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きゃしーさんの投稿された作品が635件見つかりました。

 
  • 間違いletter 43

    俺がこうしてる間に彼女の死は確実に近づいている俺が離れている間に彼女が消えてしまうのではそんな恐怖に襲われるようになった「お疲れさまでしたー」「お疲れー」仕事を終え帰宅しようとしていた時だった「拓也、帰んの?」珍しく声をかけてきたのは真治だった「え、うん」「じゃあ、今日お前ん家行っていい?」俺は真治の運転する車で自宅に向かった「お邪魔しまーす」「言っとくけど汚いよ」「わかってるよ」真治は特に何も
    きゃしー さん作 [338]
  • 間違いletter 42

    ようやくゆかが眠りについたとき面会の時間は過ぎていた「すみません、時間です」和田さんが申し訳なさそうに声をかけた「ごめんな、ゆか」泣き疲れ眠っているゆかの頭を撫で俺は病室をでた「ゆかの病気は治るんですか」死という言葉が頭に浮かんでいた和田さんは振り返り立ち止まった「ゆかもいつか死ぬんですか」「このままでいれば確実に亡くなります」少し間があってから彼女ははっきりと答えた「助かる方法はないんですか」
    きゃしー さん作 [308]
  • 間違いletter 41

    廊下を歩いているとちょうど病室から出てくる医師や看護師の姿が見えた彼らが出ていった病室に俺らは足を踏み入れた「拓也さん…」振り返った愛の母親の声は震えていた「…先ほど…亡くなりました」愛はいつもと変わらずそこにいた俺はずっと彼女が目覚めることを願っていた彼女はいつもどおり眠っているだがもう二度と俺やゆかの願いが叶うことはない愛の母親の言葉にゆかの涙はさらに激しくなった俺はゆかを抱きしめてやり言葉
    きゃしー さん作 [337]
  • スカバンburn!! 12

    「けぇちゃん、次のライブいつなんー?」「…んーいつやったかなあ」「もうっけいたろーはあかんなあっ!タケちゃんわかるー?」「…来週やったと…思うーはーちゃん用意できた?」「もうちょっと!!!」「じゃあまたわかったら教えてなあー!けぇちゃんドラム頑張ってねー」「うん、頑張る」彼女達は光希の存在には全く気づいていないかのように去っていった「タケ帰ろー」波音は友人に手をふり教室をでてきた「みんな人気者や
    きゃしー さん作 [320]
  • 間違いletter 40

    いつだって突然訪れる俺を笑顔で彼女は迎えてくれる病室に行けばいつでも彼女に会える当たり前じゃなくなる日が来るなんて考えたくない手紙しか連絡手段がないため彼女にとって俺の見舞いはいつでも突然だその日も俺が病院にくることをゆかは知らないはずだっただが、その日はまるで俺が来るのを待っていたかのように病院の入り口の前にはしゃがみこむゆかの姿があったすぐにゆかを見つけた俺は彼女にかけよった「ゆか、何してん
    きゃしー さん作 [414]
  • 間違いletter 39

    「ゆかちゃんの病気って治るのか?」長い沈黙の後にようやく口を開いたのは真治だった「……」俺はゆかの病気について何も知らない知りたくない「子どもが病気になって離婚する両親ってよく聞くけど…簡単に治る病気だったらずっと入院することもないし両親も…」直人も口を出したがまずいことを言ったと思ったのだろうかすぐに黙った「ちゃんとそのことについて聞いておいた方がいいんじゃないのか」「…怖くて聞けないよ」よう
    きゃしー さん作 [386]
  • 間違いletter 38

    「何でそんなに暗いんだよ〜明日ライブだぞー?」運転しながらマネージャーの隆が呆れたように言ったが誰も答えなかった重苦しい空気の中隆の声だけが聞こえる「そのゆかって子にパワー貰いに行ったんじゃなかったのかー?まったく…」助手席の直人は子どもみたいに膝を抱え丸まっていた右隣に座る真治も腕を硬く組み自分の足下を見つめ黙っていた「…隆、うるさい…お願いだから黙って」直人の言葉に隆は黙ったが明らかに不機嫌
    きゃしー さん作 [333]
  • 間違いletter 37

    「いや、本当に驚いたよなあいつがあんなことするなんて拓也、おまえすごいよ」「俺は何もしてないよ」俺らはゆかや卓也と別れ病院の出口に向かっていた「愛ちゃんにも届くといいんですけどね」ゆかの担当である看護師の和田さんが見送りに来てくれた「今日はゆかちゃん、とっても楽しそうで…忙しいでしょうけど彼女のためにまた来てあげて下さいね」俺にはゆかのことばかり気にかかっていた「あの…聞いてもいいですか?」「え
    きゃしー さん作 [352]
  • 間違いletter 36

    「……おまえ…」眠る愛の隣でギターを弾いていたあいつは俺らに気付き手をとめた「卓也じゃん何してんの?」直人が卓也のそばに寄る「…いや…その…」突然の俺らの登場に卓也はうろたえていた「番組の撮影…ではなさそうだな…一人なのか?」「ああ、そうだよ」「…なんで?」「……」俺の右腕が突然解放された俺のそばを離れたゆかが卓也に近寄るその表情からは何も読み取ることができない俺は一瞬ゆかがあいつを殴るんじゃな
    きゃしー さん作 [366]
  • 間違いletter 35

    いつもは俺の言葉しか聞こえない病室が今日は賑やかだった不意にゆかが時計を見た「あ、愛のところ行く?」愛の病室に行く時間はいつもだいたい決まっていた俺らは病室をでて愛のもとへ向かう廊下を歩く俺の隣に珍しくゆかがぴったりとくっつく「今日は珍しく甘えてくるね寂しかった?」俺の顔を見ずまっすぐ前を見たままうなずく彼女から寂しさが伝わってくる「あんまりこれなくて本当にごめんな」俺の腕に絡む彼女の手に力が入
    きゃしー さん作 [498]
 
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