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友愛数 さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • いつかまた〜68〜

    戦意喪失…とは、こういう気持ちを言うんだろうか。響の気持ちにうっすら気付いてから、響も同じ気持ちなんじゃないかとは思っていた。いつから、響がちさを想っていたのかは分からないけど、他のみんなが気付いていなかったって事は、それだけ響が表に出さないように気を付けていたからだ。僕は、響を裏切ったかのような罪悪感を感じていた。響に対して、闘争心を燃やしていた訳じゃない。あるとしたら、それは僕自身の焦り。ち
    友愛数 さん作 [154]
  • いつかまた〜67〜

    走りながら響の姿を探す。すると、丁度、門を出ようとする響を見つけた。「響!」声をかけたけど、響は振り返る事も、立ち止まる事もしない。「待てって!」それでも止まらない。「お前!ちさの笑顔が好きだって言ったじゃねぇかよ!」そのお前が、なんで泣かしてんだよ…!ピタッ…と、響の足が止まった。そして僕の方を見た。そして…「お前も同じだったんじゃないのか?」……同じ…?「ちさは、誰のものでなくていいって」「
    友愛数 さん作 [129]
  • いつかまた〜66〜

    そこにあった光景とは。手を掴まれ、壁に押し付けられたちさの顔に、唇が触れそうなくらい近付いた響がいた。「響ッ!!!!!」叫んだ僕に、響は振り返った。そして、ちさの手を放し、教室を出て行った。「待てよ!」 響は止まらなかった。とにかく、今はちさが心配だ。ちさは、床に脱力したように座り込んでた。肩に手をかけ、「…大丈夫?」声をかけると、コクン…と、頷いた。その目には、うっすらと涙が浮かんでいた。僕は
    友愛数 さん作 [121]
  • いつかまた〜65〜

    ちさが、なんて答えるのか聞きたかったのかもしれない。響が、何を話そうとしてるのかも、知りたかった。僕は、そのままちさの言葉を待った。「え?……えっ…と……」そういう話が苦手そうなちさは、即答できないでいた。でも無言で待つ響に、流す事ができなそうだった。「……好きだって言われてから…私にとって、トーマがどんな存在だったのかな…って…考えるようになって……それで…」口ごもりながら、ぽつり、ぽつりと話
    友愛数 さん作 [142]
  • いつかまた〜64〜

    放課後、先生の所へ提出物を届けた後、僕はPC室へと向かった。帰宅する生徒達と、次々にすれ違う。PC室の近くに差し掛かった時…教室の中から話声が聞こえてきた。その声の主が、響とちさだという事にはすぐに分かった。なぜなら、最初に聞こえた響の言葉が、こうだったからだ。「なんでトーマを好きだと思ったの?」僕は、ドアの前で立ち止まった。
    友愛数 さん作 [154]
  • いつかまた〜63〜

    授業が終わると、響は荷物をまとめて、何も言わず、すぐに立ち去った。頭がボーッとする…。前の席から、僕を見つけた恋歌がやってきた。教室を出て行く響と僕を交互に見て、「…どうした?なんかあった?」「いや…」「…ふ〜ん……。でも最近響なんか変だよね。バイト忙しいのかな」「…………。」それから数日でセットが出来上がり、あとはクローバー畑を敷き詰めるだけ、になった。「今日、クローバー取りに行こうか」僕はち
    友愛数 さん作 [143]
  • いつかまた〜62〜

    ある日。教室に入った僕は、珍しく僕より早く来て席についている響を見つけた。僕は、響の隣に腰をおろした。恋歌はまだ来ていない。お互い、会話もないまま、時間が過ぎる。「響」意を決して声をかける。「…お前さ……」ためらいもあった。でも続けた。確かめたい。「ちさの事…好きなの?」響は答えない。先生と同時くらいに恋歌が駆け込み、入り口に近い席に座る。もう授業が始まる。その時。「好きだよ」ドクン心臓が音をた
    友愛数 さん作 [149]
  • いつかまた〜61〜

    放課後、アトリエに集まった僕らは、クローバー畑を使うセットを優先的に作っていった。そんな中、恋歌が「あ〜、それにしても、今日はなんだかいい気分だよね〜。まさかトーマとちさが…」言いかけたところを「恋歌!」遮った。響は、黙々と作業をしている。「なに?」「あ…いや…」「なによ〜…。あ、ここ、黄色より水色が良くない?空の色で…雲作ろうか?」この無駄口がなければ、いい仕事すんのにな。恋歌。作業するみんな
    友愛数 さん作 [141]
  • いつかまた〜60〜

    予感的中。昼休みを終えて、3限目が合同授業って時、智と梨玖がやって来るなり、「よ、トーマ、ちさと付き合う事になったんだって?」と言った。恋歌ぁぁぁぁぁぁぁ!『あの野郎!』って顔してた僕に、梨玖が「なんで?いいじゃん、長年の片想いが実って良かったね」と言った。あ…やっぱり、みんな知ってらしたのね……恋歌…相談なんかには口が固いのに、こういう話になると、舞い上がって仲間に喋るんだよな…昔から。幸い、
    友愛数 さん作 [115]
  • いつかまた〜59〜

    別に隠す訳じゃないけど、『僕達、付き合う事になりましたー!』…って、大っぴらに言える状態じゃない。ちさは、いっぱいいっぱいだ。「な〜んか…。二人とも変じゃない?………もしかして…」うぉーーっ!!それ以上言うな!「二人、付き合っちゃってる?」あぁぁぁぁぁぁぁぁ…ちさを見ると、ここから逃げ出したそうなくらい、恥ずかしそうな顔してる。耳まで赤い。「え…。マジ…?」呆れた顔の僕、恥ずかしがってるちさの様
    友愛数 さん作 [117]
 
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