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友愛数 さんの投稿された作品が88件見つかりました。

 
  • いつかまた〜38〜

    結局、次の土曜日に、バイトの休みを合わせて、みんなで行く事にした。響だけは、バイトを終わらせてから合流するらしい。みんな揃ってどこかに行くなんて、最後かもしれないな…。って、川ってすぐそこだけど。学校でもない、アトリエでもない場所に、ちさと行けるのはちょっと楽しみだ。当日。たくさんの花火と、お酒やジュース、菓子なんかを買って、川原にやって来た。バケツもちゃんと持参。「よぉ〜っし!やるぞーっ!飲む
    友愛数 さん作 [222]
  • いつかまた〜37〜

    それからといえば。志田さんの心遣いで、アトリエの片隅を使わせてもらえる事になり、放課後、バイトまでの時間は、みんな自然とアトリエに集まるようになった。ちさと二人で居る時間は、なくなった。前と、何も変わる事なく、僕とちさの距離はそのままだった。ある日。「ね、1日くらい手を休めて、どっか行かない?」恋歌が切り出した。「どっかって、どこ?」「分かんないけど〜〜〜、あ、海とか?花火しようよ!」「遠っ!ど
    友愛数 さん作 [136]
  • いつかまた〜36〜

    翌朝。ゆうべはよく眠れなかった。事もあろうに、俺はちさに想いを告げてしまった。そんなつもりはなかったのに…。いつもの通う道。当然のごとく、前方にちさの姿が見える。この場合、どうやって声をかける?このままスルーか。いや、それじゃ不自然だ。気にしないでくれと言ったのは僕だ。何も望んでいないと言ったのも、ちさに何かを求めていないと言ったのも僕だ。無視するのはおかしい。意を決して、ちさに話かける。「おは
    友愛数 さん作 [139]
  • いつかまた〜35〜

    「もう、今日はやめにしようか。時間も遅いし」そう言う僕に、「そうだね…」そう言って、ちさは片付けを始めた。沈黙。このタイミングで。抑えられなかったとはいえ。気持ちをぶつけてしまって本当に良かったんだろうか…。ちさを、困らせてしまったんじゃないだろうか。明日から僕らは、どんな風に接していけばいいんだろう…。「送るよ」「…あ…大丈夫、帰りは慣れてるから」「や、そんな訳にいかないよ。何かあってからじゃ
    友愛数 さん作 [220]
  • いつかまた〜34〜

    僕を見る、ちさの表情は、嬉しそうでもなく、まして、照れている訳でもなく、『困惑』という言葉がピッタリくるような、正に、『何が起こったのか分からない』といった様子だった。花柄の生地を手に持ち、ゆっくりと、脚立を降りてきたちさは、僕と向かい合い、呆然としていた。しばらくの沈黙の後、最初に口を開いたのはちさだった。「あ……の…。ごめん…突然過ぎて、何をどう言っていいのか……」その時、はっと我に返った。
    友愛数 さん作 [183]
  • いつかまた〜33〜

    「おかしいな…あったと思うんだけど…」ちさの後ろ姿を見ながら、ふと梨玖の言葉が浮かんだ。『行かないで欲しい時や、ワガママ言いたい時に、正直な気持ちを相手にぶつけられないのが辛かったりもするかな…』ダメだ。止まらない。「ちさ」「なぁに?……あ!あった!」「好きだ」 ちさの動きが止まった。一息おいて、ゆっくりと、ちさがこっちを向いた。「好きだよ」感情の赴くまま、僕はちさに気持ちをぶつけた。
    友愛数 さん作 [178]
  • いつかまた〜32〜

    「そっか…。ん!そういえば、そんな感じの生地があったと思う!」空いたお皿に手を合わせて「ごちそうさまでした」頭を下げて、ちさは3段ある脚立を取ってきた。「確かこの中に…」脚立に登り、棚の上段にある箱に手を伸ばす。とっさに僕はちさが落ちないように、脚立を支えた。「ん〜と…」箱の中をまさぐりながら、ちさが言った。「でも今日、トーマがいてくれて良かった。思ったより順調に進みそう」嬉しそうなちさの横顔が
    友愛数 さん作 [200]
  • いつかまた〜31〜

    「あのさ、色なんだけど、何かイメージある?」おにぎりを頬張りながら、ちさに聞いた。「うん、大体は。恋歌ちゃんは赤のギンガムチェックで、智は若草色かな…」「あー、なるほど。智、5レンジャーで言ったら緑レンジャーって感じだもんな」「ふふっ、何それ」「梨玖は?」「梨玖ちゃんは…ん〜…黄色…かな」「ふんふん。俺、響は黒猫なイメージなんだよな」「あ、分かる。ふふっ、何考えてるか分かんないところあるもんね。
    友愛数 さん作 [157]
  • いつかまた〜30〜

    黙々。ちさはあっという間に集中してしまい、慣れた手付きで製図を描いていく。はっ!見とれてる場合じゃない!俺も頑張らねば!針金で形を作り、固定していく。これを6個。時間が流れていった。しばらくして、志田さんがやって来た。「お疲れ様、頑張ってる?これ、良かったら食べて」おぼんの上には、おにぎりとたくあん、味噌汁付き。「わぁ!ありがとうございます!ちさ、休憩しよっか」「うん!志田さん、いただきます!」
    友愛数 さん作 [154]
  • いつかまた〜29〜

    「こんにちわ〜」ちさのバイト先に着いた。オーナーの志田さんがやって来て、「ちさちゃん!……あら?いらっしゃい、え〜と、トーマくん、だった?」「はい!」「今日、一緒に手伝ってもらえる事になったの」「あらそう!好きな様に使ってくれていいからね。後で差し入れ持ってくから」「ありがとうございます、お世話になります!」「ありがとう、志田さん。トーマ、こっち」ペコリと礼をして、ちさの後に続く。店の奥の扉を抜
    友愛数 さん作 [163]
 
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