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友愛数 さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • いつかまた〜48〜

    ガラガラガラガラガラ……ちさが、キャリーカーを引っ張って歩く。時々、すれ違う人が振り返ったりしてるけど、ちさは全然気にしてないみたいだ。「まずは〜…土手?行ってみる?」「うん!」「持つよ」「あ、ありがと」今度は僕がガラガラガラガラガラ…あ〜。天気もいいし、ただ歩いてるだけだけど、なんか「なんか楽しいね」!?ちさの言葉に驚いた。以心伝心!?……まさかね土手に着いたら、そこには雑草に紛れてクローバー
    友愛数 さん作 [116]
  • いつかまた〜47〜

    「なんで?」問いかける僕に、「本物の、クローバーとしろつめ草畑、セットに入れたいんだ」と、ちさは言った。「そっか。じゃあ、探しに行かない?」「うん!」微笑むちさ。これって、一応デート?ちさの頭の中は、創作の事で埋め尽されてるけど、俺にとっては。どんな理由でもいい。一緒にいたい、…って、思うくらい、許されていいんだよな?恋歌。次の日、1限早く授業を終えて学校を出たちさを、僕は迎えに行った。アパート
    友愛数 さん作 [118]
  • いつかまた〜46〜

    それから。僕らは、また制作にいそしんだ。ちさの作ったそれぞれのキャラクターが出来上がり、僕と智、梨玖がセット作り、恋歌と響が絵コンテ作成に差し掛かったある日。叔父さんのバーでバイトしてた僕に、叔父さんが言った。「燈真、娘が入院する事になってな」「え?多佳子ちゃんが?どうしたんですか?」 「部活中に骨折してな。それで、ちょっと明日、明後日は店閉める事にしたんだが…」「そっか…、分かりました。多佳子
    友愛数 さん作 [154]
  • いつかまた〜45〜

    恋歌を俺が送っていき、響はそのままバイクで帰宅、ちさは智と梨玖が送って行く事になった。「じゃあまた月曜に」「うん、恋歌、よろしくね」「分かった。おやすみ」手を振りながら、ちさを見ると、心配そうな顔をしてた。ふらふらする恋歌を支えながら駅まで歩いた。眠気が襲ってきてたのか、恋歌も無口になってた。駅に着いて電車に乗り込んだら、恋歌は椅子にうつ伏した。一駅で僕らの町。改札を出て、恋歌の家に向かって歩き
    友愛数 さん作 [146]
  • いつかまた〜44〜

    「大丈夫?恋歌。ちょっと水とかない?」 恋歌の背中をさすりながら言う梨玖に、「あ、ウーロン茶なら…」ちさが辺りを見渡して、見つけたウーロン茶を差し出した。「ありがと…」 恋歌はそれを一口飲んで「大丈夫、大丈夫。歩けるよ」と言った。いや、絶対どっかで寝るだろ。「俺、家まで送って行くわ」「ホント?頼める?トーマ」心配そうな梨玖。「大丈夫、ちゃんと連れて帰るよ」「いいぃよぉー。自分で帰れるって」「全然
    友愛数 さん作 [179]
  • いつかまた〜43〜

    「トーマー!最後に打ち上げするよ!おいで!」恋歌が僕を呼ぶ。「…うし!やりますか!」みんなの所へ戻る。点火。少しして、しゅわーーーーっっ!!!と音を鳴らしながら、火がのぼる。「………………」みんな無言でその火を眺めた。何を想いながら…?そのうち、火は消えた。しん、と辺りは静けさに包まれた。「………終わっちゃったね…」「うん。楽しかったね」「そろそろ帰ろっか」「そだね。片付けよっか」僕らは片付けを
    友愛数 さん作 [224]
  • いつかまた〜42〜

    「あ、響来た」バイクの音がして、土手の上に響の姿を見つけた。「おーい!こっちー。ありゃ?アイツ、バイクで来たな。飲まないつもりか」バイクを停めて、ヘルメットを脱いでハンドルにかけ、響がやってきた。「悪い、遅くなった」「もー、なんでバイク?」「間に合いそうになかったんだよ」そういや、響がバイト休んだ事って滅多にないな。「ま、いーや!花火少なくなってきてるよ!やろ!」恋歌が響を引っ張って行った。「響
    友愛数 さん作 [253]
  • いつかまた〜41〜

    恋歌に話してみて改めて思った。ああ、俺はバカだよ。これじゃ、後にも先にも進めやしない。自分で勝手にドツボに入って行ったんだ。「でもよ?」恋歌が口を開いた。「相手に気持ちを伝えてしまったって事は、動き易くなったって事かもよ」「…?どういう事?」「だから、ちさはトーマの気持ちを知った訳じゃん?トーマは、『好きだから』こうしたい、ああしたいって素直に言えるようになったって事じゃん」「でもそれ矛盾してん
    友愛数 さん作 [200]
  • いつかまた〜40〜

    恋歌は、男運ないし、酒好きだし、変なテンションだし、こいつバカだなーって思う時もあるけど、その勢いというか、明るさがいつもみんなを盛り上げてくれる。そして、意外に口が固い。恋歌になら、話してもいいかな…。「もう言った」「!?!?言ったって、何を!?」吹き出しそうになったビールを、ぐっ、と飲み込んで恋歌が聞き返してきた。「好きだ、って」「え、ちょ……、いつ!?」「1ヶ月くらい前」「えぇ…!?ちょっ
    友愛数 さん作 [161]
  • いつかまた〜39〜

    ビールを飲みに、みんなの輪を離れた僕の所に、恋歌がやって来た。「よっ、おにーさん」恋歌も、ビールの追加。「お前、何本目?飲み過ぎんなよ、明日辛ぇぞ」「明日休みじゃん、大丈夫よ」「二日酔いになんぞ」「も〜、今日くらいいいじゃん〜」新しいビールを一口飲んで、はぁ〜っと溜め息にも似た息を吐きながら、恋歌が「このまま時間が止まったらいいのにねー…」しみじみと呟いた。「そうだな…。でも無理なんだよな。みん
    友愛数 さん作 [215]
 
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