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友愛数 さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • いつかまた〜88〜

    ハァ、ハァ、溢れる想いを胸に、教室へ駆け込んだ。そこに居たちさは、僕をみつけて「うぅ…っ!トーマ…」どうした!?「蓋が開かないぃ…」がくぅーーーーーー…ちさは、染料の入っている容器の蓋を握りしめて僕に言った。「どれ?貸して」ちさから容器を受け取る。意気消沈…うりゃ!と、蓋を開けて、ちさに渡す。「何するの?」「ありがとう。うん、絵を描こうと思って」「絵?」「うん。みんなの肖像画…」「そっか」教室に
    友愛数 さん作 [219]
  • いつかまた〜87〜

    【トーマ】「これ…。アンタの名前を知らない人が見たら、なんの事だかわかんないね」恋歌がつぶやく。「ちさね。トーマと付き合う事になった次の日、言ってたんだよ。…いつも、振り向くとトーマが優しく見ていてくれたって。安心してる自分がいた、トーマに名前を呼ばれるのが嬉しかった…って。その気持ちがなんなのか、ずっと分からなかった…でも、トーマに告白されて、自分の気持ちに向き合ってみたら、その気持ちが好きっ
    友愛数 さん作 [98]
  • いつかまた〜86〜

    僕は、学校にいた。そこには、みんなで作り上げたセット、キャラクターそしてカメラ、パソコン。おもむろに、それらに手をかけた。僕も、この想いを。響の想いを。今の現状を。何かで表現したかった。卒業まであと1ヶ月という時。恋歌が僕に言った。「ちさの卒業制作が、ロビーに飾られたんだよ」恋歌と一緒にロビーへ向かう。そこには。背丈ほどある、大きな木の彫刻。大きな羽に、少女が、安堵の表情を浮かべてくるまれている
    友愛数 さん作 [102]
  • いつかまた〜85〜

    事実、ちさは、学校が終わるとアトリエに直行。二人で過ごす時間なんて、これっぽっちもなかった。でも、お互い気持ちを整理するにはいいのかもしれないと思って過ごしてきた。「ふ〜ん…。まぁ、あたしが口出す事じゃないけどさ」恋歌は、そこで引き下がった。ちさとすれ違う日々の中、1度、アトリエを覗きに行った事がある。「あら。いらっしゃい、トーマくん」 志田さんが声をかける。「こんにちわ。あの…ちさは…」「奥で
    友愛数 さん作 [91]
  • いつかまた〜84〜

    「え!?アンタ達まだキ…もがっ!」わあぁぁっ!叫びかけた恋歌の口を、瞬時に塞いだ。「バッ…!ここで言うなよ!」ここはアニメーション科の教室。他の生徒もいる。コク、コク、と頷く恋歌を見届けてから、ゆっくり、恋歌の口から手を放す。「…まだキスもしてないの?アンタ達、付き合って何ヵ月…?」今度は囁くように言う。「………」「…………」言葉を失う恋歌。そんな気なんてなかった。いや、それは詭弁だな。ちさに触
    友愛数 さん作 [113]
  • いつかまた〜83〜

    「あーっ!響のヤツ、むかつく!挨拶くらいしてけっての!次会ったら文句言ってやる!…………って…次会うの、いつよ…」フランスへ旅立った響の事を知った恋歌が、寂しげに言った。響は、僕とちさ以外に、フランス行きの事は話していなかった。それだけ、急な出来事だったのだ。「ホントに自分の事、話さないヤツだったよね…。それで。響とはちさの事決着ついたの?…まぁ決着っていっても、付き合ってるのはトーマなんだけど
    友愛数 さん作 [85]
  • いつかまた〜82〜

    「こっち…見て」その言葉に、どんな意味があったのか。僕にも分からない。今、僕じゃない、誰かを想ってる、僕の好きな人。今は、響を想ってたっていいよ。響とちさの間に、どんな想い出があったって。僕は受け入れられるよ。でも。僕はここにいる。ちさの側に、いるよ。ちさは、こちらに体勢をずらし、「見てるよ…」そう言った。真っ直ぐ僕を見るちさを、もう1度、正面から強く抱き締めた。響。お前が残していったものは何だ
    友愛数 さん作 [88]
  • いつかまた〜81〜

    僕は、ちさの後ろに立っていた。ちさ。その涙は、響を想って流してる涙。仲間として?それとも…。どんな想いがあるにせよ、僕が今できる事、響から受け取った決意からやるべき事。「ちさ」呼びかける僕に、ゆっくりと、涙で濡らした顔を向けるちさ。「帰ろう?」そう言う僕に、ちさは、もう一度、地面へと目を落とした。体を起こし、手で涙を拭い、コクン…と頷いて立ち上がった。僕は、ちさを連れて、ちさのアパートへと向かっ
    友愛数 さん作 [112]
  • いつかまた〜80〜

    僕は、その光景を見ても、不思議と冷静だった。響の心が泣いている響は、苦痛の表情のまま、ゆっくりと、ちさから手を離した。そして、背を向け、歩き出した。少しずつ離れていく響の後ろ姿を見送るちさが、その時、「響!」叫んだ。足を止め、振り返る響に言った。「手紙…書くね!帰って来たくなったら、その時は、みんなで待ってるから!これは…!別れじゃないよ…!」そして「行ってらっしゃい!頑張って!」流れる涙はその
    友愛数 さん作 [108]
  • いつかまた〜79〜

    「俺…ちさの事、泣かしてばっかだな…」頭を掻きながら、不本意な自分を責めるかのように、響は言った。響が、辛く、悲しい気持ちを押し殺しているのが分かった。僕が響なら…。ちさに『さよなら』なんて。吐き出したくもない、その言葉を、響は身を切るような想いで口にした事、痛いほど分かった。そして「ちさ、笑って?」と言った。ちさは、子供のように、溢れ出る涙を拭う事もしないで、ただ、声を殺して泣いていた。響の言
    友愛数 さん作 [121]
 
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