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エリ さんの投稿された作品が6件見つかりました。
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初恋26-3
帰りのバスに乗ってからは、ずっと4人でおしゃべりして過ごした。そして、サチコとコウヘイが寝てしまってからも、ダイキと2人の時間を楽しんだ。「あ、俺さ、エリにプレゼントあるんだよね。」「ホントに?私もダイキにプレゼントあるんだよ!」そう言って、さっき買ったばかりのストラップを取り出した。「あ!」「えっ!」二人とも同じストラップを出していた。「エリも?」「ダイキも?」顔を見合わせて笑ってしまった。「
エリ さん作 [178] -
初恋26-2
夜行バスだったので、乗ってすぐバスの中の明かりが消された。サチコとコウヘイはすぐに眠ってしまった。2人の寝顔を内緒で撮った。ダイキに見せると、コウヘイの口を開けている寝顔にウケていた。しばらく2人で話をしていると、ダイキは眠ってしまった。ダイキの寝顔を見ながら私も眠っていった。眠っている間、ダイキはずっと手を握っていてくれた。眩しい光で目を覚ますと、サチコがカメラを向けていた。「エリ、おはよっ!
エリ さん作 [120] -
初恋26-1
夏休みに入ってダイキはバイトを始めた。いつの間にかダイキはバイクの免許をとっていた。「何で教えてくれなかったの?」そう聞くと、「驚かせるのが好きなんだよ」と、いたずらっ子のような笑顔を見せた。ダイキのバイトは週5回程で、学校のように毎日会えることはなくなった。それでも、ダイキはバイトが終わってから会いに来てくれることも少なくなかった。初めはそれだけでも嬉しかった。でも、なかなか会えなくて淋しくて
エリ さん作 [157] -
初恋25-3
今日ミカに話をしたからといって、前のような友達には戻れない。結局私自身の自己満足でしかなかったのかもしれない。ミカにとって、私にとって、今日話したことでよかったのか悪かったのか、それはわからない。ただ、はっきりしたのは友達をなくしたことだけ。お互い傷付けあってしまったことだけ。その分、この恋は大切にしなければいけないと思った。誰かを傷つけてでも守らなくてはならないものが、この世界にはある。何を守
エリ さん作 [139] -
初恋25-2
「で、何?説教ならダイキからされたけど?」ミカは腕を組んでダルそうに壁にもたれかけた。「違う。ミカの気持ち考えなくてダイキと付き合ったこと、謝りたかったの。」ミカが少し驚いた顔をした。ずっと心の中で引っ掛かっていた正直な気持ちだった。「今さら何を言っても言い訳にしかならないけど、初めは私はダイキを諦めようと思ってた。」少しでも気持ちを伝えたくて、一生懸命言葉を探りながら話した。「ミカのこと相談さ
エリ さん作 [139] -
初恋25-1
追試の日。放課後に追試の教室に入ると、何人かの生徒が怠そうに集まっていた。黒板には席順が書かれている。自分の席に座って、ダイキのスパルタレッスンのプリントを眺めた。しばらくしてプリントを眺めるのに飽きて、黒板に目を移す。見ていると、ミカの名前があることに気付いた。あれ以来ミカとは会っていない。教室が遠いこともあるけど、きっと避けているんだと思った。でも、ミカともう1度、ちゃんと話がしたい。チャン
エリ さん作 [167]
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