら“フェザー”のメンバーを。」
きゃしー さん作 [400] -
この空が絶望に染まる、その前に 25 〜レオナルド・ザ・ピンチ〜
――「あんた名前は?」白い坂道を並んで下っていると辺りの人々は2人を避けるようにしながらじろじろこちらを見てくる。レンはその視線を気にしながら足を速めた。「聞いてる?」この男は全くこの視線に気付いていないのだろうか。「…え?…ああ、あたしの名前はレン…」――『レン、あなたはこの世には存在していないことになっています。なので簡単に外で自分のことを明かさないように。いつ命が狙われるかわかりませんから
きゃしー さん作 [294] -
スカバンburn!!02 -6- 〜拓郎とたくま〜
「おー、お前この前のギターやってるとかゆう人やったっけ?」翼「ああ、そうや!お前この前はよくも俺らのバンド、馬鹿にしたな!てか何でおんねん!!」「俺らはバンド強化のためや。お前らは…旅行?」翼「ちゃうわっ!俺らはなー合宿や!」「合宿?」彼は馬鹿にしたように鼻で笑った。翼「馬鹿にすんなよー!!ええか、ここはな、俺のバンドのボーカルのじいちゃん家やぞっ!!!」翼は得意気に胸を張った。美「なんか自慢す
きゃしー さん作 [365] -
この空が絶望に染まる、その前に 24 〜捜索〜
――「怪我してねーか?」男は振り返りレンに尋ねた。レンは目の前で一瞬にして消え去ったアバドンの一味に呆気にとられていた「ほっんとに変な奴らだなあー遺体も残らず消えるんだもなあ」「…あなた…魔術士…?」レンと同じように街にいた人々も驚きと恐怖の混じった表情で彼を見つめている「んーまあ…そんなもんかな?それよりそれ、重そうだしなんか危ないし送るよ」彼はにっこり笑うとレンの腕から荷物を引き取った――リ
きゃしー さん作 [288]