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きむち さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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君と私?
暴走した心の歯車は歯止めがきかなくなっていた。ベッドから無作為に起き上がり、机に置いてあった写真立てを思い切り、床に叩き付ける。ガシャンッ鈍い音とともにガラスが砕け散り、その鋭利な破片は私の頬を掠ったが、不思議と痛みはなく、蔓延した疎外感だけが心を満たしていた。激しく散乱した、写真立ての中の私は家族に囲まれて、嬉しそうに微笑んでいる。きっと戻る事がない本当の笑顔。私の心は虚空(きょくう)の闇で支
きむち さん作 [181] -
あいつの笑顔?
こんな作品のどこが面白いのか解らないが、ほとんど空席もなく満員だった。僕たちは一番最後列の席に座った。館内放送が流れる【ただいまより、上映を開始します。携帯は電源をお切り頂くか、マナーモードの上、ご観賞くださいますようお願い致します。】辺りが暗くなり出した。僕は横目で彼女を見た。映画の宣伝をポップコーンを片手に食い入る様に見ている。しばらくして、字幕が流れ始めた。二時間後、映画の上映は終わった。
きむち さん作 [196] -
あいつの笑顔?
目的地に着くと、先に彼女が待っていた。「もー、何してんのさぁ。遅すぎだよ。遅すぎ。罰金だかんね(笑)」「智佳こそ何で、俺より先に着いてんだよ。」「彗を待たせたら悪いと思って、タクシーで来たのさぁ。文句ある?(笑)」「いや、別に…ないけど。」「とりあえず、入ろーよ。」映画の時間にはまだ、早かったようだ。「えーと…6時半からかぁ…あと、30分もあるね。ね?ポップコーンとかジュースとか買ってった方がい
きむち さん作 [195] -
あいつの笑顔
冬の風が突き刺さるように痛い。手袋をしてはいるが指先の感覚なんてまるでなかった。12月の半ば大学に入って二年目の冬だ。元々、都会に憧れていた僕は高校の時に、地元でバイトをしながら、コツコツとお金を貯めていた。親は自営業を営んでおり、僕を都会に出すことから反対していたが、その反対を押し切り、上京。公園のベンチに腰を掛け、物思いに耽っていると、携帯の着信がなった。最近の曲に詳しくない僕は、とりあえず
きむち さん作 [233] -
夢の中
夕日の眩しさのせいで、辺りがよく見えない。どうやら眠っていたようだ。顔に当たる夕日を手で覆い隠しながら、起き上がる。「夢か…。」朝、9時 出勤ラッシュの時間はとっくに過ぎている。何故かその日に限ってギリギリに家を出た。普段通りなら、もう会社に着いているはずだ。最近は特に疲れていて、食欲もないし、夜も寝付けない。そんな日がここ毎日続いていた。出勤ラッシュは終わったというのに、未だに人は減らない。駅
まぁちゃん さん作 [237]
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