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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。
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スカバンburn!! 15
「じゃあ本題なその本番やねんけど…みっきーにも出てもらおうと思うねん」聖二の言葉に光希はえ、と声をもらした「一週間もないのに?」特に驚いた様子もなく猛が聞く「うん、大丈夫やろみっきー上手いしでな、そのピアノを入れる曲をどうしよっかなあって3曲やるやん?全部はきついから1曲だけ入ってもらいたいねんけどその曲を増やすか、元々やる曲のどれかにピアノのパート増やすか皆に聞きたいねん」「…(またうちの意見
きゃしー さん作 [304] -
スカバンburn!! 14
「何するんー?」「まずはミーティングや」ベンチのそばにシートを広げ聖二はノートやらを取り出す「わざわざ公園で?!てか歓迎会ちゃうやん」「まあまあ、ちょっと決めなあかんことがあんねん」「ではっ!第…何回かわからんけどミーティングはじめまーす」「翼!お前がしきんなっ秋奈、書記たのむな」聖二に渡されたノートに秋奈はベンチを机代わりにし何か書き込む「皆さんわかってるやろうけど今週の土曜日、本番ですよね?
きゃしー さん作 [301] -
スカバンburn!! 13
「タケちゃん、安全運転でおねがいします!」「まかせといてっ★よっしゃ、いくでー」きゃーっという叫び声の混ざった笑い声とともに波音を乗せた猛の自転車は坂道を一気に下っていく「ほんま楽しそうやなあ」聖二がのんびりと呟く「てかあいつらどこ行くかわかってへんやん!タケ〜!!!下で待っとけよー!」「たくろー、俺らも行こう!あいつらなんか抜かしちまえ!」「嫌やわ!ただでさえお前後ろ乗せんのは危険やのに」「い
きゃしー さん作 [300] -
間違いletter 50
――翌朝病室を訪れるとゆかはすでに目覚めていた彼女にいつものような笑顔はなく俺の姿を見て少し微笑んだだけだった「…おはよう」彼女は黙ってうなずくいつものように彼女の側に椅子を寄せると彼女は引き出しからあのメモを取り出した俺はメモを受け取り目を通した『私、手術うけるそれで拓也のお嫁さんに なる』顔をあげると不安と決意の混じったゆかの顔がすぐ側にあった手を伸ばしキスをした「…顔真っ赤じゃん」ゆかは真
きゃしー さん作 [331] -
間違いletter 49
――病室は真っ暗な闇に包まれた毎晩この闇に吸い込まれそうなそんな恐怖に襲われる私だってこのまま死ぬのを待っていたくないでも手術してそのまま目が覚めなかったら?愛みたいにあのまま知んじゃったら?死にたくないもっと彼と一緒にいたいもっと彼に伝えたいことがいっぱいある私は体を起こし病室を見渡す私は彼にもっと伝えたいことがいっぱいある文字なんかじゃなくて「…っ、…っ……」私の口からはやはり何も言葉はでな
きゃしー さん作 [312] -
間違いletter 48
――病院をでると外では真治が待っていた「そろそろ面会時間も終了かと思って…」そう言って俺を車に乗せた「東京には明日戻ろうホテルとっておいた隆が知ったら怒るかな」「…ごめん」「俺が勝手にしたんだよ…ゆかちゃんはどうだった?」ハンドルをきりながら真治が聞いた「…手術しようって言ったんだ」「…そうゆかちゃんは?」助手席の窓から薄暗く人通りも少ない外の景色を眺めた「…泣いてた何も言わなかったよ」「…そう
きゃしー さん作 [312] -
間違いletter 47
「大丈夫か…?」彼女はまた笑顔になりうなずくだがその顔は辛そうだった「無理に笑わなくていいから…お願い、無理しないで」それでもゆかは申し訳なさそうに微笑んだ彼女は俺に夢を追う勇気をくれただから俺も…「ゆか…手術、うけよう」ゆかの表情には驚きと不安が浮かんでいた「…ごめん、手術のこと聞いた」彼女は今にも泣き出しそうな顔で俺を見つめる「……俺も怖い…毎日ゆかがいなくなる恐怖に襲われてるでも…もし、そ
きゃしー さん作 [322] -
間違いletter 46
その日の仕事を終えると俺は真治と大阪に向かったゆかの病室に入るといつものベッドに彼女の姿はなかった「…いない」恐怖が胸に広がる「…ゆかっ…」「…あ、おい拓也」真治の声と同時に後ろから飛び付かれた「わっ!」振り返るとゆかが俺にくっついたまま顔をあげ小さな子どもみたいに笑っている「…ゆか…」俺はほっとして彼女を抱きしめ返す抱きしめたゆかの体の細さに胸が痛んだ「俺は出てくよ拓也後でね」真治はさっさと出
きゃしー さん作 [316] -
間違いletter 45
――「あー隆?今日って取材2件だったよな?」俺は真治の声で目を覚ました携帯で時間を確認する08:07カーテンの隙間から光がもれている「悪いんだけどそれ1件今度にまわせないかなあ…いや、俺じゃなくてね拓也があんまり体調よくなさそうだから…頼むよ早めに帰らして明日はオフだし休ませた方がいいと思うから…」電話をしている真治は俺が見つめているのにも気付かず窓に近寄るカーテンを開けるとさらに部屋が明るくな
きゃしー さん作 [302] -
間違いletter 44
「いいよ、言わなくてごめん」「いや…」真治が心配そうな表情で俺を見つめた「泣きたければ泣けよ」「え?」コン、と缶ビールを真治はテーブルに置いた「おまえはさ、すぐに強がるしかっこつけるからなあ」「…」「お前が泣いたって俺は馬鹿になんかしねえよ弱音吐いたってお前を弱い人間なんて思わないだから泣け言葉を口に出すより泣いてしまった方がいいどんなにかっこ悪くたってみんなには黙っといてやるよ」予想もしなかっ
きゃしー さん作 [362]