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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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スカバンburn!!02 -0- 〜これまでのあらすじ〜
これまでのあらすじ1年間の留学の後、帰国した光希は兄のいるスタジオで、ある8人組のバンドに出会う。成績優秀でバンドの保護者的存在、トロンボーン担当、リーダーの聖二。バンド1の熱さを持つが素直になれず口の悪いボーカルの拓朗。突然無茶を言い出しバンドを振り回すお調子者、ギター、ボーカル担当の翼。美人で清楚、皆に笑顔を振りまくアルトサックスの秋奈。翼の幼なじみで皆の姉のようなしっかり者、テナーサックス
きゃしー さん作 [389] -
幸せをきみに -届け、この歌- 12
――中学2年の冬、ギターに夢中になってたあたしが和樹の変化に気付いたのは友人の一言だった「最近、成瀬見いひんなあ」成瀬は和樹の名字。「そう?」確かにあのギターの会話から一言も和樹と交わしていない。「学校も最近休みがちらしいし…真央、仲良かってんからなんか聞いてへんの?」前なら仲が良いって言い方だったのがいつの間にか過去形に変わってる友人の言葉がひっかかった。「…うん、まあ」クラスも変わったしお互
きゃしー さん作 [374] -
スカバンburn!! 78 〜いつか伝われば〜
慶太郎の自転車に乗せられ着いたのはいつもの公園。光希はさっさと歩く慶太郎に遅れないように足を動かした。「どこ行くん?てかミーティング…」光希は慶太郎の向かう先を見て気付いた。「置いてくで?」慶太郎は立ち止まる光希に声をかけバスケットコートにいる男子学生に近寄っていった。光希も慌てて後を追った。加藤はまた独り、練習をしていた。「加藤」慶太郎は少し離れた所から声をかけた。「なんや、また来たんかよ」加
きゃしー さん作 [352] -
スカバンburn!! 77 〜慶太郎の考え〜
「例えば…俺がね、なんかの賞をとったとして、でもそれを見たり聞いてへん人はそんなん知らんやん。もし知ってたとしてもそれが小さい賞なんかすごい賞なんかわからへん。俺がその賞を、めっちゃ努力して手に入れたのか簡単に手に入れたのか全て話さなわからへん。自分のことをずっとそばにいて見てる人なんておらん。知らん人は知らん。ずっと側で一緒におったわけでもない加藤が俺の気持ちとかそんなん知らんのは当たり前。そ
きゃしー さん作 [438] -
幸せをきみに -届け、この歌- 11
「とーちゃくー」ゆるーい和樹の言い方にあたしは顔をあげた。普通の公園やん。あたしのマンションより少し離れた別のマンションの裏にある公園。なんか寂しい感じで誰もいない。和樹は自転車を停めて公園のベンチに迷わず座った。「真央、」和樹の隣の空いた席。小学校の時、席替えの度に密かに願ってた場所。あたしは少し距離をあけてそこに座った。「空、きれいやな」和樹は大きく伸びをして空を見上げる。あたしはその横顔を
きゃしー さん作 [470] -
この空が絶望に染まる、その前に 21 〜リタ・ロネー〜
――「また人探しぃ!!?」隊長室のソファに行儀悪く座りルカは声をあげた「ええ、今日は写真もあるんですよ」ルシオは向かい側に腰かけ写真を手渡した。受け取ったルカの隣からリキが覗きこんだ。「ガキィ?!!」「名はリタ・ロネー。その写真しかなくて。今は19歳くらいだったと…」「この者は…今どちらに?」リキが顔をあげ尋ねた。「リル島に…その島にいる可能性が高いかと。」「「リル島!!?」」「今トトーがそこに
きゃしー さん作 [309] -
幸せをきみに -届け、この歌- 10
「なんで…ここにおるん…?」やっとのことででた言葉は本当に小さな声だった。「真央に会いに来た。」和樹は悪戯に微笑んで答えてくれた。「…嘘つけ、あほ」言いたいことはいっぱいあるのに何も言葉にならない「ほんまやって」和樹はやっぱり笑ってそう言った。からかう和樹にあたしが怒った時いつも見せた笑顔だった。「……」懐かしくなってあたしの声はまた出なくなる。「なあ、真央今ひま?」「え…うん、まあ…」「じゃあ
きゃしー さん作 [313] -
スカバンburn!! 76 〜慶太郎の考え〜
――「今日は珍しく早いねんなあ」息をきらしながら光希はいつもの場所に足を踏み入れた。慶太郎は顔をあげ光希を見たがまた独り、スティックをぽんぽんと投げて回し始めた。「…走ってきたん?」慶太郎の向かい側のパイプ椅子に光希が座ると慶太郎はスティックから目を離さずに聞いた「学校終わった瞬間、あんたすぐにおらんくなんねんもん。ミーティングまた忘れてんのかと思って。自転車ないから走って追いかけてきた。あっつ
きゃしー さん作 [343] -
この空が絶望に染まる、その前に 21 〜襲われた海賊船〜
――『3ヶ月前に目撃されたのが最後のようです』映像の男は残念そうな顔でルシオに報告した。青いマントには“平和連合”の文字がはっきりと書かれている。『なんでも町を出たのがその1ヶ月ほど前だそうでしてね、そこからだいぶ離れた海沿いの村で海賊船とみられるはっで〜な船に乗ったとこを目撃されたのが最後だそうで』「そうですか…」『やっといい情報を得たと思ったんですがね』「……」ルシオは手を組み考えこんだ。ち
きゃしー さん作 [276] -
スカバンburn!! 75 〜定まった道〜
「慶太っ!加藤がお前のこと…!呼び出し、それやったんやろ?!」帰ってきた慶太郎を待っていたのは慶太郎とは逆に慌てて大騒ぎしている猛だった。「うん」慶太郎はいつも通り自分の席についた。騒がしい猛の声で周りの視線が慶太郎に集まる「“うん”ちゃうやろ!お前もちろん、否定したんやろ?」「ううん」「ううん?!なんで?!」「なんでって……めんどくさい…から?」慶太郎はまるで解けない問題を解こうとする小学生の
きゃしー さん作 [344]